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短日の候を使う時期はいつまで?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

短日の候

短日の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

短い日と書く短日には、一体どのような意味があるのでしょうか。

短日の候はいつ使える時候の挨拶なのか、知りたい方は多いですよね。

そこで今回は、短日の候の使い方を調べてみました。

短日の候を使う時期はいつからいつまで?


短日の候は12月7日頃から22日頃まで使える時候の挨拶です。

とは言え、この期間内以外は絶対に使えない時候の挨拶ということでもありません。

その理由については、「短日の候の正しい使い方」でご紹介しましょう。

短日の候の意味や読み方は?


短日の候は「たんじつのこう」と読みます。

時候の挨拶は音読みすることが多く、短日の候も全て音読みで「たんじつのこう」と読みますよ。

短日は日が短いと書くことからわかる通り、日没が早く夜が長いという意味があります。

候には時期や時候などの意味があることから、短日の候は「日暮れが早い時期になりましたね」という意味になりますよ。

短日の候の正しい使い方は?


季節が秋に入ると少しずつ日没が早くなり、12月22日頃の「冬至」では一年の中で最も日が短くなります。

そのため、短日は冬至と似たイメージで使うのがよく、必ずしも上記の期間外に短日の候を使うのは間違い、ということでもないようです。

11月下旬から12月上旬にかけては、日没の早さを感じることが増えてくることから、この期間であれば使っても問題はないと言えるでしょう。

ただし、冬至を過ぎてもしばらくは日が短い期間になりますが、12月下旬は年末年始の雰囲気が漂うため、短日の候以外にも状況に合わせて使える時候の挨拶が多くありますよね。

このようなことから、短日の候は12月7日頃の大雪から12月22日頃の冬至の期間に使うとよい時候の挨拶とされます。

短日の候を使った例文


短日の候を使った文章の書き出しに悩む方は多いでしょう。

そこでここでは、短日の候を使った例文をご用意しました。

短日の候をビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3つのパターン別となっているので、手紙やはがきなど送る相手に合わせて参考になさってみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 短日の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の由、大慶の至りと存じます。皆様ご壮健の由、祝着至極に存じます。
・拝啓 短日の候、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は一方ならぬご愛顧を賜り、衷心より御礼申し上げます。
・拝啓 短日の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 短日の候、〇〇様におかれましてはいよいよご壮健のこと大賀の至りに存じます。
・拝啓 短日の候、〇〇様には一層のご活躍のことと拝察いたしております。

親しい人に使う場合

・短日の候、早いもので今年も残りわずかとなりました。お元気にお過しですか。
・短日の候、こちらはすっかり雪景色となりました。ご家族の皆さんはお変わりありませんか。

なお、親しい人には短日の候を使う必要はありません。

短日の候のような〇〇の候は、時候の挨拶の中でも丁寧な表現となる漢語調になります。

ビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきなどでは、漢語調の時候の挨拶を使うのがマナーになりますが、親しい人に使うと改まった感じになってしまいます。

特に長年の友人に漢語調を使うと、驚かれてしまうかも知れませんね。

親しい人には、漢語調よりもカジュアルな口語調を使うのがよいでしょう。

短日の候を口語調にすると、「日暮れが早くなりましたが、お元気ですか」のような書き方になります。

短日の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に合わせた結び文にすると、文章全体がまとまって見えるのでおすすめです。

ただし、時候の挨拶に使った言葉や内容と同じものを結び文に使うのはNGです。

短日の候を使った場合は、結び文には違う言葉や内容を選びましょう。

ここでは、短日の候の結び文の例文をご紹介します。

・寒気いよいよ厳しき折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。謹言
・年の瀬も迫り何かとご多用のことと存じます。健康には十分にご留意なされ、輝かしいご越年を心よりお祈り申し上げます。敬具
・クリスマスに大掃除、お正月の準備と忙しい毎日が続きます。体調を崩さないように気をつけて下さいね。かしこ

短日の候を使うときに注意すること


ビジネス関係者や目上の人に短日の候を使うときは、文章の冒頭に必ず頭語をつけましょう。

頭語とは「こんにちは」の挨拶のことで様々な種類がありますが、一般的によく使われる頭語に「謹啓」と「拝啓」があります。

これらには「謹んで申し上げます」という意味があり、相手への敬意を表す意味がありますよ。

また、文章の冒頭に頭語をつけたら、終わりは「さようなら」の意味を持つ結語で締めます。

頭語と結語は対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっているので覚えておくのがよいでしょう。

なお、女性のみですが、どの頭語でも結語に「かしこ」をつけることができます。

ですが、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人には使わない方がよいでしょう。

短日の候以外の12月の時候の挨拶はある?


短日の候は12月下旬に使える時候の挨拶のため、12月上旬や中旬に使える時候の挨拶が知りたい方は多いでしょう。

そこでここでは、短日の候以外に12月に使える時候の挨拶をご紹介します。

師走の候

師走の候は12月全般に使える時候の挨拶です。

師走は12月和風月名となっており、天候などに関係なく12月であればいつでも使える時候の挨拶となっています。

寒気の候

寒気の候は12月全般に使える時候の挨拶です。

12月に入ると気圧配置が変わり、多くの地域では気温が下がって寒くなります。

寒気の候には「寒い冬の時期が来ましたね」という意味がありますが、地域によっては気温がそこまで下がらないところもあるため、手紙やはがきなどを出す相手の状況によって使うようにしましょう。

大雪の候

大雪の候は12月7日頃から21日頃まで使える時候の挨拶です。

大雪は時候の挨拶の名称の一つで、雪が多く降る時期という意味がありますが、実際にたくさん雪が降っていなくても大雪の候を使うことができます。

初雪の候

初雪の候は12月上旬から中旬に使える時候の挨拶です。

初雪の候は二十四節気の名称ではないので、実際の季節感に合わせて使うことができますよ。

手紙やはがきなどを送る地域に初雪の便りが聞かれるタイミングで使うのがよいでしょう。

冬至の候

冬至の候は12月22日頃から1月5日頃まで使える時候の挨拶です。

冬至は二十四節気の名称の一つで、一年で最も日が短く夜が長い日という意味があります。

ゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたり、冬至の行事が定着していますが、時候の挨拶として使う場合は次の節気である小寒まで使うことができますよ。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

まとめ

短日の候は12月7日頃から22日頃まで使える時候の挨拶です。

この期間以外は絶対に使えない、というわけではありませんが、一年で最も昼が短く夜が長くなる冬至に合わせて使うのがよいでしょう。

なお、冬至を過ぎたら年末にちなんだ時候の挨拶を選ぶことをおすすめします。

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