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初冬の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

初冬の候

初冬の候を使う時期と使い方や読み方、例文と結び文がよくわからないという方は多いですよね。

初冬という言葉からイメージするのは、雪が降り始める12月頃?と思うかも知れません。

時候の挨拶は使う時期を間違ってしまうとマナー違反になるので、特にビジネス文書や目上の人など、大切な方に送る手紙やはがきでは気を付けたいもの。

そこで今回は、初冬の候を使う時期などについて詳しく調べてみました。

初冬の候を使う時期はいつ?


初冬の候を使う時期は、11月上旬から12月上旬になります。

具体的には、二十四節気の立冬(例年11月7日頃)から大雪(例年12月7日頃)の前日までとなりますね。

なぜこの期間なのかと言うと、旧暦は冬を初冬・仲冬・晩冬の3つに分けており、初冬は立冬と小雪(大雪の前の節気)の期間に該当します。

そのため、初冬の候は11月上旬から12月上旬に使える時候の挨拶になるのですね。

初冬の候の意味や読み方は?


初冬の候は「しょとうのこう」と読みます。

初冬とは読んで字のごとく、冬の初めという意味になりますね。

候はそうろうと読んでしまいやすいのですが、「こう」が正しい読み方になりますよ。

候には時候や気候、季節と言った意味があることから、初冬の候は「冬の始まりの時期になりました」という意味になります。

初冬の候の正しい使い方は?


初冬と聞くと、北海道や東北地方では雪が降り始める12月のイメージがある方は多いでしょう。

また、新暦では冬は12月が始まりとなりますよね。

このようなことから、11月に初冬の候を使うのは違和感があるという方も多いでしょう。

先ほどもお伝えしましたが、時候の挨拶における初冬は旧暦(二十四節気)の立冬から大雪の前日までになります。

旧暦では10~12月が冬にあたる時期で初冬は10月なのですが、旧暦と新暦では1ヵ月~1ヵ月半ほどズレがあるので、旧暦の10月は新暦の11月になるのです。

時候の挨拶は旧暦に沿って行う(※)ことが多いため、実際の季節感は関係がなく、旧暦10月を新暦に移行した11月に行うのがマナーとなります。

そのため、二十四節気の大雪になってから(12月上旬以降)初冬の候を使うのは間違いになってしまうので、気を付けてください。

(※)時候の挨拶の中には、旧暦や二十四節気に関係がなく、新暦採用後に作られたものもあります。

初冬の候を使った例文


初冬の候を時候の挨拶に使う場合、手紙やはがきを送る相手はビジネス関係者、目上の人、親しい人では文章の雰囲気が違いますよね。

それぞれ、どのように書き出せばよいのかよくわからないという方も多いでしょう。

そこでここでは、初冬の候を使った例文をご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 初冬の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 初冬の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
・拝啓 初冬の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。

目上の人に使う場合

・謹啓 初冬の候、〇〇様におかれましてはますますご壮健のことと拝察いたしております。
・拝啓 初冬の候、○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

親しい人に使う場合

・初冬の候、鍋が恋しい季節になりましたね。皆様いかがお過ごしですか。
・初冬の候、石焼き芋が美味しい時期になりましたが、お元気にしていますか。

初冬の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりの文のことです。

手紙やはがきは文章の冒頭だけではなく、結び文にも季節感を取り入れることで、文章全体に統一感が出ますよ。

ビジネス文章では季節を関係なく使える定型文がありますが、ここでは初冬の候を時候の挨拶に使った場合の、結び文の例文をご紹介します。

・年末に向けてご多忙になるかと存じますが、お体には十分ご留意ください。
・時節柄、風邪など召されませぬようご自愛ください。
・暦の上ではもう冬です。健康にはくれぐれもご留意ください。

初冬の候を使うときに注意すること


初冬の候を使う時は使う時期だけではなく、実際に文章に入れる場合にも注意が必要です。

初冬の候などの「〇〇の候」という表現は、時候の挨拶の中でも漢語調と呼ばれ、特に丁寧な言い方になります。

しかし、ビジネス文書や目上の人などに送る手紙やはがきの最初が初冬の候では、やや丁寧さに欠けてしまいます。

しっかりと丁寧な文章にするには、必ず頭語が必要になりますよ。

頭語とは「拝啓」や「謹啓」などのことで、これらには「つつしんで申し上げます」という意味があります。

つまり、マナーのある文章にするには、「謹啓 初冬の候、〇〇〇・・・」と書き出すのがよいでしょう。

また、文章の冒頭に頭語を付けたら、語尾は結語になります。

「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」で、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」になりますよ。

大切な方へ送る手紙やはがきの冒頭は、時候の挨拶からではなく、頭語から始めてくださいね。

初冬の候以外の11月の時候の挨拶はある?


初冬の候は旧暦の立冬を過ぎたら使うことができますが、現代の11月上旬はまだまだ日差しも温かく、あまり冬の始まりという雰囲気ではないと感じる方も多いでしょう。

そこでここでは、初冬の候以外に11月に使える時候の挨拶をご紹介します。

状況などに合わせて、使い分けてみてください。

深冷の候

11月中に使える時候の挨拶になります。

深冷とは空気が冷えて寒さが増してくるという意味になるので、秋の気配が徐々に薄くなり冬が近づいている時期に使いやすい時候の挨拶です。

落葉の候

11月上旬から下旬まで使える時候の挨拶になります。

地域によっては11月中旬に紅葉のピークを迎えるところもあるので、手紙やはがきを出す時には状況を踏まえて使うのがよいでしょう。

向寒の候

二十四節気の立冬(例年11月7日頃)から冬至(例年12月21日頃)まで使える時候の挨拶です。

だんだんと本格的な寒さに向かっていく時期という意味であり、使える期間が他の時候の挨拶よりも長いので、使いやすい時候の挨拶と言えるでしょう。

立冬の候

二十四節気の立冬(例年11月7日頃)から、次の節気である小雪(例年11月22日頃)まで使える時候の挨拶です。

旧暦の冬の始まりとなる意味があり、初冬に使える時候の挨拶では知名度もあります。

小雪の候

二十四節気の小雪(例年11月22日頃)から、次の節気である大雪(例年12月7日頃)まで使える時候の挨拶です。

小雪には、雪が舞い散る時期という意味がありますが、二十四節気の小雪になれば使うことができます。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

初冬の候のまとめ

初冬の候は11月上旬の立冬から、12月上旬の大雪の前日まで使える時候の挨拶になります。

初冬という言葉から12月に使う時候の挨拶と思われがちですが、11月中に使うのがよいでしょう。

現代の11月はまだまだ日差しが心地よい日も多く、冬を感じにくい地域もあると思いますので、そのような場合は他の時候の挨拶を使ってみるのもよいでしょう。

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