卒寿の年と意味や由来とお祝いの色!
近年は、日本人が昔から行ってきた伝統的な文化の継承者が少なくなり、廃れてきていると言われています。
特に、これからの時代を担っていく若い世代ほど、この現象が顕著に現れていると言われ、クリスマスやバレンタインなどの諸外国から流入した文化に対しては意欲的であるのに、日本の昔ながらの風習には余り興味を示さないそうです。
しかし、私達の先祖が受け継いできた風習や文化には、やはりそれなりの意味や価値があると思いませんか?
また、年配者を敬うこともとても大切です。
特に、60才を迎える年からは、還暦や古希、喜寿、傘寿と、長寿をお祝いする行事が続きますが、これらの行事は若い世代が尊敬の念を持って行うことにとても意味があるように思います。
そこで今回は、長寿のお祝いの一つである卒寿にスポットを当て、卒寿の由来やお祝いする年齢などについて調べてみたいと思います。
卒寿のお祝いの年齢はいつ?数え年?
卒寿は、数え年で90才を迎える年にお祝いをします。
数え年とは、満年齢に1才プラスした年齢ですので、満年齢であれば89才の年にお祝いをすることになります。
日本では古くはこの数え年で年齢を数えていました。
このため、七五三などの行事は今よりも1才早い段階で行われたいたようです。
1902年に施行された「年齢計算に関する法律」により、満年齢が使用されるようになってからは殆どが満年齢で計算をして七五三などを行っていますが、一部の地域などでは数え年で行うところもあるようです。
このように、子供の行事に関することは満年齢で数える場合が多いようですが、卒寿を始めとした還暦や古希、喜寿などの長寿のお祝いは、未だに数え年で数える場合の方が多いようです。
卒寿のお祝いの色は何?お祝いの仕方や喜ばれるプレゼントは?
卒寿のお祝いの色は、古希や喜寿と同じ「紫」です。
このため、卒寿のお祝いでは、紫にちなんだ物を贈る方が多いようです。
お祝いの席では、紫のちゃんちゃんこや頭巾を着用し、子供や孫、親戚などで集まって食事をします。
とは言え、卒寿を迎えた方というのはそれなりに高齢なため、体調や健康面に留意しながら会を執り行う必要があります。
卒寿とは?お祝いにはどういう意味があるの?
卒寿とは、数え年の90才をお祝いする行事です。
なぜ90才なのかと言うと、九十という漢字を縦書きにすると卆となり、この卆が卒の略字であったことから、90才を迎えて長寿をお祝いすることを卒寿と呼ぶようになったと言われています。
日本には、60才の還暦から始まり年齢の節目には長寿をお祝いする行事が多数ありますが、平成21年後現在、男性の平均寿命は79.59才、女性の平均寿命は86.44才となっていることからも、現代においては還暦や古希(70才)、喜寿(77才)、傘寿(80才)はもはや長寿と呼んでよいのか悩むところです。
このため、90才を迎えた卒寿こそ長寿というにふさわしい年齢に、意識が変わりつつあります。
また、卒寿の卒が卒業をイメージするので、「人生を卒業する」と言った解釈をする方が時折いらっしゃるようですが、これは大きな間違いです。そのような説明はとても失礼にあたりますので、注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
身内や親戚の方に卒寿を迎えられる方がいらっしゃったら、是非お祝いしてみましょう。
また、今回の卒寿の記事を機会に、様々な日本の伝統文化に少しでも興味を持って頂けたら幸いと思います。
コメント