小暑の候を使う時期はいつ?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

小暑の候

小暑の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

小暑の候はいつ使う時候の挨拶なのでしょうか。

暑いという字が入っていますが小さいとあるので、暑さがそこまでではない春?またはピークが過ぎ去った秋なのか気になりますよね。

そこで今回は、小暑の候の使い方を詳しく調べてみました。

目次

小暑の候を使う時期はいつ?


小暑の候は7月7日頃から22日頃に使う時候の挨拶になります。

時候の挨拶の中には、「7月上旬から中旬」「7月いっぱい」のように、使える期間がややアバウトなものもありますが、小暑の候は使える時期がはっきりとわかっています。

その理由については、次の「小暑の候の意味や読み方」でご紹介しています。

小暑の候の意味や読み方は?


小暑の候は「しょうしょのこう」と読みます。

時候の挨拶は読み方が難しいものもありますが、多くの場合は音読みで読みますよ。

小暑も音読みで「しょうしょ」となるので、覚えておくとよいでしょう。

小暑とは二十四節気の名称の一つで、一年の中で最も暑さが厳しい「暑中」になります。

夏に体調伺いに出す「暑中見舞い」は、二十節気の小暑と大暑の期間に出すものですよね。

候には時期や時候などの意味があることから、小暑の候は「梅雨が明けて日に日に暑さが厳しくなる時期になりましたね」という意味になります。

なお、二十四節気の日付は年によって1~2日ほど変わるため、小暑の候が使える時期も7月7日「頃」から22日「頃」までという表現になりますよ。

小暑の候の正しい使い方は?


小暑の候は二十四節気にちなんだ名称となっていることから、使える期間は二十四節気の小暑に限られています。

日本は南北に長い地形をしているので、本格的な夏が来たと感じる時期は地域によって違いますよね。

沖縄や九州地方であれば6月中旬になると30度を超える暑さになりますし、反対に北海道では7月中旬でもそこまで暑くならない年もあります。

小暑の意味に準じて小暑の候を使ってしまうと、二十四節気の小暑の期間を外れてしまうかも知れません。

体感的に夏を感じる時期に小暑の候を使うことはそもそも間違いとなるので、小暑の候は7月7日頃から21日頃までしか使えないと覚えておくのがよいでしょう。

小暑の候を使った例文


小暑の候は使い慣れていない方も多く、書き出しに悩んでしまうことがありますよね。

そこでここでは、シチュエーション別に小暑の候を使った書き出しの例文をご紹介します。

例文を参考にオリジナルの文章を作成してみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 小暑の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛段、ご同慶の至りに存じます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
・拝啓 小暑の候、貴店にはご清栄の段、何よりと存じます。日頃はひとかたならぬ御愛顧を賜り、ありがとうございます。
・拝啓 小暑の候、貴社におかれましてはいよいよご清祥のことと拝察いたしております。毎度格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 小暑の候、貴殿いよいよご清福のことと拝察し、お慶び申し上げます。
・拝啓 小暑の候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

親しい人に使う場合

・小暑の候、今年もはや半分が過ぎました。お元気にしていますか。
・小暑の候、梅雨明けと同時にうだるような暑さが続いておりますね。お変わりありませんか。

なお、親しい人には漢語調の時候の挨拶を使う必要はありません。

漢語調とは小暑の候のような〇〇の候と書くもので、時候の挨拶の中では丁寧な表現になります。

漢語調の時候の挨拶はビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどに使うのは必須ですが、親しい人に使うと相手がよそよそしさを感じてしまうこともあります。

親しい人に時候の挨拶を使う時は、漢語調よりもカジュアルな口語調を使うのがよいでしょう。

小暑の候を口語調で表現する場合は、「真っ青な空に白い入道雲が映える時期になりましたね。お元気にしていますか」のような書き出しがよいでしょう。

小暑の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に結び文を合わせると、文章全体に統一感が出るのでおすすめです。

小暑の候であれば、梅雨明けや夏本番を想像できる結び文がよいでしょう。

ここでは、小暑の候を使った場合の結び文の例文をご紹介します。

・暑熱耐え難き時節、どうかご自愛専一にお過ごしください。謹言
・寝苦しい熱帯夜が続きます。何卒ご自愛の上、ご活躍ください。敬具
・夏休みに会えることを今から楽しみにしています。かしこ

小暑の候を使うときに注意すること


小暑の候を使う場合に注意したいのは、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには、小暑の候をいきなり書き出しに使ってしまうのはマナーとしてNGという点です。

先ほど、小暑の候のような漢語調は丁寧な表現といいましたが、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどには、最初に「謹啓」や「拝啓」などの頭語をつけるのがよいでしょう。

「謹啓」や「拝啓」には「謹んで申し上げます」という意味があるため、相手に対する敬意を表すことができるからです。

頭語には他にも種類がありますが、場合によっては失礼になってしまうものもあるので、一般的によく使われている「謹啓」と「拝啓」を使うのが間違いないでしょう。

また、頭語をつけたら文章の終わりは結語で締めて下さい。

「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっているので、こちらも間違えないようにしましょう。

なお、女性のみですがどの頭語でも結語に「かしこ」を使うことができます。

しかし、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきになどには使わない方がよいでしょう。

小暑の候以外の7月の時候の挨拶はある?


7月には小暑の候以外にも使える時候の挨拶があります。

小暑は期間が決まっているので、それ以外の7月に使える時候の挨拶を知っておくと便利ですよね。

ここでは、小暑の候以外の7月に使える時候の挨拶をご紹介します。

七夕の候

7月1日から7日まで使える時候の挨拶になります。

一般的に七夕とは7月7日を指しますが、7月に入ってから7日までは七夕の候を使うことができますよ。

なお、地域によっては月後れ(8月7日)で七夕を行うところもあるので、その場合は七夕の候は使わないようにしましょう。

盛夏の候

盛夏の候は7月上旬から8月上旬まで使える時候の挨拶になります。

盛夏の候には、「夏本番を迎えた暑さを感じる時期になりましたね」という意味があります。

猛暑の候

猛暑の候は7月上旬から8月上旬まで使える時候の挨拶です。

猛暑日は35度以上を指す言葉ですが、猛暑の候は気温が35度を超えていなくても、暑さが厳しい場合に使うことができますよ。

大暑の候

大暑の候は7月22日頃から8月6日頃まで使える時候の挨拶です。

小暑の次の二十四節気の節気が大暑になります。

大きく暑いと書く通り、一年で最も暑い時期を指すもので、小暑と大暑を合わせた期間に出す体調伺いを「暑中見舞い」と言います。

炎熱の候

炎熱の候は7月中旬から8月上旬まで使える時候の挨拶になります。

太陽の日差しが炎のように暑い時期という意味がある時候の挨拶なので、暑さが厳しい時期に使うとよいでしょう。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

小暑の候のまとめ

小暑の候は7月7日頃から21日頃まで使える時候の挨拶になります。

小暑は二十四節気の一つなので、決められた期間以外には使うことができませんが、気候や天気に関係なく使うことができますよ。

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