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大暑の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

大暑の候

大暑の候を使う時期や使い方、読み方を始めとして、例文や結び文などについてまとめています。

大暑の候を手紙やはがきのあいさつ文に使う時、いつから使い始めたらよいのでしょうか。

また、大暑の候を使った文章の書き出しに悩んでしまう方は多いですよね。

そこで今回は、大暑の候の使い方や書き方を調べてみました。

大暑の候を使う時期はいつ?


大暑の候を使う時期は、二十四節気によって決まります。

例年は7月21~22日頃から8月7~8日頃の立秋の前日までが、大暑の時期に該当します。

二十四節気とは、一年を春夏秋冬の4つに分けた後、さらに季節を6つに分けた季節の表現です。

一年に24つの節気があるので二十四節気と言いますが、大暑の次は秋の季節になる立秋となるので、大暑は立秋の前日までと決まっています。

大暑の候の意味や読み方は?


大暑の候は「たいしょのこう」と読みます。

大暑は夏を表す二十四節気の言葉の一つで、大暑の前は小暑になります。

小から大へと移行することからも分かる通り、小暑は夏が始まりこれからどんどん暑くなる時期を指し、大暑は暑さが厳しくなる時期を差しています。

ジリジリと照り付けるような太陽の光や、ミンミンと忙しなく鳴く蝉の声が聞こえるまさに夏本番と言った時期になりますね。

また、候はそうろうと読むと「~でございます」の意味になりますが、「こう」と読むと時候や気候、季節という意味になりますよ。

つまり、大暑の候は、夏の暑さが厳しい時期という意味になりますね。

大暑の候の正しい使い方は?


先ほどもお伝えした通り、大暑の候は二十四節気の一つで、立秋の前までを差す言葉になります。

立秋の立つには「その季節になる」「入口」という意味があり、立秋は秋の始まりを差しています。

そのため、立秋になってから大暑の候を使うのは正しくありません。

とは言え、立秋となる8月上旬こそ、暑さのピークを迎えつつある気がしませんか?

それなのにどうして秋?と疑問に感じる方も多いでしょう。

大暑や立秋などの二十四節気は、旧暦の時代に作られたもののため、現在の新暦とは季節の感じ方に誤差があります。

およそ1ヵ月から1ヵ月半ほど違うと言われているので、旧暦の立秋は今の9月上旬から10月中旬くらいにあたり、ちょうど秋を迎えた時期になるのです。

時候の挨拶ではこのような旧暦と新暦の時差を無視し、旧暦に沿った形で使用しているため、いくら夏本番となり厳しい暑さであっても、立秋を過ぎてから大暑の候を使うのはマナー違反となってしまうのです。

大暑の候を使った例文


大暑の候は暑中見舞いを出す時期と重なるため、暑中見舞いの書き出しとして使用することもできますよ。

大暑の候を使った時候の挨拶の例文をご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 大暑の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・謹啓 大暑の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素はご愛顧を賜り心からお礼申し上げます。
・拝啓 大暑の候、貴社にはご清栄の段、何よりと存じます。平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・拝啓 大暑の候、〇〇様におかれましてはなお一層のご活躍のことと拝察いたしております
・拝啓 大暑の候、〇〇様におかれましてはますますご壮健のこととお慶び申し上げます

親しい人に使う場合

・大暑の候、蝉の鳴く声が賑やかになってきましたが、皆様はお変わりございませんか
・大暑の候、今年は冷夏とのこと、例年になく過ごしやすい日々ですがいかがお過ごしでしょうか

(猛暑の候は二十四節気の言葉ではないため、冷夏に時候の挨拶として使うことは推奨されませんが、大暑の候は二十四節気の言葉になるので冷夏であっても使用して問題はありません)

大暑の候の結び文


結び文とは手紙やはがきの締めくくりに書く文になります。

大暑の候というあいさつ文自体がかしこまった丁寧な言い方になるため、大暑の候を使った場合は結び文にも気をつけて文章を作成する必要があるでしょう。

ここでは大暑の候の結び文の例文をいくつかご紹介します。

・暑さ厳しき折、皆さまのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
・ご壮健で大暑を乗り切られますよう心よりお祈り申し上げます。
・寝苦しい夜が続きます。ご無理なさらずお身体おいといください。

大暑の候を使うときに注意すること


大暑の候は、ごく親しい友達や家族に送る手紙やはがきには使わないという方も多いでしょう。

反対に仕事関係者やお世話になった恩師などに送る手紙やはがきでは、丁寧な気持ちを伝えることができますよね。

大暑の候でも丁寧ではありますが、より丁寧にする場合には頭語を使うことがあります。

頭語とは文章の最初に書く「拝啓」や「謹啓」などのこと。

頭語には前略もありますが、前略は前文を略するという意味なので、会社関係者や恩師には使わないので注意しましょう。

また、頭語を付けたら必ず結語で文章を終わらせて下さい。

頭語が「拝啓 猛暑の候~・・」という書き出しでは、結語は「敬具」または「敬白」になりますよ。

謹啓は拝啓よりもさらに丁寧な頭語になり、結語は「謹白」もしくは「謹言」です。

手紙やはがきを送る相手に合わせて、頭語と結語を選びましょう。

なお、友達や知人などの親しい間柄では、必ずしも頭語は必要ではありません。

大暑の候以外の7月の時候の挨拶はある?


7月には大暑の候以外にも時候の挨拶があります。

それぞれ時候の挨拶の種類と時期をご紹介します。

・文月の候(ふみつきのこう)

文月は旧暦の7月の呼び名になります。

7月1日から末まで使うことができる時候の挨拶になります。

季節の様子に合わせて時候の挨拶を選ぶのが難しい場合は、文月の候を選んでおくと間違いないでしょう。

・盛夏の候(せいかのこう)

7月上旬から8月上旬に使える時候の挨拶ですが、梅雨が明けてから使うのが一般的となっています。

手紙がはがきを送る相手が住んでいる地域が、梅雨明けしているか確認してから贈りましょう。

・七夕の候(たなばたのこう)

7月1日~10日に使える時候の挨拶になります。

ただし、七夕は地域によっては8月に行うところもありますよね。

該当する地域に手紙やはがきを出す時は、7月に七夕の候を使わない方がよいでしょう。

・小暑の候(しょうしょのこう)

7月11日~20日頃に使える時候の挨拶になります。

小暑は暑さが本番を迎える少し手前、少しずつ暑さが厳しくなっている時期という意味があります。

・酷暑の候(こくしょの候)

7月下旬から8月上旬に使える時候の挨拶です。

二十四節気の立秋の前まで使うことができます。

・極暑の候(ごくしょのこう)

酷暑の候と同じで7月下旬から8月上旬に使える時候の挨拶です。

立秋以降は使えないので注意して下さいね。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordにはあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

大暑の候のまとめ

大暑の候は7月下旬から8月上旬に使う時候の挨拶になります。

ただし、立秋を過ぎると使用できないので注意して下さい。

また、例年よりも気温が低い冷夏であっても、大暑は二十四節気の表現の一つになるので使うことができますよ。

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