湯あたりの原因と対処法や治し方!のぼせや湯疲れとの違いは?

湯あたりになった場合の処置や治し方!

自宅のお風呂とは違い、広くて足が伸ばせる温泉は気持ち良くてつい長く浸かってしまい、上がると同時にぐったりとしてしまったり、気分が悪くなった経験はありませんか?

このような時によく言われるのが、“湯あたり”という言葉。

でも、お風呂に長く浸かって気持ち悪くなると「のぼせたのね」とか「湯疲れしたのね」と言われることってありませんか?

これらの言葉と湯あたりの違いって何なのでしょうか。

そこで今回は、湯あたりについて調べてみました。

湯あたりになってしまう原因やその対処法、治し方とともに、のぼせや湯疲れとの違いも併せてご紹介したいと思います。

目次

湯あたりの原因は?


湯あたりの原因には、その温泉に含まれる成分が体に合わないことが考えられます。

湯治(温泉療法)を行うと、一日に何度も温泉に浸かっては出るのを繰り返します。

そして、湯治を始めてから2~3日後くらいに体調不良のような症状が現れることがあります。

これが湯あたりとなるわけですが、先述した通り好転反応の可能性もあるため、通常は一日ほど温泉に浸からずに様子を見ることになります。

一日休んで体調が回復したら、それは好転反応と考えるべきで、温泉への入浴を再開しますが、復調しなければ温泉が合わないと判断した方がよいそうです。

なお、湯あたりを起こしやすい泉質があるそうで、硫黄泉、放射能泉、酸性泉は注意をした方がよいそうです。

湯あたりの症状


湯あたりになると、次のような症状が現れることがあります。

・強い倦怠感

・体がだるい

・めまい

・頭痛

・寒気

・吐き気、または嘔吐

・下痢

・腹痛

温泉に入った後にこのような症状が現れると、体が温まっているはずなのに寒気なんて風邪でも引いたかな?と思ってしまうことが多いようです。

しかし、風邪の対処法と湯あたりの対処法は、当然ながら全く異なってくるため、何度も温泉に浸かった時などは湯あたりではないか?と疑うことが大切です。

湯あたりになった場合の処置や効果的な対処法や治し方は?


温泉に入っていて気持ちが悪くなった時は、ゆっくりと温泉から出て、脱衣所など涼しいところへ行って休みましょう。

椅子に座るか、可能であれば横になった方が体への負担が減って楽になります。

また、脱水症状になりやすいため、こまめに水分を補給するようにしましょう。

寒気がある場合もありますが、体のほてりを冷ました方が早く体調が回復します。

温めるのは逆効果になりますので注意して下さい。

安静にして体調が回復したら、その日は温泉に入るのは止めて部屋に戻って体を休めるようにして下さい。

間違っても、再び温泉に入るようなことは避けるようにしましょう。

一日様子を見て体調が完全によくなったと思ったら、温泉に入っても構いませんが、体調が戻らない時は泉質が自分の体に合っていないと判断して、湯治は止めたほうがよいでしょう。

湯あたりにならないための予防法


湯あたりを防ぐには、自分の体に合わない泉質の温泉に入らないことが一番ですが、入ってみないことには合う・合わないがわからないですよね。

そこでここでは、泉質以外にも温泉で体調不良を起こさないために気を付けたいことをご紹介したいと思います。

①いきなりお湯に浸からない

熱いお湯にいきなり入ると、急な体温や血圧の上昇で体調不良が起こりやすくなります。

そのため、心臓から遠い足先などからかけ湯をして、徐々に体を温めるようにしましょう。

②熱いお湯に長時間浸からない

熱いお湯に入る時は短時間の入浴を心掛けるようにします。

特に露天風呂の場合は、外気との気温差があるためお湯の温度がわかりにくくなりやすく、気分が悪くなってしまうことが多いようです。

こまめに上がって、休むようにしましょう。

③水分補給をしましょう

温泉に入る時はこまめに水分補給をするようにしましょう。

また、ビタミンが少ないと湯あたりなどの体調不良を招きやすいと言われていることから、温泉に入る前にコップ一杯程度のオレンジジュースを飲んでおくと、湯あたりの予防になるそうです。

のぼせとは?その対処法は?


のぼせとは、温泉やお風呂に長時間浸かったなどした時に、急激な血圧の上昇によって立ちくらみやめまい、吐き気、嘔吐、頭痛、動機、悪寒といった症状が現れるものとなります。

湯あたりのように温泉療法を行って数日後に現れる症状ではなく、温泉に入った後にすぐ起こるものですので、湯あたりとの区別がつきやすいのではないかと思います。

のぼせてしまった時は、温泉やお風呂から上がり、脱衣所などで体を休めるようにして下さい。

その際、冷たいタオルなどで頭や顔、足などを冷やすのがよいでしょう。

冷たい飲み物を摂る時は一気に飲まず、少しずつゆっくりと飲むようにしましょう。

また、入浴の時に冷たいタオルを頭に載せておくと、のぼせを予防することができる他、脱衣所と浴室の温度差をなるべくなくすことで防ぐことができるので、特に冬の寒い時期などは温度差が生じないような工夫をしてみましょう。

湯疲れとは?その対処法は?


日帰りや一泊二日の温泉旅行で、湯あたりのような症状が起こった時は、湯疲れが考えられます。

湯あたりは温泉療法を数日繰り返して行うことで起きるため、一泊二日程度であれば湯あたりに該当しません。

そのため、通常温泉に入った当日や翌日に、体のだるさや疲労感、体調不良などが起こった場合は、多くがこの湯疲れに該当するものと思われます。

湯疲れの対処法は、湯あたりやのぼせと同じようになりますが、温泉旅行に行くと「せっかく来たから元を取らなきゃ」と一日に何度も温泉に入る人がいますが、これこそが湯疲れになる大きな原因と言われています。

湯疲れを防ぐためには、一日3回以上、温泉に入るのは止めた方がよいと言われていますので、その点に気をつけながら温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

そもそも湯あたりとは?


湯あたりとは、温泉に入って病を治す、いわゆる湯治を行っている際に、温泉に入ったり出たりを繰り返しているうちに発生する体調不良のことを言います。

これは、温泉成分が体に合わないために起こるという説と、温泉療法による好転反応(治療の段階で起こる一時的な症状のこと。この好転反応が起こった後に、病気そのもの症状が回復・治癒すると言われています。)という説があり、どちらの場合でも念のため、温泉に入るのを控えた方がよいと言われています。

つまり、湯あたりはあくまでも温泉に何度と繰り返し入ることで起こる症状を言い、温泉に一度入った時に具合が悪くなることは含みません。

また、当然ながら自宅などのお風呂に入って体調不良になることも、湯あたりとは言いません。

まとめ

湯あたりは、広義的な意味では温泉やお風呂に浸かって体調が悪くなること全てを指すとされていますが、狭義的には今回ご紹介したように、湯あたりとのぼせ、湯疲れではそれぞれ解釈が違ってきます。

ただし、予防法や対処法はどれも共通する部分があるため、温泉やお風呂に入って体調が悪いと感じたら、すぐにお湯から出て涼しい場所で安静に過ごすようにしましょう。

また、水分が摂れない、体調がどんどん悪くなる時は遠慮せず、周囲の人にその旨を伝えて助けてもらって下さい。

なお、体調がよくなったからといって、再びすぐにお湯に浸かるようなことは絶対に止めるようにしましょう。

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