那智の扇祭り(那智の火祭り)は日本三大火祭りの一つ
日本一の那智の滝前で大たいまつの炎が勇壮に乱舞し、観光客らを魅了する「那智の扇祭り(火祭り)」として有名です。
大松明で扇神輿を清め、お迎えする神事。
神輿の渡御があり、燃えさかる大松明が焔を飛び散らせるさまは勇壮です。
神輿出発に先立って奉納される田楽舞もみどころです。
十二体の熊野の神々を、御滝の姿を表した高さ6mの十二体の扇神輿に移し、御本社より御滝へ渡御をなし、御滝の参道にて重さ50kg~60kgの十二本の大松明でお迎えし、その炎で清める神事が「那智の扇祭り(火祭り)」です。
毎年1万人以上の観光客で賑わう「那智の扇祭り(火祭り)」
2024年の開催日時や、場所取り、撮影ポイントなどをご紹介します。
那智の扇祭り(火祭り)の2024年の日程は?
開催日時:毎年7月14日
開催時間:午前10時~
開催場所:熊野那智大社 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1)
問合先:0735-52-5311/那智勝浦町観光協会
HP: 那智の扇祭り
那智大社境内にて午前11時から「大和舞」、午前11時30分から国の重要無形民俗文化財に指定された「那智田楽」が奉納されます。
クライマックスとなる御滝本神事(大松明に点火)は午後2時から滝前の参道にて行われます。
「飛瀧神社」参道域で行われる御火神事で用いられる大松明の重さは約50kg程もあります。
桧の割板を桶のように輪じめにしたもので12体奉製されます。
祭の主体である扇神輿は幅1m、長さ6m程の細長い框に赤緞子を張り、金地に朱の日の丸を描いた扇を組み合わせ、9か所に計32本、白銅鏡八面、それに「光」「蝶の鬚」「縁松」「桧扇の花」などを飾り付けます。
滝の水と炎の対比は神霊の再生復活そのもの。その瞬間にぜひ立合ってください。
那智の扇祭り(火祭り)の動画
那智の扇祭り(火祭り)を見る際の場所取りについて
指定席、招待席の類は一切ありません、全ての場所は早いもの勝ちです。
滝下か石段両側のどちらかで見学することになります。
滝下は境内なので平らに舗装されていますが、一般見学者スペースは限られています。
滝を背にして右の最前列は報道用、左の最前列は一般用で特等席ですが、幅は3mくらいしかありません。
石段両側は1-2m程上がった林の中です。通常は歩くところではありませんが、見学のためにロープが張られ、一般人はここに陣取ります。
自然に任せた林なので足場がいいとはいえませんが、簡易椅子で座れるくらいの平坦さは保たれています。
上記、扇の一旦停止位置には立札が立っているので、そこから下で場所取りする必要があります。
滝を背にして左側は下半分が報道陣スペースで上半分が一般スペースですが、石段は上の方が左に少しカーブしていますので、左の上半分は見づらく避けた方がいいです。
つまり、石段両側の場合は右側のなるべく下の方がいい、ということになりますが地形が不定形なうえに木が邪魔になる場所もあるので、できれば前日に視察して研究しておいた方がいいでしょう。
場所取りのポイント
- 遅くとも7:00までにはゆく
- 長時間待ちになるので、食糧と携帯椅子を持参
- 滝下の最前列近くがベスト
- ダメなら石段右側の下半分、但しすぐ石段に下りられるところ
- 扇一旦停止位置には立札あり
- 扇が通過したらすぐ石段に下りてくっついてゆく
那智の扇祭り(火祭り)の撮影ポイント
撮影ポイントの場所取りの為に、朝5時ごろからきている方々もいますが、那智の火祭りのクライマックスは、14時からです。
まず、小さい松明が滝の下の鳥居から石段を上がります。
やがて檜でつくられた生の大松明12基が参道を降りてきます。
大松明は御滝本で点火され、一列になって扇神輿を迎えに石段へ向かいます。
杉木立に囲まれた石段は火の粉を飛ばして燃えさかる大松明でいっぱいになります。
1本重さ50キロもある大松明は、担ぎ棒を腹帯に差し持ち手が、階段を上り下りし、松明を振り回していきます。
やがて石段を12体の扇神輿がおりてきます。
御滝本の広場では神事が行われ、鎌を持った農民の田刈式、大松明を持った人々による那瀑舞(なばくまい)が奉納され祭は終わります。
那智の扇祭り(火祭り)の見どころはこのような過程で執り行われますので、それぞれの場面を理解し、撮影のポイントを把握しておくといいでしょう。
那智の扇祭り(火祭り)会場への行き方(アクセス)
車の場合
[大阪~]
大阪から国道168号線・国道42号線を経て紀伊勝浦へ (約4時間)
大阪から阪和自動車道を利用して、南紀田辺インターより田辺西バイパス、国道42号線を経て紀伊勝浦へ(約4時間)
[名古屋~]
名古屋から東名阪道・伊勢道・紀勢自動車道を利用し、大内山インターより国道42号線を経て紀伊勝浦へ(約4時間)
紀伊勝浦より約20分
駐車場:神社駐車場 30台 (神社防災道路通行料800円)
※神社境内付近まで車でお越しになれますので、ご年配の方やお子様連れの方にお勧めです。
電車の場合
大阪~紀伊勝浦
JRきのくに線新宮行 特急オーシャンアロー号・スーパーくろしお号で京都から約3時間50分、新大阪から3時間20分、大阪天王寺から約3時間・紀伊勝浦駅下車
名古屋~紀伊勝浦
JR紀勢本線・名古屋から特急ワイドビュー南紀号で約3時間・終点、紀伊勝浦駅下車
※紀伊勝浦駅より熊野交通バスで神社お寺前駐車場まで約30分 、タクシー約20分
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