HOME

冷雨の候を使う時期はいつまで?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

冷雨の候

冷雨の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

冷たい雨と書く冷雨の候は、雨が降っている時はいつでも使える時候の挨拶なのでしょうか。

冷雨の候の正しい意味や使い方が知りたいですよね。

そこで今回は、冷雨の候の使い方を調べてみました。

冷雨の候を使う時期はいつからいつまで?


冷雨の候は11月全般に使える時候の挨拶です

時候の挨拶の中には使える期間が細かく決まっているものもありますが、冷雨の候は11月ならいつでも使えるので覚えやすいですよね。

冷雨の候の意味や読み方は?


冷雨の候は「れいうのこう」と読みます。

冷雨を「れいう」と読むのはあまり難しくない気もしますが、候は『そうろう』と読んでしまう方が多いですね。

時候の挨拶は音読みすることが多く、冷雨の候も音読みで「れいうのこう」となりますよ。

冷雨とは冷たい雨と書きますが、冷雨の候の場合は「冷たい雨が降り続く時期になりました」という意味になり、具体的には秋の終わりから冬の初めにかけて降る雨のことを指しています。

冷雨の候の正しい使い方は?


雨はどの時期に降っても冷たく感じるものですよね。

そのため、冷雨の候は一年を通して使うことができるのでは?と思う方もいるかも知れません。

ですが、先ほどもお伝えしたように、冷雨とは晩秋から初冬に降る雨を指す言葉になります。

春先や真冬などに冷たい雨が降っても、冷雨の候を使うことはできません。

冷雨の候を使った例文


冷雨の候を使った文章は、普段使い慣れていないため、どのように書いたらよいのかよくわからないという方は多いですよね。

そこでここでは冷雨の候を使った例文を、ビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合の3つのパターン別にそれぞれご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 冷雨の候、貴社におかれましては益々ご盛栄の御事慶賀の至りに存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 冷雨の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。常々身に余るご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
・拝啓 冷雨の候、貴社におかれましてはいよいよご隆盛のことと拝察いたしております。日頃は大変お世話になっております。

目上の人に使う場合

・謹啓 冷雨の候、〇〇様にはいよいよご清祥のことと存じます。
・拝啓 冷雨の候、〇〇様には一層のご活躍のことと拝察いたしております。

親しい人に使う場合

・冷雨の候、冬の足音が一層聞こえる今日この頃、風邪など召されずお過ごしでしょうか。
・冷雨の候、今年も残りわずかとなりました。おひさしぶりですね、お元気にしていますか。

なお、親しい人には必ずしも冷雨の候を使う必要はありません。

冷雨の候は時候の挨拶の中でも丁寧な表現となる漢語調と言われるもので、親しい人に使うと相手によっては改まって感じてしまうからです。

親しい人には漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

冷雨の候を口語調にする場合は、「冷たい雨が降り続き、いよいよ冬の到来を感じさせます。風邪など引かずにお元気にしていますか。」のような書き方でよいでしょう。

冷雨の候の結び文


結び文とは手紙やはがきなどを締めくくる文のことです。

結び文には季節に関係なく使える定型文もありますが、時候の挨拶の季節感に合わせた結び文にすると文章全体に統一感が出ますよ。

なお、冷雨の候を使った場合は、結び文に同じ言葉や内容を入れるのはNGです。

ここでは、冷雨の候を使った時の結び文の例文をご紹介します。

・小春日和の好季節、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。謹言
・晩秋の肌寒き折柄、ご自愛専一にお過ごしください。敬具
・柿の美味しい季節になりました。お互い食べ過ぎには気を付けましょうね。かしこ

冷雨の候を使うときに注意すること


冷雨の候を使うときは、手紙やはがきなどを送る相手によって文章の冒頭に頭語をつけましょう。

頭語とは「こんにちは」の意味を持つ言葉ですが、特にビジネス関係者や目上の人に対しては、相手への敬意を表す「謹啓」や「拝啓」を使うのがよいでしょう。

これらには「謹んで申し上げます」という意味がありますよ。

また、頭語には結語が対になっており、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」となっています。

結語は文章の終わりに締めとしてつけて下さい。

具体的な書き方は「結び文の例文」を参考にして下さいね。

なお、女性のみですが、どの頭語でも結語に「かしこ」をつけることができます。

ただし、「かしこ」はややカジュアルな印象を与えるため、ビジネス関係者や目上の人には使わないようにしましょう。

冷雨の候以外の11月の時候の挨拶はある?


冷雨の候は11月ならいつでも使える時候の挨拶ですが、快晴が続く状況には使いにくい時候の挨拶と言えますよね。

そこでここでは、11月に使える冷雨の候以外の時候の挨拶をご紹介します。

孟冬の候

孟冬の候は11月上旬から12月上旬に使える時候の挨拶です。

孟には始まりという意味があるため、孟冬とは暦の上の冬の始まりという意味になります。

旧暦の初冬は二十四節気の立冬から小雪の終わりが該当するので、具体的に11月7日頃から12月6日頃まで使える時候の挨拶になりますよ。

立冬の候

立冬の候は11月7日頃から21日頃まで使える時候の挨拶です。

立冬は二十四節気の名称で、冬の始まりという意味があります。

天気予報やニュースなどで聞かれる「暦の上では冬」とは立冬を指していますよ。

夜寒の候

夜寒の候は11月上旬から12月上旬に使う時候の挨拶です。

真冬は夜が寒いですが、時候の挨拶で使う場合は、日中はそこまで寒くないものの夜になると気温が下がり冬の訪れを感じる時期になりましたね、という意味になります。

そのため、旧暦における初冬(二十四節気の立冬から小雪)に使うのがよいでしょう。

小雪の候

小雪の候は11月22日頃から12月7日頃に使える時候の挨拶です。

小雪は二十四節気の名称の一つとなっており、雪が降り始める時期という意味があります。

二十四節気の名称が時候の挨拶の由来のため、実際に雪が降っていなくても使っても問題はありません。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

まとめ

冷雨の候は11月全般に使える時候の挨拶です。

雨はいつの時期でも冷たく感じるものですが、冷雨の候の場合は晩秋から初冬にかけて降る雨のことを指しています。

そのため、真冬に刺すような冷たい雨が降っても、冷雨の候を使うことはできません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました