喜寿のお祝いは何歳に行うのでしょうか?
年齢の数え方は、数え年と満年齢のどちらなのか気になります。
日本には数多くの長寿祝いがありますが、喜寿は何歳の時に行うお祝いなのかよく分からないという方も多いでしょう。
家族や親戚に喜寿を迎える人がいる場合にタイミングを間違えてしまうと、せっかくのお祝いが台無しになってしまうかも知れません。
そこで今回は、喜寿のお祝いのタイミングについて調べてみました。
喜寿のお祝いは何歳で行う?数え年?満年齢?
これは、喜寿の「喜」を草書体で書くと「七十七」に見えることが理由と言われています。
現代では「7」は特別感のある数字で、縁起が良いと感じる方も多いですよね。
そんな「7」が重なった喜寿のお祝いは、長寿祝いの中でも覚えやすいのではないかと思います。
しかし、年齢の数え方には数え年と満年齢があり、どちらで年齢を数えた方がよいのか悩んでいる人も多いと言います。
結論を言うと、喜寿のお祝いは数え年、満年齢のどちらでお祝いしても構いません。
喜寿を迎える方の体調や予定を優先して、都合の良い時に行ってよいでしょう。
なお、昔は数え年しかなかったので、古い慣習に倣ってお祝いをするなら数え年になりますよ。
数え年と満年齢の違いは?
喜寿のお祝いの時だけではなく、数え年と満年齢の違いは七五三や厄払いなどで見聞きすることがあると思います。
何度聞いてもいまいちその違いがよく分からないという方も多いと思いますが、数え年と満年齢の違いは実はとてもシンプルです。
数え年とは
数え年は、お母さんのお腹に胎児としている時も年齢がカウントされて0歳、生まれた日は1歳になるという年の数え方です。
そして以後は誕生日ではなく、正月を迎えると1歳年を取ります。
例えば4月1日生まれの場合なら、生まれたその日に1歳になり、翌年の正月に2歳になります。
その後は正月を迎えるごとに3歳、4歳・・と数えます。
つまり、生まれた日はあまり関係がないので、同じ年の12月31日に生まれた場合は12月31日に1歳、翌日の1月1日には4月1日生まれと同じように2歳になります。
生後2日で2歳になることがあるのが数え年の数え方です。
満年齢とは
満年齢は、お母さんのお腹に胎児としている時は年齢のカウントはせず、生まれた日を満0歳とします。
そして、翌年の誕生日に満1歳になる年の数え方になります。
日本では長く数え年が用いられてきましたが、1950年に法律によって満年齢を使用するように定められています。
喜寿のお祝いをするタイミングは?
喜寿のお祝いのタイミングについては、明確に決まっているわけではありません。
しかし、数え年でお祝いするなら1つ年を重ねる正月に行うことが多いと言われています。
一方で、満年齢でお祝いする時は、誕生日に合わせて喜寿のお祝いをするケースが多いようですが、喜寿のお祝いは必ず「正月に」「誕生日に」行わなくてはいけないものではありません。
遠くの親戚などと一緒に盛大にお祝いする場合は、スケジュールを合わせる必要があるので、都合のよい日をすり合わせることになりますし、誕生日ではなく敬老の日や、夫婦揃って喜寿を迎えるなら結婚記念日にお祝いをすることもあるようですよ。
それに、喜寿のお祝いのタイミングで何よりも重要なのは、喜寿を迎える方の体調や予定です。
お祝いを主催する側だけの都合や思いで決めずに、喜寿を迎える方の意見を最優先してスケジュールを組むようにしましょう。
喜寿のお祝いの色は?
紫は、昔は位の高い人しか身に付けることが許されなかった高貴な色。
さらに昔は日本人の寿命も短く、喜寿を迎えることは大変立派なことでした。
そのため、喜寿を迎える方を敬うという意味で、紫がテーマカラーになったと言われています。
また、紫には人を癒す力や不安を取り除く効果があると言われているので、喜寿を迎える方の今後ますますの健康をお祈りし、毎日幸せに過ごして欲しいと言う意味も込められているそうです。
なお、喜寿だけではなく、長寿祝いにはそれぞれテーマカラーがあります。
喜寿と同じ紫がお祝いの色となるのは、古希(70歳)と卒寿(90歳)になりますよ。
喜寿祝いに喜ばれるおすすめのお祝い品!
喜寿祝いのプレゼントには、どのようなものがあるのでしょうか。
喜寿祝いに喜ばれるおすすめのお祝い品を調べてみました。
花
贈り物の定番の花ですが、綺麗な色合いや素敵な香りはお祝いの場を華やかに演出してくれます。
喜寿のテーマカラーは紫なので、紫色の花をメインにした花束を贈ってみましょう。
お酒
毎晩の晩酌が楽しみという方なら、お祝いにお酒を贈るのもおすすめです。
その場合は、日ごろ飲んでいる銘柄ではなく、なかなか手に入りにくいものや、お祝いにふさわしい高級感のあるものがよいでしょう。
飲んでみたいと思っているお酒が分かれば、サプライズ的にプレゼントするととても喜ばれると思いますよ。
お菓子
お菓子と一口に言っても和菓子と洋菓子があり、好みが分かれます。
お菓子を贈る時は必ず事前にリサーチをして、好みを調べておくようにしましょう。
また、喜寿のお祝いにふさわしいように、高級感のあるものやブランドのものを選ぶようにして下さい。
食器や箸
食器や箸は毎日使うので、使うたびにプレゼントされた時の幸せな気持ちを思い出してもらえます。
コーヒーが好きなら素敵なコーヒーカップもおすすめですね。
また、お店によっては、食器や箸などに名前を入れてくれるサービスを行っているところもあります。
自分の名前が入った食器や箸も、格別な贈り物になりますよ。
ファッション小物
喜寿を迎える方がお洒落好きなら、マフラーやストール、手袋、財布、バッグなどのファッション小物を贈るのもよいでしょう。
喜寿でファッション小物を贈る場合は、安くても質のよいものよりも、ある程度高級なブランドものを選ぶようにします。
マフラーやストールなら上質なカシミアがおすすめです。
万年筆
ただし、万年筆をプレゼントする場合には「勉強を頑張って」という意味を含むこともあるため、年配の方に贈るのは失礼に当たる可能性もあります。
日ごろから葉書や手紙をこまめに出す方や、趣味や仕事で万年筆を使っている方には最適なプレゼントと言えるでしょう。
電化製品
マッサージ機や自動食洗器、ロボット掃除機など、自分では躊躇してしまう少し高めの電化製品をプレゼントされると嬉しいと思う方は多いようです。
喜寿祝いの贈り物の金額の相場は?
喜寿の贈り物の金額の相場は、贈り物を贈る人と喜寿を迎える方との関係によって変わります。
喜寿を迎える方があなたにとって両親の場合は、金額相場は1~5万円。
喜寿を迎える方があなたにとって祖父母なら、1~3万円と言われています。
親戚や知人、恩師などに贈るなら、5千円~2万円となっています。
ただし、贈り物の内容によって金額は大きく変わるので、あくまでも目安程度として覚えておくのがよいでしょう。
なお、贈り物の金額は高ければ高い方がよい、というわけではありません。
相手によっては、高価なプレゼントをプレッシャーに感じてしまう場合もあるようです。
喜寿などの長寿祝いでは基本的にはお返しは必要ありませんが、高価なプレゼントをもらった方の中には半額適度のお返しを用意したケースもあります。
お互いが負担にならないよう、常識の範囲で贈り物を考えるのがよいでしょう。
まとめ
喜寿は77歳を迎えてお祝いするもの。
年齢の数え方には数え年と満年齢がありますが、昔からの習わしで行うなら数え年で77歳になった年に行います。
喜寿のお祝いの色は紫なので、贈り物を贈るなら紫色をメインとしたものがよいでしょう。
紫には相手を敬う気持ちや、労わる気持ちが込められています。
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