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夜寒の候を使う時期はいつまで?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

夜寒の候

夜寒の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

夜寒の候は読み方が難しい時候の挨拶ですよね。

意味もわかるようで正確には掴めず、時候の挨拶としていつ使うのが適切なのか迷う方は多いでしょう。

そこで今回は、夜寒の候の使い方を調べてみました。

夜寒の候を使う時期はいつからいつまで?


夜寒の候は11月上旬から12月上旬に使える時候の挨拶です。

一般的に上旬とは1日から10日を指すため、夜寒の候は11月1日から12月10日まで使える時候の挨拶ということになりますね。

なお、夜寒は秋の季語ですが、夜寒の候は暦の上での冬の始まりの時期に使う時候の挨拶ですね。

夜寒の候の意味や読み方は?


夜寒の候は「よさむのこう」と読みます。

時候の挨拶は音読みすることが多いため、夜寒は『やかん』や『よかん』と読んでしまう方が多いのですが、夜寒の場合は音読みと訓読みを合わせて特殊な読み方となっていますよ。

夜寒とは夜の寒さが際立つ様子を表した言葉です。

夜寒の候が使える11月は、日中の寒さはそこまで強くなくても、夜になるとグッと気温が下がって寒さを感じますよね。

候には時期や時候などの意味があることから、夜寒の候は「暦の上では冬に入り、夜の寒さを感じる時期になりましたね」という意味になりますよ。

夜寒の候の正しい使い方は?


夜寒の候には「寒」という字が入っているため、真冬の厳しい寒さをイメージしてしまう方が多いです。

そのため、夜寒の候を本格的な冬となる12月や1月に使いたくなってしまいますが、それは間違いになるので注意しましょう。

夜寒には、日中は比較的穏やかで気温の高いのに対し、夜になると急に冷え込むという意味があるので、真冬よりも冬の初めの時期に使うのが適切だからです。

また、夜寒の候は11月全般に使える時候の挨拶と言っても、11月上旬では夜にそこまで冷え込み強くならない地域もありますよね。

そのため、手紙やはがきなどを送る相手の住んでいる地域の状況に合わせ、昼間と夜の気温差が激しくなってきた時期に使うことをおすすめします。

夜寒の候を使った例文


夜寒の候は普段使いの言葉でないため、いざ手紙やはがきなどを書こうと思っても、どのように書き始めたらよいのか悩んでしまう方は多いですよね。

そこでここでは、夜寒の候を使った例文をご紹介します。

例文は、夜寒の候をビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3つのパターン別になっているので、相手との関係に合わせて参考にしてみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 夜寒の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の由、大慶の至りと存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 夜寒の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。平素はひとかたならぬ御愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 夜寒の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛のことと拝察いたしております。日頃は大変お世話になっております。

目上の人に使う場合

・謹啓 夜寒の候、〇〇様におかれましては、益々ご健勝のことと、お慶び申し上げます。
・拝啓 夜寒の候、〇〇様には一層のご活躍のことと拝察いたしております。

親しい人に使う場合

・夜寒の候、山の木々が美しく色づく季節になりました。皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
・夜寒の候、今年も残りわずかとなる忙しい毎日をお過ごしのことと思います。お元気にしていますか。

なお、親しい人には必ずしも夜寒の候を使う必要はありません。

夜寒の候は時候の挨拶の中でも丁寧な表現となる漢語調と言われるもの。

漢語調は、ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは使うのは必須になりますが、一方で親しい人に使うと相手によっては堅苦しさやよそよそしさを感じてしまうこともあるようです。

親しい人には漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

夜寒の候を口語調にする場合は、「日中の穏やかさとはうって変わって、夜は冷え込む時期になりましたね。風邪など引かずにお元気にしていますか。」のような書き方でよいでしょう。

なお、親しい人には「謹啓」や「拝啓」のような頭語も必要ありません。

夜寒の候の結び文


結び文とは手紙やはがきなどを締めくくる文のことです。

結び文には季節に関係なく使える定型文もありますが、時候の挨拶の季節感に合わせた結び文にすると文章全体に統一感が出ますよ。

なお、夜寒の候を使った場合は、結び文には同じ内容となる言葉を入れるのはNGです。

見ごろとなる紅葉に触れたものや、体調を気遣う文章がよいでしょう。

ここでは、夜寒の候を使った時の結び文の例文をご紹介します。

・年末に向かい何かとご多忙のことと存じますが、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。謹言
・紅葉の艶やかな好季節、どうぞお健やかにお過ごしください。敬具
・暦の上では冬です。風邪など引かぬよう十分に気をつけて下さいね。かしこ

夜寒の候を使うときに注意すること


夜寒の候を使うときに注意したいのは、手紙やはがきなどを送る相手によっては夜寒の候(時候の挨拶)の前に頭語をつける、ということです。

頭語とは文章の冒頭に入れる「こんにちは」という意味の挨拶なのですが、特にビジネス関係者や目上の人に対しては「謹んで申し上げます」というより丁寧な意味を持つ「謹啓」や「拝啓」を使うのがよいでしょう。

また、冒頭に頭語をつけたら、文章の終わりは必ず結語で締めて下さい。

頭語と結語は対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっています。

例えば、「謹啓 夜寒の候・・」と文章を書き始めたら、終わりは「宜しくお願い致します。謹言」のようになりますよ。

なお、女性のみですが、どの頭語でも結語に「かしこ」をつけることができます。

しかし、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人に使うのは避けた方がよいでしょう。

夜寒の候以外の11月の時候の挨拶はある?


夜寒の候は11月全般に使える時候の挨拶ですが、地域によっては夜の冷え込みがそこまで強くなく、夜寒の候を使うのを躊躇ってしまう場合もあるでしょう。

そこでここでは、夜寒の候以外に11月に使える時候の挨拶をご紹介します。

初霜の候

初霜の候は10月下旬から11月上旬まで使える時候の挨拶です。

具体的には二十四節気の霜降から立冬の期間に使うことができる時候の挨拶ですが、初霜が降りていない地域には使わない方がよいでしょう。

また、二十四節気に倣わず、現代の季節感に合わせて11月中旬から下旬に使っても問題はないようです。

立冬の候

立冬の候は11月上旬から中旬に使える時候の挨拶です。

二十四節気の立冬の期間に使える時候の挨拶のため、具体的には11月7日頃から21日頃になります。

立冬には冬の始まりという意味があります。

小雪の候

小雪の候は11月下旬から12月上旬に使える時候の挨拶です。

二十四節気の小雪の期間に使える時候の挨拶のため、具体的には11月22日頃から12月7日頃までになりますよ。

小雪には雪が降り始める時期という意味があります。

冷雨の候

冷雨の候は11月全般に使える時候の挨拶です。

冷たい雨が降る時期になりましたね、という意味があり、暦の上で冬の始まりに使える時候の挨拶になりますよ。

孟冬の候

孟冬の候は11月上旬から12月上旬に使える時候の挨拶です。

孟には始まりという意味があるので孟冬とは暦の上の冬の始まり、つまりは初冬を表しています。

初冬は二十四節気の立冬から小雪の終わりなので、具体的な期間は11月7日頃から12月6日頃までになりますよ。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

まとめ

夜寒の候は11月上旬から12月上旬に使える時候の挨拶です。

ですが、11月上旬はまだ夜の気温がそこまで下がらない地域も多いので、状況と合わせながら使うようにするのがよいでしょう。

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