下痢に効果のある食べ物や飲み物の特徴と栄養素!
激しい腹痛とともに、水気の強い便が出る下痢。
誰もが一度は経験したことがあると思いますが、下痢になると一刻も早くこの状態から逃れたいと、下痢止めを使用する方も少なくありません。
しかし、下痢を医師の指示なく自己判断で止めてしまうのは危険も伴います。
下痢になったら、脱水症状にならないように注意しながら、出すものは全部出してしまった方がよいと言われています。
でも、ようやく下痢が治まったと思ったころには、体力が奪われてフラフラの状態・・。
少しでも早く元気になろうと、栄養のあるものをモリモリ食べて・・といきたいところですが、実はそれもNGです。
では、下痢の時に摂取するとよい食べ物や飲み物とは一体何なのでしょうか。
今回は、下痢に効果のある栄養素を含んだ食べ物や飲み物をご紹介したいと思います。
下痢に効果のある食べ物や食品・食材おすすめ15選!
下痢が落ち着いて、何か食べられそうになってきたら、以下にご紹介する食べ物を少しずつ試してみましょう。
おかゆ
炭水化物の一種である白米をやわらかく煮たおかゆは、エネルギーに換わるのが早いため、体力を回復したい時にお勧めです。
ただし、よく噛まずに飲み込んでしまうと消化に悪いため、口に含んでもすぐ飲み込まずに噛むように意識しましょう。
うどん
小麦粉から作られるうどんも、炭水化物の一種で消化によく摂取後素早くエネルギーに換わります。
よく煮込んでやわらかくした方が、より腸には優しくなりますが、こちらもおかゆと同様によく噛んで食べるようにして下さい。
じゃがいも
じゃがいもには炭水化物が多く含まれており、体力の回復に一役買う食品の一つとなります。
また、下痢によって大量に失われるカリウムも多く含まれています。
コンソメスープなどでやわらかくなるまでよく煮て食べるのがよいでしょう。
里芋
里芋もじゃがいもと同様に炭水化物やカリウムを多く含む食品です。
里芋にはさらに、ガラクタンやムチンといった特有の成分が含まれており、腸の粘膜を保護して下痢の症状を緩和する作用があると言われています。
ただし、芋類は腸内にて発酵してガスを発生させるため、食べ過ぎには注意をして下さい。
豆腐
良質な植物性たんぱく質を多く含む豆腐は、喉越しもよく下痢の時に摂取したい食品と言えます。
冷奴のように冷たいまま食べるよりも、湯豆腐のした方が体も温まり、一石二鳥です。
茶碗蒸し
栄養価が高い卵で作る茶碗蒸しは、弱った胃腸にも優しく、下痢の時にもお勧めの食品と言えます。
白身魚
白身魚にはたんぱく質が多く含まれているので、下痢に効果がある食品と言われています。
たら鍋など、煮込んでやわらかくして食べてもよいでしょう。
梅干し
梅干しに含まれるクエン酸には、殺菌作用や疲労回復効果があるため下痢の時にお勧めです。
ただし、食べ過ぎると腸を刺激しすぎてしまうため、おかゆなどと合わせて少量ずつ摂取するのがよいでしょう。
バナナ
バナナに含まれる水溶性食物繊維のペクチンには、粘膜を保護する働きがあり、下痢の改善に効果があると言われています。
また、たんぱく質や糖質も含まれているので、エネルギーの回復に役立ちます。
りんご
ペクチンは皮の部分に多く含まれているため、摂取する場合は皮ごと頂くのがよいですが、カットしたものを食べるよりも、すりおろした方が吸収率がよくなります。
また、りんごにはクエン酸も含まれているので、体力の回復にも効果があると言われています。
にんじん
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の保護、修正に役立つと言われています。
また、にんじんにもペクチンが含まれており、下痢の時に摂取するとよいと言われています。
はちみつ
はちみつに含まれるグルコン酸には、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える効果があると言われています。
また、はちみつには高い殺菌作用や抗炎症作用があることから、下痢の症状の緩和に役立つと言われています。
なお、はちみつは1才未満のお子さんには与えないようにして下さい。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内細菌の善玉菌を増やす作用があるため、腸の調子を整えて下痢の改善する効果が期待できます。
ただし、乳糖不耐症の方はヨーグルトを摂取することで、返って症状が悪化する場合もあるので注意して下さい。
鶏ささみ
脂質が少ないので腸への負担が少なく、たんぱく質が豊富な鶏ささみは下痢の時の食事にお勧めです。
おかゆに少量混ぜて摂ったり、スープに入れるとよいでしょう。
かぼちゃ
かぼちゃにはβ-カロテンが多く含まれており、下痢の症状改善に効果があると言われています。
ただし、食物繊維が多く、腸内でガスを発生しやすいことから、食べ過ぎはいけません。
お腹の調子が回復し始めたら、少量ずつ摂取するのがよいでしょう。
食べ方としてはマッシュパンプキンや煮付けがお勧めです。
逆に下痢の時に食べてはいけないもの
下痢に効果のある飲み物おすすめ5選!
激しい下痢の症状がある時は、無理に食べ物を食べる必要はありません。
脱水症状に気を付けて水分補給に努めましょう。
味噌汁
具は食べる必要はありません。
ナトリウムなどのミネラルの補給ができます。
野菜スープ
スープに含まれる塩分などを摂取するだけでも効果があります。
スポーツドリンク
塩分と糖分を含むスポーツドリンクは、下痢の時の必須アイテムと言われています。
ただし、糖分が多いと返って下痢を誘発することがあるため、そのような時は薄めて飲むとよいでしょう。
ウーロン茶
ウーロン茶に含まれるタンニンには、便を硬くして下痢の症状を改善する作用があると言われています。
紅茶
ウーロン茶と同様に、紅茶にもタンニンが含まれており、その量はウーロン茶を上回ります。
そのため、下痢の時に紅茶を飲むと下痢が治まると言われています。
ただし、先述した通り下痢は体外へと悪いものを出していることになるため、紅茶をたくさん飲んで下痢を無理矢理止めるということは止めた方がよいでしょう。
また、カフェインが下痢を誘発することがあるため、体調などを見ながら少量ずつ摂取するようにして下さい。
下痢に効果のある食べ物や飲み物を選ぶ時のポイント!
一つ目は、暴飲暴食や冷え、香辛料やアルコールなどの刺激物の摂取によって、腸の動きが過敏になりすぎてしまい、水分の吸収が十分に行われない状態で便が排出されてしまうため。
そしてもう一つは、体内に侵入した細菌やウイルスなどの病原菌を体外へと排出するために下痢になるものです。
どちらも多くの場合2~3日で症状が落ち着きますが、下痢が止まったからといってすぐに通常の食事をしてしまうと、腸の調子が回復していなければ、また下痢になってしまう可能性があるため、まずは腸を労わるような食事をすることが大切です。
下痢に効果のある栄養素や食べ物や飲み物の特徴
通常、水分補給というと水のことを思い浮かべますが、水だけを飲んでいると血液中の塩分濃度が低くなり、重篤な脱水症状を招いてしまうことがあります。
そのため、下痢によって大量の水分が失われた時は、水分ととともにナトリウムやカリウムの補給を行うことがとても大切になります。
また、腸に負担をかけず、消化がよくてエネルギーに換わりやすいものを少量ずつ摂取するのもよいでしょう。
具体的には、炭水化物やたんぱく質です。
たんぱく質には便を固める作用があるため、下痢の時には意識して摂取したい栄養素と言えます。
まとめ
下痢は止めずに出してしまった方がよいと言われています。
症状がつらい時は、脱水にならないように水分の補給に気を付け、症状が治まってきたら少しずつ食べ物を摂取するようにしましょう。
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