還暦祝いの食事が何を選ぶとよいのか、予算はどれくらいがいいのでしょうか。
長寿祝いのトップバッターを切る還暦祝い。
還暦を迎える方だけではなく、周りもどのようにお祝いをすればいいのか手探りですよね。
特に還暦祝いの食事や予算に悩む方は多いでしょう。
そこで今回は還暦祝いの食事について調べてみました。
還暦祝いの食事は何がオススメ?
還暦祝いは奈良時代に中国から日本に伝わりましたが、長きに渡って続く風習ということもあり、日本の伝統料理である和食を選ぶ方が多いようです。
中でも懐石料理は、お祝いの席の食事にぴったりですよね。
ただし、還暦祝いの食事は和食で行うべきと、必ず決まっているわけではありません。
特に近年の60代は若々しい方が多く、フレンチやイタリアンなどの洋食を好む方も多いです。
そのため、還暦祝い=和食と決めつけてしまうのではなく、還暦を迎える方の好みや意見を聞いて料理のジャンルを選ぶのが良いでしょう。
還暦祝いの食事の予算はどのくらい?
差があるのは、還暦祝いの食事と一口に言っても、「いつ」「どこで」食べるのかによって、予算が大きく変わってしまうからです。
自宅で食事会を行うのであれば、予算は1人あたり3,000~5,000円程度になります。
自宅で食事を行う時はランチとディナーでそこまで金額に差が出ないので、どちらのタイミングでも予算はこれくらいになるでしょう。
一方でレストランや料亭で食事会を行うと、昼と夜では金額に差が出てきます。
昼(ランチ)の場合、レストランなら1人あたり3,000~5,000円、料亭は5,000~10,000円が相場です。
これが夜(ディナー)になると、レストランは1人あたり7,000~15,000円、料亭は10,000~20,000円ほどが相場になります。
もちろん、お店のランクなどによっても金額は変わるので、上の相場よりも安いところもあれば、もっと高いところもあります。
還暦祝いという特別な日に合わせてお店を選ぶのであれば、予算は多めに考えておくのがよいでしょう。
還暦祝いの食事はどこでしたらいい?
還暦祝いの食事ができる場所(お店)を調べてみました。
レストラン
還暦祝いの食事を、いつもよりもグレードの高いレストランで行う方は多いです。
そのため、レストラン側でも還暦祝いの特別メニューが食べられるプランを用意しているところもありますよ。
プランの中に還暦祝いには欠かせない赤いちゃんちゃんこや頭巾の貸し出しがあれば、用意する手間が省けるので便利です。
家族写真の撮影などのサービスが組み込まれているところもあります。
また、小さなお子さん連れなど、他のお客様への迷惑が心配なら、個室があるレストランを選ぶと安心ですよね。
レストランは比較的メニューに幅があるので、世代の異なる集まりであっても、臨機応変にメニューを変更してもらいやすいと言えるでしょう。
ただし、車で向かう必要があると運転手さんはアルコールを飲めないので、その点は注意が必要です。
ホテル
還暦祝いの食事をホテルで行うのもオススメです。
ホテルでの食事は近場であっても旅行気分を味わえますし、宿泊するので参加者全員でゆっくりとアルコールを楽しむこともできます。
ホテルにも還暦祝いの特別プランを用意しているところがあるので、予約時に確認をしてみましょう。
赤いちゃんちゃんこの貸し出しや家族写真撮影のサービス、ケーキや花束の用意などをしてくれるホテルもありますよ。
また、温泉付きのホテルなら、食事だけではなく温泉の楽しみもありますよね。
このようにホテルでの還暦祝いはとても魅力的ですが、一方で宿泊費を含むので予算は高めになります。
料亭
料亭はレストランよりも敷居が高く、日ごろよく行くという方は少ないでしょう。
中には「生まれて初めて料亭へ行く」という方もいるかも知れません。
そのため、料亭での還暦祝いは非日常を存分に味わえ、特別感も高いお祝い場所と言えますよね。
ただし、料亭での食事は料金が他よりも高くなります。
また、小さなお子さんはNGとしているところもあります。
自宅
誰にも気がねなく還暦祝いをするなら、自宅がおススメです。
外出しないのでアルコールを飲んでもOKですし、他のお客様に迷惑をかける心配もないので赤ちゃんも参加できます。
食事の内容も自分達の好みを選ぶことができますが、準備には手間がかかりますよね。
しかしそれも、お寿司やピザなどの出前を頼んだり、デパ地下の総菜を購入するなどして、なるべく手間をかけずに行うこともできますよ。
食事をするタイミングはいつ?お祝いのその日がベスト?
還暦祝いの食事は、お祝いのその日に行うのがベストと言えるでしょう。
還暦祝いと食事会はセットと考える方が多いので、その日にまとめて行われます。
遠方から来る方も、還暦祝いをした数日後に食事会があると、何度も出て来なければいけなくなるので大変ですよね。
このようなことから、還暦祝いの食事はお祝いのその日に行うのがベストと言えるでしょう。
ただし、還暦祝いに利用したいお店の予約が、還暦祝いをする日にどうしても取れなかった場合は、還暦祝いと食事会が別の日になることもありますよね。
還暦祝いの日にあまりこだわりがなければ、食事の予約が取れた日に変更するケースもありますが、正月やお盆、誕生日などの特別な日に還暦祝いを行うと決めていたら、日にちを変更するのは避けたいと思うもの。
還暦祝いと食事会が別日になっても、還暦を迎える方や参加者が同意しているのではあれば特に問題はありませんよ。
還暦祝いの基本的なマナー
せっかくのお祝いの場でマナー違反をしてしまうのは避けたいところですよね。
還暦祝いの基本的なマナーをご紹介します。
還暦祝いは必ず本人に確認してから行う
一昔前までの日本は平均寿命が短く、60歳は長寿と言って間違いはありませんでした。
しかし現在は平均寿命が延び、60歳は長寿とは言えません。
しかも現代の60代は若々しい方が多く、年寄扱いされることに抵抗感がある人も少なくありません。
そのため、例えお祝いとは言え、還暦祝いをされることが嬉しいと思う人ばかりではないようです。
還暦祝いを行う場合は、事前に必ず本人の意思を確認してから開催するのがよいでしょう。
また、還暦祝い自体はOKでも、赤いちゃんちゃんこや頭巾を被るのは嫌だと思う人もいるので、こちらも無理強いはせずに本人の気持ちを尊重して下さいね。
老いを感じさせる贈り物はNG
還暦祝いのプレゼントに、杖や老眼鏡、補聴器など、老いを感じさせるものは避けて下さい。
先ほども触れましたが、現代の60歳は心身ともに若く、高齢者として扱われると悲しくなってしまう人も多いです。
還暦祝いのプレゼントは若さを感じさせるものが良いでしょう。
縁起の悪いものも避ける
還暦祝いのプレゼントに縁起の悪いものも避けます。
死(4)や苦(9)を連想させるものや、手切れを意味するハンカチ、香典に使われるお茶もNGと言われています。
お祝いに花を贈る方は多いと思いますが、葬儀に使われる菊や、花が首から落ちて縁起が悪い椿は避けて下さい。
まとめ
還暦祝いの食事は日本の伝統食である和食がおススメですが、最近の60歳は精神的にも肉体的にも若い方が多く、お肉が中心の洋食を好む場合も多いです。
食事の内容については還暦を迎える方の好みに合わせるのがよいでしょう。
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