七夕の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

七夕の候

七夕の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

七夕は7月7日なので、七夕の候は7月7日以外に使うことはできないのでしょうか。

七夕の候の意味や使える時期が知りたいですよね。

そこで今回は、七夕の候の使い方を詳しく調べてみました。

目次

七夕の候を使う時期はいつ?


七夕の候は7月上旬に使える時候の挨拶です。

ただし、一般的に上旬とは1日から10日までを指しますが、七夕が7月7日のため、七夕の候は7日以降に使うことはできません。

七夕の候の意味や読み方は?


七夕の候は「たなばたのこう」と読みます。

七夕はそのままでは読みにくい言葉ですが、七夕の風習が日本全国で知られているため、七夕を「たなばた」と読むのは難しくありませんよね。

候はそうろうと読んでしまいたくなりますが、「こう」が正しい読み方になりますよ。

七夕は旧暦の7月7日に行われている節句の一つ。

この時期は旧暦では稲の開花期、麦の収穫期に当たるため、昔は乙女が小屋にこもって神様にお供えする着物を織って豊作を願っていました。

七夕は「しちせき」とも読み、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、9月9日の重陽と並んでご節句とし、季節の節目とされていました。

候には時期や時候などの意味があることから、七夕の候は「七夕の時期になりましたね」という意味になりますよ。

七夕の候の正しい使い方は?


七夕は旧暦の7月7日の節句になりますが、旧暦の暦通りの7月7日を七夕とする地域以外に、旧暦を新暦に直した8月7日に月後れの七夕として行う地域もあります。

そのため、手紙やはがきなどを出す時に、相手が住んでいる地域の七夕が7月7日なのか、8月7日なのか調べておくのがよいでしょう。

7月7日であれば使っても問題ありませんが、8月7日の地域のところに7月上旬に七夕の候を使うのは、状況として合わないので控えるのがよいでしょう。

七夕の候を使った例文


七夕の候などの〇〇の候は、普段使い慣れた言葉ではないため、いざ手紙やはがきなどで使おうと思っても書き出しに悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

そこでここでは、七夕の候を使った例文をいくつかご紹介します。

手紙やはがきなどを送るシチュエーションに合わせて、ぜひ参考になさってみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 七夕の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛段、ご同慶の至りに存じます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
・拝啓 七夕の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。日頃はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。
・拝啓 七夕の候、貴社にはますますご隆昌の由、お喜び申し上げます。毎度格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 七夕の候、〇〇様におかれましてはいよいよご清祥段、心よりお慶び申し上げます。
・拝啓 七夕の候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

親しい人に使う場合

・七夕の候、夏祭りのにぎわう頃となりました。おひさしぶりですが、お元気にしていますか。
・七夕の候、うだるような暑さが続いておりますが、体調など崩さずお過ごしでしょうか。

なお、親しい人には漢語調の時候の挨拶を使う必要はありません。

漢語調とは七夕の候のような〇〇の候と書くもので、それ自体が丁寧な表現になります。

ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどに使うのはよいのですが、親しい人に使うと相手がよそよそしさを感じてしまうこともあるようです。

そこで、親しい人に時候の挨拶を使う時は、漢語調よりもカジュアルな口語調を使うのがよいでしょう。

七夕の候を口語調で表現する場合は、「色とりどりの七夕飾りが風に揺れ、夏の訪れを感じる頃になりましたね。お元気にしていますか」のような書き出しがよいでしょう。

七夕の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に合わせた結び文にすることで、文章全体に統一感や締まりを出すことができますよ。

七夕の候は7月上旬に使える時候の挨拶のため、厳しい暑さに触れた結び文がおすすめですよ。

ここでは、七夕の候を使った場合の結び文の例文をご紹介します。

・暑熱耐え難き時節、皆々様のご健康をお祈り申し上げます。謹言
・爽快な夏空のように、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。敬具
・寝苦しい熱帯夜が続きます。どうかお体大切にして下さいね。かしこ

七夕の候を使うときに注意すること


七夕の候を使って手紙やはがきなどを書く時は、送る相手によって七夕の候の前に頭語をつけるのがよいでしょう。

特にビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、文章の始まりがいきなり時候の挨拶はマナーとしてNGと言えるでしょう。

頭語には様々な種類がありますが、一般的によく使われるのは「謹啓」と「拝啓」です。

これらには「謹んで申し上げます」という丁寧な意味があるので、相手への敬意を表すことができますよ。

また、頭語をつけたら文章の終わりを結語で締めるのもマナーとなります。

頭語と結語は対になっていて、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」となりますよ。

なお、女性のみどの頭語でも結語に「かしこ」が使えますが、「かしこ」はややカジュアルな印象があるため、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには使わない方がよいでしょう。

七夕の候以外の7月の時候の挨拶はある?


七夕の候は7月上旬までしか使えないため、中旬や下旬に時候の挨拶を使う場合は他の時候の挨拶を選ぶ必要がありますよね。

ここでは、七夕の候以外に7月に使える時候の挨拶をご紹介します。

盛夏の候

盛夏の候は7月上旬から8月上旬まで使える時候の挨拶になります。

夏の盛りと書く盛夏は、まさに夏本番を迎えた暑さを感じる時期になりましたね、という意味があります。

猛暑の候

猛暑の候は7月上旬から8月上旬まで使える時候の挨拶です。

猛暑日は35度以上を指す言葉ですが、実際に35度を超えていなくても暑さが厳しい時期に使うことができます。

小暑の候

小暑の候は7月7日頃から21日頃まで使える時候の挨拶になります。

小暑は二十四節気の一つで、夏の暑さが本格化してくる時期に当たります。

大暑の候

大暑の候は7月22日頃から8月6日頃まで使える時候の挨拶です。

大暑も二十四節気の一つで、一年で最も暑い時期を指す名称になりますよ。

夏の暑い時期に出す体調伺いを「暑中見舞い」と言いますが、暑中は小暑と大暑を合わせた期間になるため、暑中見舞いの時候の挨拶で小暑の候や大暑の候がよく使われます。

炎熱の候

炎熱の候は7月中旬から8月上旬まで使える時候の挨拶になります。

太陽の日差しが炎のように暑い時期という意味がある時候の挨拶です。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

七夕の候のまとめ

七夕の候は7月上旬に使える時候の挨拶ですが、7日以降は例え上旬であっても使わないようにしましょう。

また、地域によっては8月7日が七夕というところもあり、その場合は7月上旬であっても七夕の候は使わない方がよいでしょう。

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