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関西のお雑煮の特徴と簡単な作り方とレシピ集!

関西のお雑煮の由来や関東との違いは?

お雑煮は地域によって味や見た目が違うことをご存知でしょうか。

北海道や東北、関東、九州など、日本の多くの地域ではお雑煮と言えば「すまし汁」ですが、関西ではお雑煮と言えば「白味噌」が一般的です。

誰もが、自分の出身地で当たり前のように食べられていたものをスタンダードだと思ってしまいますが、お雑煮の場合は全国各地で使う材料などがちょっとずつ違います。

関西地方出身の方と結婚して初めて迎えるお正月に、すまし汁のお雑煮を作って出したら不思議そうな顔をされた、なんてこともあり得るのです。

そこで今回は関西のお雑煮について調べてみました。

関西のお雑煮の特徴や、関東との違いなどを解説します。

関西のお雑煮の特徴


関西のお雑煮の特徴は、大きく分けて3つあります。

① 白味噌仕立て

お雑煮は京都が発祥と言われており、京都では白味噌を使った料理が多かったことから、お雑煮にも白味噌が使われたと言われています。

白味噌という名の通り汁は真っ白なのが特徴で、味噌汁のようなほんのりと味噌が香る程度ではなく、たっぷりと使って仕上げるため、汁がとろっていてかなり濃厚な味となっています。

② 餅は丸餅

関西のお雑煮ではお餅は丸餅を使います。

丸餅は「丸く収まる」「円満」と表す縁起物と考えられているからです。

③ 具材

関西のお雑煮には京野菜の金時人参や大和(奈良)の伝統野菜である祝大根がよく使われます。

また、里芋や八ツ頭と言ったいも類を入れることもあります。

関西のお雑煮の基本的な作り方レシピ!


関西のお雑煮(白味噌)を作ってみたけど、なかなか上手にできないという方のために、作り方のポイントを押さえたレシピをご紹介します。

調理時間:

材料(4人前)

・白味噌 200g
・金時人参 適量
・祝大根 適量
・丸餅 適量
・昆布 適量
・水 500ml+α
・糸鰹節 お好みで

作り方の手順

1.出汁をとる。
2.具材を下茹でする。
3.出汁に白味噌を溶く。
4.餅を焼く。
5.盛り付けて完成。

作り方(レシピ)のポイント

関西のお雑煮は昆布のみで出汁をとるのがポイントです。

かつお出汁やその他の出汁を使いたくなってしまいますが、そうすると白味噌の繊細な風味が損なわれてしまうので注意です。

作り方の工程1:

昆布は水で濡らした後、キッチンペーパーなどでしっかりと拭き、水に浸けておきます。

できれば料理の前日から浸けておくとよいでしょう。

出汁をとる時はそのまま火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出します。

作り方の工程2:

大根、にんじんを切って(輪切りや飾り切りなど)、少量取り分けた出汁で下茹でします。

出汁を使わずに水でもよいでしょう。

作り方の工程3:

出汁に白味噌を溶きます。

底に残らないようにしっかりと溶きましょう。

作り方の工程4:

丸餅を焼きます。
(こちらのレシピでは焼いていますが、関西では焼かずに茹でるのが主流となっているようです)

作り方の工程5:

お椀に大根、にんじん、丸餅を餅つけ、汁をかけます。

おこのみで糸鰹節をのせてもよいでしょう。

参考URL:https://www.kokonoemiso.com/blog-recipe/ozouni-point-2017/

料理の特徴

レシピを見て頂くとわかると思いますが、味噌の使い方が通常の味噌汁とは違い、かなり多めに入れるのが特徴となっています。

関西の雑煮を作っても味がいまいちピンと来ない場合、多くは白味噌の量が少ないことが原因と考えられているため、白味噌はたっぷり使うことが大切です。

また、塩分が低いので傷みが早く、大量に作って翌日も食べることはできません。

その日に食べる分だけ作るようにして下さい。

関西のお雑煮の簡単レシピおすすめ3選!

上記レシピ以外で、簡単に作れる関西のお雑煮のレシピをご紹介します。

関西雑煮

調理時間:

材料(2人前)

・里いも 2個
・京にんじん 20g
・丸餅 2個
・昆布だし 500ml
・みりん 大さじ2
・白味噌 大さじ4
・ゆずの皮 2枚
・みつば 適量
・糸削り 適量

作り方

里いもの皮をむいて3等分に切ったら下茹でし、京にんじんを5mm幅に切って型抜きします。

型抜きしたにんじんを塩茹でしたら、鍋に昆布だしとみりんを加えて火にかけ、煮立ったら白味噌を溶きます。

丸餅を煮て、お椀に丸餅、里いも、京にんじんを入れ、さらにだしを注ぎ、ゆずの皮、みつば、糸削りをのせて完成です。

参考URL:https://www.youtube.com/watch?v=2oIWZHliLGg

料理の特徴

みりんを入れているので、甘く、まろやかな味わいになります。

丸餅は茹でずに焼いて入れてもよいでしょう。

我が家のお雑煮(鶏肉入り)


調理時間:

材料(4人前)

・大根 50g
・にんじん 50g
・海老芋 100g
・鶏モモ肉 100g
・かつお出汁 400㏄
・白味噌 50g
・味噌 30g
・丸餅 4個
・三つ葉 適宜

作り方

海老芋は皮を剥いて乱切りにし、塩で揉んで水洗いしておきます。

大根とにんじんは皮を剥いてそれぞれ輪切り、梅の形に型抜きしておき、鶏肉も小さめにカットしておきます。

三つ葉は茎の部分だけをお湯で湯がいたら、結んで端をカットしておきます。

鍋に出汁、海老芋、大根、にんじんを入れて茹で、さらに鶏肉も加え、鶏肉に火が通ったら火を止めて白味噌と味噌を溶かします。

丸餅は茹でるかレンジで加熱して温めておきます。

お椀に盛り、最後に結んだ三つ葉を飾って完成です。

参考URL:https://cookpad.com/recipe/3594943

料理の特徴

白味噌の他に味噌も使っているので、関西の雑煮が初めてという方にも食べやすくなっています。

最初に白味噌を溶き、味を見ながら味噌を溶くようにしましょう。

豆乳白味噌お雑煮

調理時間

20分

材料(2人前)

・丸餅 4個
・大根(縦半分) 1~2センチ
・にんじん 2~3センチ
・里芋 4個
・出し汁 200ml
・豆乳 200ml
・白味噌 大さじ2.5~3.5
・三つ葉 適量
・糸鰹 適量

作り方

里芋は皮を剥いて厚切りの輪切りにし、塩で揉んだ後お湯で茹でておきます。

大根とにんじんも皮を剥き、薄切りにします。

鍋にだし汁、大根、にんじんを入れて加熱し、さらに里芋、豆乳、お餅を加えます。

お餅がやわらかくなったら白味噌を溶きいれ、沸騰直前に止めます。

お椀に盛って完成です。

参考URL:https://erecipe.woman.excite.co.jp/detail/b8219fbf924bfcca17cdd99dd7b3b430.html

料理の特徴

豆乳を使っているので、マイルドでやさしい味わいになります。

関西のお雑煮の由来


お雑煮は、正月に歳神様をお迎えするにあたってお供えした餅を、山の幸や海の幸を混ぜて(雑ぜて)煮て食べたことから雑煮と呼ばれるようになったと言われています。

こうした雑煮の文化は平安時代の京都が発祥と言われており、京都では白味噌をよく使っていたことから、雑煮にも白味噌が使われるようになったと言われています。

こうした文化は大阪などの同じ関西地方にも広がり、やがて関東地方にも伝わりましたが、「勝負にみそをつける(勝負に負けて評判を落とす)」という意味に通じることから、白味噌仕立ての雑煮を武士達が嫌がったとされ、関東地方では白味噌の雑煮は広まらずに、代わりにすまし汁が主流になったと言われています。

関東との違いは?


関東地方の雑煮は、醤油を使ったすまし汁が一般的となっています。

昆布やかつおぶしで出汁をとりますが、具材として入れる鶏肉からも美味しい出汁が出るため、昆布のみで出汁をとる関西の雑煮とはかなり違います。

また、具材はかまぼこやしいたけ、三つ葉など、あっさりとした出汁を引き立てるものが中心で、関西と同様に大根やにんじんも入れますが祝大根や金時人参は使いません。

芋類を入れることもあまりないでしょう。

そして、餅の形も関東と関西では違います。

関西は丸餅を使いますが、関東では角餅が主流です。

餅をついた後に一つ一つを手で丸めなければいけない丸餅は、一度にたくさん作れないのに対し、角餅は伸ばした後包丁で切るだけで大量に作ることができることから、せっかちな江戸っ子の間では手間を省くために角餅が主流となったと言われています。

なお、関西では丸餅を茹でますが、関東では焼いた角餅を入れることも、関西の雑煮とは大きく違う部分と言えるでしょう。

まとめ

関西の雑煮は白味噌を使っているのが特徴です。

白味噌はたっぷり使うのが美味しいですが、レシピによって量を抑えることも可能となっているので、自分に合うレシピを探してみて下さい。

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