つるし雛の意味や由来と作り方や飾り方!

つるし雛やつるし飾りの由来や意味と飾り方や作り方!

「つるし雛」「つるし飾り」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

全く聞いたことがないという方でも、「雛」や「つるし」、という言葉から少しの予想はつきそうですよね。

しかし、吊るされた雛人形なんてあるの?と新たな疑問は浮かんできます。

または逆に、言葉は聞いたことはなくとも雛祭りシーズンが始まる2月中旬ころになると、雛壇の左右に小さな人形や果物、動物の細工物などがつるされているのを見たことがある、という方はいらっしゃるのではないでしょうか。

実はそれこそが「つるし雛」「つるし飾り」と呼ばれるもので、江戸時代からある一部の地域でのみ行われていた日本の伝統的な風習の一つです。

それでもまだ、雛人形を吊るすの?それって罰があたりそう・・と思ってしまいますが、「つるし雛」「つるし飾り」には切なる理由が秘められていたのです。

目次

つるし雛(つるし飾り)の意味は?

つるし雛に飾られているつるし飾りには、それぞれに意味があります。

  • 長寿を願う「桃」
  • 魔除けの意味がある「猿っ子
  • 無病息災の「三角」(昔は薬袋や香袋が三角だったため)

を基本として、

  • 安産や子宝を願う「犬」
  • 娘に悪い虫がつかないようにとの願いから「トウガラシ」
  • 五穀豊穣の縁起物の「スズメ」
  • 家族の強い結びつきを象徴する「紫陽花」
  • 不苦労と書く「ふくろう」
  • 健やかに成長してほしいという気持ちから「枕」

と言った具合です。

 

 

雛人形の由来や意味!なぜお雛様を飾るのか?

 

つるし雛(つるし飾り)の由来は?

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つるし雛が作られたのは、江戸時代と言われています。

伊豆の稲取地区では、江戸時代後期頃より雛祭りの際に娘の成長を願う母や祖母が、小さな人形などを手作りしそれを飾って吊るす「つるし雛(つるし飾り)」が行われていました。

当時、女の子が生まれるとその子の厄を身代わりに引き受けてもらうものとして、雛人形を飾る風習はすでにあったのですが、実際に高価な雛人形を買って飾ることができたのは上流家庭のみで、一般の庶民にはなかなか手の届かないものでした。

しかしながら、子が生まれればその子の幸せを願うのはどのような親でも一緒です。そこで、雛人形の代わりに、はぎれなどで小さな人形を作り、それを吊るしたのが「つるし雛(つるし飾り)」の始まりとされています。

 

100均材料でできる「つるし雛」の作り方

つるし飾りやつるし雛の飾り方は?

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つるし雛は、竹の輪の中央から一本、輪の部分に括った四本の計五本の赤糸を結び、そこに細工物をつけて飾ります。

また、つるし雛の発祥の地と言われている伊豆稲取地区では、55個のつるし飾りを2対作り、雛壇の両脇から吊るして雛祭りを行ったそうです。

 

 

まとめ

「つるし飾り」とは、雛人形を買ってあげたくてもできなかった庶民が、それでも娘や孫を想う気持ちで人形を手作りしたのが始まりでした。

いつの時代も、子を想う親の愛情というのは計り知れないほど大きく深いものだと感じさせられるエピソードですよね。

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