梅雨明けの候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

梅雨明けの候

梅雨明けの候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

梅雨明けの時期は日本各地によって違いますが、梅雨明けの候はいつ使うとよい時候の挨拶なのでしょうか。

時候の挨拶を誤ったタイミングで使うのは、社会人のマナーとして避けたいですよね。

そこで今回は、梅雨明けの候の使い方を詳しく調べてみました。

目次

梅雨明けの候を使う時期はいつ?


梅雨明けの候は7月上旬から中旬に使える時候の挨拶になります。

一般的には上旬は1日から10日、中旬は11~20日を指すため、梅雨明けの候は7月1日から20日頃まで使ってもよい時候の挨拶と言えるでしょう。

梅雨明けの候の意味や読み方は?


梅雨明けの候は「つゆあけのこう」と読みます。

梅雨を「つゆ」と読むのは難しくないので、読めない方は少ないのではないかと思いますが、候はそうろうと読んでしまう方も多いもの。

候は「こう」と読むのが時候の挨拶では正しいので、梅雨明けの候は「つゆあけのこう」になりますよ。

また、候には時期や時候などの意味があることから、梅雨明けの候は「梅雨明けの時期になりましたね」という意味になりますね。

梅雨明けの候の正しい使い方は?


梅雨明けは地域によって違いますが、多くは6月中旬から下旬にかけて梅雨明けとなります。

そのため、7月上旬から中旬に梅雨明けの候を使っても問題はないのですが、一部例外となる地域があることをご存知でしょうか。

それは北海道と東北地方(北部)です。

北海道にはそもそも梅雨がないため、北海道に住んでいる方への手紙やはがきなどに梅雨明けの候を使うのは、やや不自然となりますね。

また、東北地方(北部)の場合は、梅雨明けが7月下旬になることがあります。

梅雨明けの候を使う時は、手紙やはがきなどを送る地域の状況に応じて、使うか使わないかを考えるのがよいでしょう。

梅雨明けの候を使った例文


時候の挨拶の中でも、梅雨明けの候のような〇〇の候は漢語調と言って、それ自体がとても丁寧な表現になります。

普段使いの言葉ではないので、梅雨明けの候を使って手紙やはがきなど書く場合に、書き出しに悩んでしまう方は多いでしょう。

そこでここでは、梅雨明けの候を使った書き出しの例文を3つのパターン別にご紹介します。

ぜひ参考になさってみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 梅雨明けの候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛段、ご同慶の至りに存じます。毎度格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 梅雨明けの候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。
・拝啓 梅雨明けの候、貴社の皆様におかれましては、ますますご活躍のことと存じます。平素は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 梅雨明けの候、〇〇様にはご清適されておられることと拝察いたします。
・拝啓 梅雨明けの候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

親しい人に使う場合

・梅雨明けの候、海開きや山開きの季節となりました。夏休みの計画は立てましたか?
・梅雨明けの候、今年もはや半分が過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。

なお、親しい人には漢語調の時候の挨拶を使う必要はありません。

ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどに使うのはよいのですが、親しい人に使うと相手がよそよそしさを感じてしまうこともあるようです。

そこで、親しい人に時候の挨拶を使う時は、漢語調よりもカジュアルな口語調を使うのがよいでしょう。

梅雨明けの候を口語調で使うのであれば、「梅雨明けの時期になりました。お元気にしていますか」のような書き出しで構いません。

梅雨明けの候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に結び文の内容を合わせることで、文章全体に統一感や締まりを出すことができますよ。

ここでは、梅雨明けの候を時候の挨拶に使った文章の結び文の例文をご紹介します。

・暑さ厳しき折、お身体を崩されませぬよう、どうかご自愛専一にお過ごしください。謹言
・これから夏本番ですが、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。敬具
・夏休みに帰省された際は、ぜひお会いできることを楽しみにしております。かしこ

梅雨明けの候を使うときに注意すること


梅雨明けの候を使うときに注意したいのは、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには、梅雨明けの候の前に頭語をつけるのがマナー、ということです。

頭語は文章の内容などに応じて様々な種類がありますが、一般的によく使われているのは「謹啓」と「拝啓」になります。

これらには「謹んで申し上げます」という相手に対する敬意を表す意味があるので、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには必ず使うようにしましょう。

また、頭語をつけたら文章の終わりには結語をつけて下さい。

頭語と結語は対になっていて、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっています。

なお、女性のみどの頭語でも結語に「かしこ」が使えますが、「かしこ」はややカジュアルな印象があるため、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには使わない方がよいでしょう。

梅雨明けの候以外の7月の時候の挨拶はある?


梅雨明けの候は、手紙やはがきなど送る地域によってはタイミング的に使えない可能性がありますよね。

そのような場合は、梅雨明けの候以外の時候の挨拶を使うのがよいでしょう。

ここでは、梅雨明けの候以外の7月に使える時候の挨拶をご紹介します。

七夕の候

七夕の候は7月1日から7日まで使える時候の挨拶になります。

なお、月後れ(8月7日)で七夕を行う地域には、七夕の候は使わないようにしましょう。

盛夏の候

盛夏の候は7月上旬から8月上旬まで使える時候の挨拶になります。

盛夏の候には、「夏の盛りの時期になりましたね。「夏本番を迎えた暑さを感じる時期になりましたね」という意味がありますよ。

小暑の候

小暑の候は7月7日頃から21日頃まで使える時候の挨拶になります。

二十四節気の一つである小暑には、夏の暑さが本格化してきたという意味があります。

大暑の候

大暑の候は7月22日頃から8月6日頃まで使える時候の挨拶です。

大暑も二十四節気の一つで、暦の上では一年で最も暑い時期になります。

暑中見舞いは小暑と大暑を合わせた期間に出す体調伺いのことで、暑中見舞いの時候の挨拶で小暑の候や大暑の候がよく使われますよ。

炎熱の候

炎熱の候は7月中旬から8月上旬まで使える時候の挨拶になります。

太陽の日差しが炎のように暑い時期という意味がある時候の挨拶なので、気温が高くない地域などには使わない方がよいでしょう。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

梅雨明けの候のまとめ

梅雨明けの候は7月上旬から中旬に使える時候の挨拶です。

梅雨明けの時期になりましたね、という意味があるため、そもそも梅雨がない北海道や梅雨がまだ明けていない地域には使わないようにしましょう。

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