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年末厳寒の候を使う時期はいつまで?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

年末厳寒の候

年末厳寒の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

年末厳寒の候はおそらく年末に使える時候の挨拶ということがわかりますが、意味や読み方が知りたい方は多いでしょう。

また、時候の挨拶には厳寒の候がありますが、それぞれ意味や使うタイミングが違うのか気になります。

そこで今回は、年末厳寒の候の使い方を調べてみました。

年末厳寒の候を使う時期はいつからいつまで?


年末厳寒の候は12月下旬に使える時候の挨拶です。

一般的に年末は12月20日以降を指す言葉のため、年末厳寒の候も12月20日以降に届く手紙やはがきなどに使うのがよいでしょう。

年末厳寒の候の意味や読み方は?


年末厳寒の候は「ねんまつげんかんのこう」と読みます。

年末を「ねんまつ」、厳寒を「げんかん」と読むのは難しくないので、読みやすい時候の挨拶と言えそうですね。

ただし、候は『そうろう』と読んでしまう方が多いのですが、時候の挨拶の場合は「こう」と読むのが正解になりますよ。

年末厳寒の候には「年末になり、寒さも一年で厳しい時期になりましたね」という意味があります。

年末厳寒の候の正しい使い方は?


年末厳寒の候と似た時候の挨拶に、厳寒の候があります。

厳寒の候は1月中に使える時候の挨拶ですが、1月上旬は初春の候や新春の候など、年始にふさわしい時候の挨拶があるので、一般的には一年で最も寒いとされる小寒(1月7日頃)から大寒の終わり(2月2日頃)まで使われることが多いですね。

年末厳寒の候と厳寒の候は、意味合いは似ていますが、使える時期が違います。

年末厳寒の候は年末にしか使えないですし、反対に厳寒の候は12月には使えません。

そのため、「厳しい寒さとなってきましたね」という挨拶をする場合、それが年末に届く手紙やはがきなら「年末厳寒の候」、1月の正月が過ぎてから使うのであれば「厳寒の候」と区別しておきましょう。

年末厳寒の候を使った例文


年末厳寒の候は日常会話で使うものではないので、いざ手紙やはがきなどで使おうと思っても、書き出しに悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

そこでここでは、年末厳寒の候をビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3つのパターン別に、それぞれ例文をご紹介します。

手紙やはがきなどを送る相手に合わせて、参考になさってみて下さい。

ビジネスで使う場合

・謹啓 年末厳寒の候、貴社ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。皆様ご壮健の由、祝着至極に存じます。
・拝啓 年末厳寒の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の由、大慶の至りと存じます。平素は一方ならぬご愛顧を賜り、衷心より御礼申し上げます。
・拝啓 年末厳寒の候、貴社には益々ご隆昌の段、拝察いたします。常々身に余るご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 年末厳寒の候、〇〇様にはますますご健勝とご繁盛のことと存じます。
・拝啓 年末厳寒の候、〇〇様には一層のご活躍のことと拝察いたしております。

親しい人に使う場合

・年末厳寒の候、寒風が身に染みる時期となりました。皆さんはお変わりないでしょうか。
・年末厳寒の候、待ち望んでいたウインターシーズンの到来ですね。スキーやスノーボードにいく予定は立てましたか?

なお、親しい人には年末厳寒の候ではなく、「年末になり、寒さが一段と厳しくなってきましたね」のような書き出しでもよいでしょう。

年末厳寒の候のような〇〇の候は、時候の挨拶の中では丁寧な表現となる漢語調というものになります。

漢語調はビジネス関係者や目上の人に使うのはマナーになりますが、反面、友人や知人など気楽に会える親しい人に使うと、変に改まってしまい、よそよそしさを感じさせてしまうことがあるようです。

そのため、漢語調よりもカジュアルな口語調を使う方がよい場合もあります。

年末厳寒の候の結び文


結び文とは手紙やはがきの最後に入れる文です。

季節に関係なく使うことができるビジネス定型文もありますが、時候の挨拶の季節に合わせた結び文を入れることで、文章全体に統一感やまとまりを持たせることができますよ。

ただし、時候の挨拶に使った言葉や内容と、結び文の言葉や内容は重複しないようにして下さい。

ここでは、年末厳寒の候を時候の挨拶に使った場合の、結び文の例文をご紹介します。

・本年もひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。来年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。謹言
・ご家族おそろいで、よき春をお迎えになられますようお祈り申し上げます。敬具
・忘年会シーズンですが、飲みすぎや風邪に気をつけて下さいね。かしこ

年末厳寒の候を使うときに注意すること


年末厳寒の候を使うときは、使うタイミング以外にも注意が必要となることがあります。

それは、ビジネス関係者や目上の人などに送る手紙やはがきなどでは、文章の冒頭にいきなり年末厳寒の候を使うのはNGということ。

年末厳寒の候(漢語調)はそれ自体が丁寧な表現ではありますが、ビジネス関係者や目上の人など重要な相手に対しては、必ず頭語をつけるようにして下さい。

頭語とは「こんにちは」のような挨拶の意味の持つもので、ビジネス関係者や目上の人などに一般的によく使われるのは、「謹啓」や「拝啓」になります。

「謹啓」や「拝啓」は、「謹んで申し上げます」という意味があり、相手に対する敬意を表す頭語となっていますよ。

また、文章の冒頭に頭語をつけたら、終わりを結語で締めるのも大切なマナーです。

頭語と結語は対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっているので、合わせて覚えておくのがよいでしょう。

なお、女性のみですが、どの頭語でも結語に「かしこ」をつけることができます。

ただし、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人には使わないようにしましょう。

年末厳寒の候以外の12月の時候の挨拶はある?


年末厳寒の候は12月下旬しか使えない時候の挨拶です。

12月上旬や中旬に使える時候の挨拶が知りたいですよね。

ここでは、年末厳寒の候意外に12月に使える時候の挨拶をご紹介します。

孟冬の候

孟冬の候は11月7日頃から12月6日頃まで使える時候の挨拶です。

孟には季節の初めという意味があることから、孟冬は旧暦における初冬を指す言葉となりますよ。

初冬は二十四節気の立冬から小雪までを指します。

大雪の候

大雪の候は12月7日頃から21日頃まで使える時候の挨拶です。

大雪と聞くとたくさん雪が降ったことをイメージしますが、時候の挨拶の場合は二十四節気の名称にちなんでおり、雪が多く降る時期という意味になります。

そのため、実際にたくさん雪が降っていなくても大雪の候を使うことができますよ。

師走の候

師走の候は12月全般に使える時候の挨拶です。

師走はお坊さんが走り回るほど忙しい月が由来と言われていますが、実は諸説あり、はっきりとわかっていません。

ですが、12月の和風月名となっているため、12月であればいつでも使える時候の挨拶となっていますよ。

寒気の候

寒気の候は12月全般に使える時候の挨拶です。

寒気は二十四節気の名称ではないため、実際の季節感に合わせて使うことが大切です。

暖冬の年や、暖かい地域には使わない方がよいでしょう。

冬至の候

冬至の候は12月22日頃から1月5日頃まで使える時候の挨拶です。

冬至は一年で最も日が短く夜が長い日になりますが、時候の挨拶として使う場合は次の節気である小寒まで使うことができますよ。

短日の候

短日の候は12月22日頃から1月5日頃まで使える時候の挨拶です。

短日は冬至と同じ意味があるため、時候の挨拶として使える期間も同じになります。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

まとめ

年末厳寒の候は12月下旬に使える時候の挨拶です。

「年末になり、寒さが厳しい時期になりましたね」という意味があります。

年末厳寒の候に似た時候の挨拶に厳寒の候がありますが、こちらは1月7日頃から2月2日頃まで使える時候の挨拶になります。

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