お年賀はいつからいつまで?意味と金額の相場!誰に何を贈ればいいのか?
毎年、夏と冬の2回、デパートの催事場が油やコーヒー、地元の特産品などで溢れ返る時期がありますよね。
いわゆるお中元商戦・お歳暮商戦と呼ばれるもので、その光景は今や風物詩と言われています。
その一方であまり見聞きしないのが「お年賀」と呼ばれるもの。
新年早々デパートを騒がせるのは福袋商戦であり、お年賀商戦とはなかなか聞かないものですが、お年賀にはそもそもどのような意味があるのでしょうか。
そこで今回はお年賀について調べてみました。
お年賀とは?意味は?
お年賀とは、新年の挨拶の際に添える贈り物のことを言います。
お年賀の起源は、歳神様を祀る神棚へのお供え物(御年玉)と言われ、昔はお供え物をお互いの家で贈り合う習慣がありました。
これがいつしか、年始の挨拶回りの手土産のことを「お年賀」と呼ぶようになったそうです。
お年賀は、いつからいつまでに誰に贈るの?
お年賀は、1月1日~3日(もしくは7日)に渡すのがマナーです。
ただ、お年賀は、元日は避けるのがマナーと言えます。
同様に午前中も避けるのがよいでしょう。
また、自宅にお伺いする際は、大人だけで行くのが常識と言えます。
かなり親しい間柄であれば子供連れでも問題はないかも知れませんが、お正月という時期柄、子供がいると相手がお年玉を用意する必要などがあるため、大人のみで訪問するのがよいでしょう。
正月3が日を過ぎてしまったら?
どうしても三が日に渡すことができない場合は、松の内(1月1日~7日ですが地方によって異なります)に渡すようにしましょう。
松の内を過ぎてから渡す場合は、お年賀とは言わず「寒中見舞い」となるので注意して下さい。
また、お年賀は親戚や実家などの親しい間柄を始め、日頃お世話になっている方や、結婚した場合は仲人の方などに贈るのが一般的です。
喪中の場合は?
「年賀」という言葉は、「新年を慶ぶ」という意味が込められていますので、喪中のあいだは控えたほうがいいでしょう。
相手であっても自分であっても、事前に一報入れてから控えることをおすすめします。
8日以降で「寒中」の期間に「寒中見舞い」を持っていくのがいいでしょう。
寒中とは、1月7日~2月3日までです。
暦の寒の入りから小寒の始めから大寒の終わりの立春前までの約1ヶ月間といわれています。
お年賀の正しい渡し方は?
お年賀は、直接相手の家に出向き、手渡しするのが基本です。
渡し方ですが、ご自宅に訪問した際に紙袋や風呂敷に包んだままお渡しするのはNGです。
紙袋や風呂敷は移動時の埃や汚れを避けるためのものですから、お渡しする直前に品物を取り出しさっとたたみます。
品物を一旦置く場所が無い場合や、すぐに手渡す場合は後から紙袋や風呂敷をたたんでも構いません。
お渡しする際はのし紙の向きや品物の向きが相手側を向いているか手元で確認してから差し出しましょう。
ご自宅ではなくレストランや訪問先の企業でお渡しする際は紙袋のままお渡ししても差し支えありません。
その場合は紙袋の持ち手部分を相手が持ちやすいように差し出すと良いでしょう。
また「紙袋のまま失礼いたします」と一言添えると、本来は紙袋のままお渡しするのは失礼だと理解していることが相手にも伝わります。
お年賀を手渡す時の言葉
「心ばかりのお品です」という言葉です。
その他にも「ささやかですが」「ほんの気持ちです」という言葉も気遣いが感じられます。
お渡しする品物が食品であれば「お口に合うかわかりませんが」、相手の好みを知っていて選んだのであれば「お好きとお聞きしましたので選びました」と一言添えると場面に応じた言葉で気持ちが伝わります。
お年賀にはどのようなものを贈ればいいの?選び方のポイントは?
贈る相手の家族構成や趣味・好みによって、選ぶ品物も変わってきますが、日持ちのするおコーヒーや紅茶、缶詰、お菓子、タオルなどがよく選ばれているようです。
また、お年賀は基本的にはお礼の必要がないと言われていますが、場合によってはおせち料理でもてなすことでお礼の代わり、と考える方もいらっしゃるようです。
そのため、お年賀にはその場ですぐ口にすることができる物(お酒や果物など)を持参される方も多いようです。
お年賀の予算や相場は?
お年賀の平均予算は2,000~3,000円程度となっています。
ただし、お付き合いの程度によって適切な金額は異なります。
勤務先の上司やお取引先、両親や親戚などは、3,000円程度。
近所の方などには、2,000円程度の品物を贈る方が多いようです。
お年賀で気を付けたい注意ポイント!
相手が喪中の場合は、三が日や松の内の時期を外して年始の挨拶に行くようにしましょう。
またその際、贈り物はお年賀ではなく寒中見舞いとなり、紅白の飾りなどはつけずに手渡します。
さらに、どうしても相手の家へ伺うことができない場合には、郵送にてお年賀を送ることになりますが、販売店から直接相手の家へ送るというのは失礼になります。
必ず自宅で一度引き取ってから、自宅より相手に送るようにしましょう。
まとめ
最近はお中元やお歳暮は郵送で済ませる方も多いようですが、お年賀の基本は手渡しです。
従って、遠くの方へ贈ることは少し難しい面もあるようですが、お世話になっている方が近くに住んでいる場合は、来年は是非「お年賀」として直接顔を見て渡してみてはいかがでしょうか。
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