七草の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

七草の候

七草の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

七草といえば誰もが七草粥(がゆ)を思い浮かべますが、七草の候と七草粥(がゆ)には何か関係があるのでしょうか。

七草の候が使える時期や読み方などを知りたいと思う方は多いですよね。

そこで今回は、七草の候の使い方を詳しくご紹介します。

目次

七草の候を使う時期はいつ?


七草の候を使う時期は1月上旬のごく限られた期間になります。

具体的には、人日の節句(七草の節句)である1月7日に届く手紙やはがきなどに使うのがよいでしょう。

七草の候の意味や読み方は?


七草の候は「ななくさのこう」と読みます。

七草は「ななくさがゆ」がよく知られているため、読み方が難しいと感じる方は少ないのではないでしょうか。

反対に候は「そうろう」と読んでしまう方が多いのですが、「こう」が正しい読み方になります。

七草の候の七草とは、人日の節句に食べる七草が由来となっていますよ。

七草は、「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」の7種類のことで、春の七草と呼ばれています。

日本では昔から、人日の節句に七草粥を食べて無病息災や長寿を願ってきましたが、お正月の豪勢な食事に疲れた胃腸を癒すという意味合いもあるようです。

そのため、七草の候は「七草粥(がゆ)を食べる時期になりました」「人日の節句の時期になりました」という意味になります。

七草の候の正しい使い方は?


七草の候は1月7日にしか使えない時候の挨拶になります。

1月8日以降に届く手紙やはがきなどでは、人日の節句が終わってしまっているので、使わないようにしましょう。

また、1月7日以前に届く手紙やはがきなどでも、七草の候は使わない方が無難です。

後に詳しく掲載していますが、1月上旬に使える時候の挨拶は他にもあるので、七草の候は1月7日に届く手紙やはがきなどに使うようにしてください。

なお、1月7日に「送った」手紙やはがきはNGですが、インターネットのメールは送ってすぐに相手に届くので、ビジネス関係者などにパソコンなどを通じて送るメールについては、1月7日の当日でも大丈夫ですよ。

七草の候を使った例文


七草の候を使って手紙やはがきなどを送るときは、送る相手によって文章の書き方を変える必要があります。

ここでは、ビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3パターンの例文をご紹介するので、ぜひ参考になさってみてください。

ビジネスで使う場合

・謹啓 七草の候、貴社ますますご清栄のことと大慶至極に存じます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 七草の候、貴社にはますます幸多き年になられる吉兆とお喜び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
・拝啓 七草の候、貴社の皆様におかれましてはよいお年をお迎えになったことと存じます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 七草の候、〇〇様にはますますご健勝とご繁盛のことと存じます。
・拝啓 七草の候、〇〇さんにおかれましてはますますご壮健のこととお慶び申し上げます。

親しい人に使う場合

・七草の候、まだまだお正月気分が抜けずに過ごしていますが、皆さんはお元気にしていますか?
・七草の候、寒さが一段の厳しくなりましたね。おひさしぶりです、お変わりなくお過ごしでしょうか。

(※親しい間柄で謹啓や拝啓を使うと、よそよそしさを感じる方もいるようです。
使う場合には相手との関係などを考慮するのがよいでしょう)

七草の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文のことです。

時候の挨拶の季節柄に合わせた結び文にすると、文章全体に統一感が出るのでおすすめですよ。

ここでは、七草の候を時候の挨拶に使った場合の、結び文の例文をご紹介します。

・寒さ厳しき折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。謹白
・時節柄、足元には十分お気をつけ、風邪など召されませんよう体調管理に十分ご留意ください。敬具
・〇〇様にとって、今年も幸多き1年になりますようお祈り申し上げます。かしこ

謹白や敬具は結語といって、謹啓や拝啓などの頭語と必ず対になって使う言葉になります。

かしこはどの頭語にも使える結語ですが、使用できるのは女性のみとなっています。

そのため、ビジネスシーンでは避けておくのがよいでしょう。

七草の候を使うときに注意すること


ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどで、文章の書き出しにいきなり時候の挨拶を使うのはNGです。

文章の書き出しには必ず頭語をつけましょう。

「謹んで申し上げます」という丁寧な意味がある「拝啓」や「謹啓」の頭語をつけるのが、正しいマナーとなりますよ。

また、文章に頭語をつけたら、終わりは結語で締めるのもマナーになります。

一般的によく使われる頭語である「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」になります。

なお、例文でも少し触れましたが、親しい人には必ずしも頭語をつける必要はありません。

親しい人に頭語をつかうと、よそよそしさや距離感を抱いてしまうこともあるので、相手との関係を考慮して使うかどうか決めましょう。

七草の候以外の1月の時候の挨拶はある?


七草の候は人日の節句の前後に送る手紙やはがきなどに使えますが、1月のそれ以外の日に手紙やはがきを送る場合はどのような時候の挨拶を使うのがよいのでしょうか。

そこでここでは、七草の候以外に1月に使える時候の挨拶をご紹介します。

初春(新春)の候

初春(新春)とは正月のことを指す言葉で、1月1日~7日(または15日)まで使える時候の挨拶になります。

旧暦では立春=新年だったため、現在も新年を迎えた時に使う時候の挨拶として初春(新春)の候が使われていますよ。

小寒の候

小寒は二十四節気のひとつで、例年1月6日頃から20日頃になり、小寒の候もその時期に使うことができます。

小寒と次の節気の大寒は一年で最も寒さが厳しい時期を指していますが、体感的には1月よりも2月の方が寒いと感じる方は多いかも知れませんね。

しかし、実際の寒さに関係なく、1月6日頃からは小寒の候を使うことができますよ。

大寒の候

大寒は小寒の次の二十四節気で、例年1月21日頃から2月3日頃になります。

小寒と同様に、実際の寒さとは関係なく、二十四節気の暦に従って使うことができます。

晩冬の候

旧暦は季節を3つに分けており、冬の場合は初冬・仲冬・晩冬となります。

つまり、晩とは終わりという意味があるので、晩冬は旧暦の冬が終わる時期という意味になりますよ。

具体的には二十四節気の小寒と大寒を指すので、上記の小寒の候や大寒の候と使える時期は同じになります。

酷寒の候

酷く寒いと書く通り、一年で最も寒い時期に送る手紙やはがきなどに使える時候の挨拶になります。

具体的には晩冬の候と同様に、二十四節気の小寒と大寒に該当する期間に使うことができるので、1月5日頃から立春の前日(2月3日頃)まで使うことができます。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

七草の候のまとめ

七草の候は人日の節句である1月7日に使える時候の挨拶になります。

使える時期が限定的であるため、1月上旬に送る手紙やはがきなどには他の時候の挨拶を選ぶのがよいでしょう。

また、1月7日以降に届く手紙やはがきなどにも使わないようにしてください。

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