おせち料理の見栄えがすごく良くなる詰め方は?上手に詰めるためのコツは?
おせち料理は見た目も非常に華やかですが、実は詰め方における基本ルールが存在しており、そのルールをきちんと守ると画像や動画で紹介されるようなきれいなおせち料理を自分たちでも提供できるようになるのです。
今回はおせち料理の見栄えがすごく良くなる詰め方についてわかりやすく解説し、上手に詰めるためのコツや盛り付けはいつしたらいいのかもチェックしてまいります。
お重がないときはどうしたらいいのかも考えていきましょう。
おせち料理の基本的な詰め方とコツ
おせち料理には基本的な詰め方や推奨されるルールがありますので、まずはそちらを学んでいきましょう。
一の重の詰め方
一の重のルールは「口取り」や「祝い肴」というグループに該当する前菜やお酒に合うおつまみが中心になるということです。
具体的には栗きんとん・かまぼこ・数の子・たたきごぼう・伊達巻・黒豆などが該当するのです。
おいしく綺麗に見せるための詰め方は「近い色を近くに置かないようにすること」でしょう。
これは二の重といった他の重にも共通しますので、しっかりと覚えておいてください。
同じような色が固まると配色が地味に見えてしまうので、鮮やかに見えるように配置を考えてください。
色鮮やかな小物や飾り用の松の葉やシダなどを使うのも有効です。
また、重箱を使う場合は細かく分ける仕切りを用意すると、見た目が整いやすいです。
重箱の仕切り方には市松・七宝・八方・段取・升詰・隅取といった形式や奇数にするといったルールがありますが、今はそこまで重視している人は少ないです。
二の重の詰め方
二の重の詰め方は一の重とほとんど一緒ですが、ルールは違います。
ここではお肉や魚といった焼き物がメインとなるのです。
てんぷらももちろん該当します。
いわゆるお食事のメインが集まる場所となっているので、一番埋めやすい場所でもあります。
ただし、三段タイプのお重を使う場合は、ここに酢の物も入れることになります。
三の重の詰め方
三の重の詰め方も基本的には一緒ですが、ルールが違います。
三の重には煮しめや筑前煮などの煮物が中心となるのです。
しかし、地域によっては詰めるものが異なり二の重を酢の物と口取りにして三の重を焼き物とするパターンもあるようです。
与(四)の重の詰め方
与(四)の重の詰め方も基本は一緒です。
綺麗に見せるコツや入れ方のコツは後述します。
ルールはいわゆる酢の物を中心に詰めることです。
日持ちがするような紅白なます・菊花かぶ・小肌栗漬けなどを中心にするのですが、煮物が入らなかった場合はこちらにも入れるケースがあります。
地域によってはここが煮物オンリーとなり、一の重には祝い肴、二の重には口取り、三の重には鉢肴というパターンもあるのです。
これは地域性や住んでいる場所のルールがありますので、100%の正解はないと考えてください。
五の重の詰め方
五の重はいろいろとルールを見てきましたがある程度一緒でした。
というのも、ここには4段目までで入らなかったものを入れるとか、空にして幸福を集めるという記載をされているからです。
これはほぼ共通な意見となっていますので、覚えておきましょう。
おせち料理の見栄えが良くなる詰め方
まず、重箱を細かく分けるために仕切りを用意してください。
これだけでもだいぶやりやすさが違います。
後は、以下のコツを覚えておきましょう。
・できるだけ形が崩れないものを奥から配置する
・具材の高さを揃える、高さなないものは重ねる
・魚やエビの頭の彷徨を合わせる(基本は左)
・冷やしてから詰める
・汁が出るものは竹筒やゆず釜などにいれるようにする
・動画を参考にする
これらをまずは意識してください。
実際に綺麗に見えるかどうかは人によって異なりますが、このルールを参考にすることで見た目が崩れることは減ります。
今ではyoutubeでおせちの配置なども簡単に学ぶことができるようになっていますので、うまく活用して自分なりの適切な配置ができるようになりましょう。
おせち料理を上手に詰めるためのコツ!
おせちをとにかく上手に詰めるためには、とにかく仕切りを活用してください。
それだけでも見た目がだいぶ違います。
正方形の重箱をさらに細かい正方形に分けるという田の字と市松は非常にシンプルながらやりやすいですのでお勧めです。
斜めにする升掛けなどもありますが、料理の量次第でこちらを選ぶのもありでしょう。
とにかく綺麗に見えるようにするために、仕切りを用意して目標の配置を決めておきましょう。
また、アルミホイルやお弁当のカップなどで分けてしまうと見た目が一気に安っぽくなってしまいますので、「あしらい」や「飾りきり」をうまく使ってください。
あしらいには大葉や実穂じそや花穂じそなどを使います。
おせち料理はいつ盛り付けをしたらいいの?
お正月の準備は12月13日からスタートしますが、これは12月13日を「正月事始め」と呼ばれているからです。
しかし、こんな早いタイミングでおせちを用意することはあり得ないので一般的には年末頃から徐々に作り始めます。
日持ちするものから作り始めて、日持ち品物は年末に作るというパターンです。
お重がない時はどうしたら良い?
おせち料理というのは基本的にお重をもちいて飾りつけを行うのですが、今のご家庭でお重を持っているという人のほうが少ないでしょう。
では、持っていない人はどうしたらいいのでしょうか。
結論はいつものお皿で盛り付けをすればOKとなります。
絶対にお重にしなければいけないというルールはありませんので、とにかく輪を演出する意識が大切なのです。
お重は用意できないという人でも裏白や小皿を使って折敷に盛り付けるというやり方で見た目はかなり整います。
普段使わないトレーを用いるのもいいでしょう。
ランチョンマットをお正月風のものを用意して雰囲気を変えるという人もいます。
お重に詰めた後の保存方法は?
おせちは味付けが濃い目で比較的日持ちはするようになっていますが、温度次第で簡単に痛むので10℃以下が保てるような場所で保存しましょう。
冷蔵庫で保存するのが一番安全です。
冷蔵庫に保存するときは温める必要があるモノだけ別のさらに乗せておくと、後でやりやすくなります。
それでも1週間は持ちませんので、3~4日程度で食べきる必要はあります。
おせち料理に込められた意味は何?
おせち料理に込められた意味は基本的に縁起が良いもの集めてそのご利益に賜ることです。
子孫繁栄とか長寿とか健康祈願とか出世とかいろいろとありますので、それらのパワーを少しでも集めようという気概があります。
もともとはお正月に参られる歳神様の力を少しでも授かるためのちょっとした儀礼的な立ち位置にもあったのですが、今では歳神様のご利益というよりも自分たちの願いをかなえてもらうための縁起物という考え方が多いと思います。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今牡蠣はおせち料理の詰め方について、いろいろと情報を集めてまいりました。
おせち料理を少しでも美しく配置するためには、色の関係と整った配置が一番大事ということがわかりました。
色と配置はある程度意識するとできるものなので、2021年のお正月は意識しておせち料理を用意してみてはいかがでしょうか。
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