重陽の節句2024年はいつ?意味や由来と行事食は何?

重陽の節句はいつ?意味や由来と食べ物は何?

重陽の節句というのがあることをご存知でしょうか。

初めて聞いたという方も多いと思いますが、重陽の節句は桃の節句、端午の節句と並ぶ五節句の一つで、昔からお祝いされてきた特別な日となっています。

そこで今回は、重陽の節句の意味や由来について調べてみました。

また、重陽の節句は別名「菊の節句」や「栗の節句」とも呼ばれますが、その所以についてもご紹介しています。

目次

2024年の重陽の節句はいつ?

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2024年の重陽の節句は、9月9日(土)です。

節句とは、簡単に説明すると季節の変わり目に、五穀豊穣や子孫繁栄などを願い、邪気を払う行事のことを言います。

中でも、江戸幕府が公的な祝日として定めた五節句は、今も日本の伝統行事として親しまれており、1月1日は人日(じんじつ)の節句、3月3日は桃の節句上巳の節句)、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕の節句として、行事を楽しまれているのではないでしょうか。

ここまで読んで、節句は奇数の数字が並ぶ日に制定されていることに気付いた方もいらっしゃると思いますが、重陽の節句も毎年9月9日に行われます。

これには、中国の陰陽思想が深く関係しており、その中でも重陽にはとても大切な意味があるのです。

 

 

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重陽の節句とは?その意味と由来

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重陽の節句の読み方と意味とは?

「重陽の節句」とは、「ちょうようのせっく」と読みます。

そもそも「節句」って何?

「節句」とは、季節の変わり目や特定の日に行われる行事や祭りを指す言葉です。

日本の伝統文化として、五節句というものが存在し、これは人々の生活の中で大切にされている行事を指します。

以下、節句に関する詳細とその背景を強化して説明します。

五節句とは

五節句とは、季節の節目や変わり目に五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈り、神様へのお供え物をしたり、邪気を祓ったりする行事のことを指します。

この「節」には季節の節目や変わり目という意味があります。

また、季節の節目に神様にお供えすることから「節供」と書くこともあります。

五節句の歴史

五節句は、唐の時代(618年~907年)の中国で制度として成立しており、日本には奈良時代(710年~794年)に伝わりました。

中国の陰陽五行思想に基づき、奇数は陽、偶数は陰と考えられていました。

奇数の月と奇数の日は、陽が重なって陰になるため縁起が悪いとされました。

この考えから、季節ごとの旬の食べ物を食べ、生命力をもらい、その力で邪気を祓う目的で行われていた行事が五節句の由来となります。

五節句の具体的な日

五節句は以下の5つの日を指します:

  • 人日の節句:1月7日
  • 桃(上巳)の節句:3月3日
  • 端午の節句:5月5日
  • 七夕の節句:7月7日
  • 重陽の節句:9月9日

特に重陽の節句は、陽の数字で一番大きな「9」が重なる9月9日を指し、大変おめでたい日とされています。

節句の意義

節句は、季節の変わり目となる暦のことを指します。

正しくは「節供」として広まってきました。「供」という字が使われていたのは、「節目に供物を捧げてお祀りする」という意味があったためです。

節句の考え方は平安時代頃に中国から伝わり、当初は宮中行事として行われていました。

これが武士の世を経て民間に広まり、定着したものと考えられています。

重陽の意味は?

「重陽」とは、陽の極数である9が2回続く日、すなわち9月9日を指す言葉です。

この日は、陽の気が最も強くなるとされ、古くから特別な意味を持つ日として祝われてきました。

陰陽五行説に基づき、奇数は縁起のよい陽の数字、偶数は縁起の悪い陰の数字として捉えられていました。特に、9は陽の気が最も強い数字とされ、9月9日はその陽の気が2つ重なる日として「重陽」と呼ばれるようになりました。

古来、中国では奇数を縁起の良い「陽数」とし、その中でも「9」は最大値として特に重視されました。

この考えが日本に伝わり、9月9日は「重陽」として節句の1つとされました。

この日は、菊の花が美しく咲く時期とも重なり、菊は「仙境に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。

このため、重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、菊の香りを移した「菊酒」を飲んで邪気を払い、無病息災や長寿を願う風習が生まれました。

平安時代には、この風習が宮中行事として取り入れられ、「観菊の宴」という菊を眺める宴が開催されるようになりました。

また、時代が下るにつれて、この風習は庶民の間にも広がり、多くの人々が重陽の節句を祝うようになりました。

現代では、重陽の節句は菊の花を鑑賞しながら菊酒を飲む風習が残っており、また、この時期は作物の収穫時期とも重なるため、庶民の間では「栗の節句」として「栗ごはん」を食べて祝う風習もあります。

このように、重陽の節句は古くからの伝統とともに、季節の変わり目を感じる特別な日として、今も多くの人々に親しまれています。

重陽の節句の由来

重陽の節句は、古代中国の時代から続く伝統的な行事であり、日本にもその風習が伝わり、長い歴史を持っています。

この節句の起源は、中国の古典『詩経』にも記されており、邪気を避けるための行事として始まったとされています。

古代中国では、奇数を縁起の良い「陽数」とし、その中でも「9」は最大値として特に重視されました。

9月9日はこの「9」が2回続く日として、特別な意味を持つ日とされました。この日は、邪気を払い、健康や長寿を祈願する日として、多くの人々が山に登り、菊の花を摘んで酒に浸けて飲む風習がありました。

この風習は「菊酒」として知られ、邪気を避ける力があると信じられていました。

日本には、8世紀頃にこの風習が伝わり、平安時代には宮中でも行われるようになりました。

特に、菊の花は「仙境に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があると信じられ、重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれるようになりました。

また、日本独自の風習として、この日には「栗ごはん」や「新米」を食べる習慣も生まれました。これは、9月9日が収穫の時期と重なるため、五穀豊穣を祈願する意味が込められています。

このように、重陽の節句は古代中国からの伝統を受け継ぎつつ、日本独自の風習も加わり、今日まで多くの人々に親しまれている行事となっています。

重陽の節句の歴史的背景

重陽の節句は、古代中国の王族や貴族が行っていた行事が起源とされています。

日本に伝わった後、平安時代に入ると、宮中や貴族の間でこの行事が取り入れられ、特に菊の花を愛でる風習が盛んになりました。

菊は、その美しさと長寿の象徴として重んじられ、宮中では菊の花を用いた詩会や宴会が開かれるようになりました。

また、菊の花には邪気を払う力があるとも信じられていたため、重陽の節句には菊の花を飾ることで、家内安全や健康を祈願する風習が広まりました。

このように、重陽の節句は古代中国の王族や貴族の間での行事から始まり、日本に伝わった後、独自の風習として発展してきました。

現在でも、この伝統的な行事は多くの地域で受け継がれており、日本の文化や歴史の中で重要な位置を占めています。

菊の花と重陽の節句

菊の花を飾るのはなぜ?

菊の花は、邪気を払う力があるとされています。

重陽の節句には、この菊の花を飾ることで、健康や長寿を祈るとともに、邪気を遠ざけるという意味が込められています。

菊が主役の重陽の節句

重陽の節句は、菊の花を中心とした行事です。

この日には、菊の花を飾ったり、菊の花を使った料理やお菓子を楽しむ習慣があります。

菊にまつわる全国の行事

菊は、日本の伝統文化や風習と深く結びついており、全国各地で多種多様な行事や祭りが行われています。菊の花は、その美しさや長寿の象徴として古くから親しまれてきました。

特に、秋の季節には菊を中心とした行事が多く開催されます。

例えば、東京都の新宿御苑では、毎年10月から11月にかけて「新宿御苑菊花展」が開催され、数千株もの菊が展示される大規模なイベントとして知られています。

また、岡山県倉敷市では「倉敷菊人形展」が行われ、伝統的な人形や風景を菊の花で再現した作品が展示されます。

さらに、愛知県名古屋市では「名古屋菊まつり」が開催され、菊の寄せ植えや大菊の展示が行われるほか、菊を使った料理やスイーツも楽しむことができます。

これらの行事は、地域の文化や伝統を反映しており、多くの観光客や地元の人々に愛されています。

このように、日本全国で菊に関連する行事や祭りが数多く行われており、それぞれの地域の特色や歴史を感じることができます。

菊の花を通じて、日本の伝統や文化を深く知ることができるのです。

重陽の節句の伝統的な行事と食べ物

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重陽の節句の食べ物・料理

重陽の節句には、菊の花を使った料理やお菓子が楽しまれます。

特に、菊餅や菊の花の天ぷらなど、季節感あふれる料理が人気です。

重陽の節句では、食用菊を使った菊酒やおひたし、酢の物などが振る舞われます。

これは、古くから中国では菊は不老長寿の薬とされていたことから、長寿を願う意味合いがあると言われています。

また、菊には抗菌効果があることから、食中毒を防ぐ効果もあると言われています。

重陽の節句の行事食

重陽の節句には、特定の食べ物を楽しむ習慣があります。

菊餅や菊の花の塩漬け、菊の花のお茶など、菊の花を使った料理や飲み物が中心です。

さらに、重陽の節句は秋の収穫時期に行われるため、秋の食材が行事食にもふんだんに使われます。

特に、江戸時代より重陽の節句と言えば栗ご飯を食べる習わしがあり、そのため重陽の節句は「栗の節句」とも呼ばれることがあります。

栗は、とても栄養価が高い食材として知られており、中でも疲労回復効果のあるビタミンB1やビタミンCを多く含んでいます。

一説には重陽の節句が伝わった平安時代以前より、農民の間では秋の収穫の時期に栗ご飯を食べていたとも言われており、栗ご飯を食べる習慣に関しては収穫のお祝いという意味の方が強いとも考えられているようです。

栗ご飯

江戸時代から、秋の代表的な味「栗」を用いた栗ご飯を楽しむ習慣が存在しています。

このことから、菊の節句は「栗の節句」とも称されていたと言われています。

秋茄子

この時期は茄子が一番おいしい時期とされ、祝いの食事には焼きナスや煮物として提供されていたようです。

さらに、「おくんちで茄子を食べると、中風にならない」という言い伝えも存在していました。

中風とは、現代では脳血管障害の後遺症を指し、半身麻痺や手足の感覚喪失などの症状を示すものです。

※おくんち・・秋に行われるお祭りの総称のことを言い、9日に敬称の「お」をつけておくんちと呼んでいます。

※中風(ちゅうぶ)・・悪風に中る(あたる)という意味があり、主に脳血管障害による半身不随やまひ、手足のしびれといった後遺症のことを指しています。

食用菊

重陽の節句において中心的な役割を果たす菊は、食用としても利用されていました。具体的には、おひたしやお吸い物の具材として、食用菊を楽しんでいたと言われています。

重陽の節句の主な行事

重陽の節句には、菊の花を飾る行事や、菊の花を使った料理を楽しむ行事など、さまざまな伝統的な行事が行われています。

ここでは、その主な行事をご紹介します。

被せ綿(きせわた)

重陽の節句の前日に菊に綿を被せておき、翌朝、菊の露や香りが移った綿で体を清めると長生きできると言われています。

菊湯

お風呂に菊を浮かべて入ると、疲れがとれると言われています。

これは、菊に含まれるカンフェンなどの成分には、血行を促進したり、保温性を高める効果があるため、夏の疲れを解してくれるからだとされています。

菊枕

菊を詰めた枕で眠ることで、邪気払いになると言われています。

とは言え、枕に菊を詰めるのは少し大変ですので、10本ほどの菊の花びらを2日ほど天日で乾燥させたものを、布袋に入れて枕の上に乗せるとよいでしょう。

重陽の節句の楽しみ方と伝説

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重陽の節句は、日本の伝統的な行事の一つであり、多くの家庭で祝われています。

この日は、家族や友人と一緒に過ごすことが多いです。

しかし、どのように楽しむかは、家庭や地域によって異なります。

一方、多くの人々は、菊の花を飾ることで、この日を祝います。

また、特定の食べ物や料理を用意することも一般的です。

これらの食べ物や料理は、無病息災や長寿を願う意味が込められています。

このように、重陽の節句は、様々な楽しみ方があります。

菊慈童の伝説について

菊慈童の伝説は、重陽の節句に関連する有名な伝説の一つです。

この伝説には、菊の花と一人の少年が登場します。

少年は、菊の花の精霊として知られ、人々に幸福や健康をもたらすと言われています。

この伝説は、菊の花が重陽の節句に欠かせないものとして扱われる理由の一つとなっています。

言ってしまえば、この伝説を通じて、菊の花の重要性や価値が伝えられています。

重陽の節句では何をするの?

重陽の節句には、様々な行事や習慣があります。

例えば、菊の花を飾ることや、特定の食べ物を用意することが一般的です。

また、一部の地域では、菊の花を使った行事や祭りが開催されることもあります。

これらの行事や祭りは、地域の伝統や文化を反映しています。

このように、重陽の節句は、日本全国で様々な方法で楽しまれています。

重陽の節句の意義と信仰

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重陽の節句に願う無病息災・不老長寿

重陽の節句は、無病息災や不老長寿を願う日として知られています。

この日には、特定の食べ物や料理を用意し、家族や友人と共に食べることで、健康や長寿を願います。

また、菊の花を飾ることも、これらの願いを込めた行事として行われています。

このような習慣や行事は、古くから日本の文化や伝統の一部として受け継がれてきました。

重陽の節句 不吉とされる背景

重陽の節句は、もともとは不吉な日とされていました。

古くから、9月9日は「重陽」と呼ばれ、この日には悪いことが起こると信じられていました。

そのため、この日には特定の行事や習慣を行うことで、災厄を避けるようにとの願いが込められています。

しかし、現在では、この日を楽しむための行事や習慣が多くなり、不吉な意味合いは薄れてきました。

まとめ

これまで、重陽の節句は他の節句と比べて知名度が低いと言わざるを得ないものでしたが、内容を知ると是非お祝いしたいと思えたのではないかと思います。

桃の節句のように人形を飾ったり、端午の節句のように兜を飾ったりという派手さはありませんが、菊を使ったあなたらしい、オリジナルの重陽の節句を演出するのも楽しみ方の一つと言えます。

是非、今年の重陽の節句は、菊酒や栗ご飯を味わいながら、家族や大切な方の長寿や健康を願ってみてはいかがでしょうか。

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