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ウイルス性胃腸炎はうつるの?【潜伏期間と感染経路や症状】

ウイルス性胃腸炎の原因と対策法!

急に嘔吐や下痢、腹痛の症状に襲われたら、まず疑うのは食中毒ではないでしょうか?

でも、ちょっと待って下さい。

その症状はもしかしたらウイルス性胃腸炎かも知れません。

冬に流行するウイルス性胃腸炎は、別名「胃腸風邪」とも呼ばれ、腹痛を訴えて病院へ行ったら「お腹の風邪ですね」と言われたことはありませんか?

咳や鼻水といったいわゆる風邪症状がなく、下痢や嘔吐などがある場合は、胃腸風邪=ウイルス性胃腸炎の可能性がとても高いとされています。

では、ウイルス性胃腸炎になる原因やその対策法とは一体どのようなものなのでしょうか。

ウイルス性胃腸炎とは?その種類は?

ウイルス性胃腸炎とは、ウイルスの感染によって胃腸に炎症を引き起こす疾患であり、下痢や嘔吐がその主症状となっています。

また、ウイルス性胃腸炎の原因とされるウイルスには、ロタウイルス・ノロウイルス・アデノウイルス・アストロウイルスなどがあり、発生時期や症状にそれぞれ違いがあります。

小児のウイルス性胃腸炎の多くはロタウイルスによるものと言われ、大人の場合はノロウイルス感染者が多数となっており、ウイルス性胃腸炎はほぼこの二種類の発症だと言われています。(勿論、アデノウイルスなどの発症が全くないわけではありません)

 

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ウイルス性胃腸炎にかかった時の症状は?

ウイルス性胃腸炎は感染したウイルスによって症状が変わりますので、一概に言えない部分があります。

そこでここでは、ウイルス性胃腸炎の中でも感染者数が多いとされるロタウイルスとノロウイルスについて述べたいと思います。

まずはロタウイルスですが、乳幼児に多いウイルス性胃腸炎で感染すると、嘔吐から発熱、そして下痢といった経過を辿ります。

発熱は半日~一日、発症の初期に見られます。

また、ロタウイルスに感染した人の便は、お米のとぎ汁のように白いのが特徴で「白色便下痢症」とも呼ばれています。

そして次にノロウイルスですが、ノロウイルスの症状もロタウイルスと同様に下痢や嘔吐、発熱が主となっていますが、感染者の中にはお腹のちょっとした違和感程度しか感じない方がいる一方、強烈な吐き気や下痢を短時間で繰り返す方もいたりと、症状の出方に個人差がある場合があります。

ウイルス性胃腸炎はうつるの?その感染経路や潜伏期間は?

ウイルス性胃腸炎は人に感染する恐れのある胃腸炎です。

また潜伏期間は、ノロウイルスが24~48時間ロタウイルスが24~72時間とされ、主な感染経路はロタウイルス・ノロウイルス共に人から人への経口感染です。

ロタウイルスの感染力は非常に強く、感染者の便の1mlには1億個以上のウイルスが入っているとされ、わずか10個程度のロタウイルスがあれば感染してしまうと言われています。

便に限らず嘔吐物にもロタウイルスは含まれるので、それらを処理する際にウイルスが口に入ると二次感染を起こします。

また、ノロウイルスの感染経路はロタウイルスと同様の他、ノロウイルスが蓄積された牡蠣などの二枚貝や井戸水を摂取することによって感染するケースもあります。

何が原因でウイルス性胃腸炎にかかるの?

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ノロウイルスはウイルス性の食中毒の代表的なものと言われるように、牡蠣などの二枚貝を生食することでノロウイルスに感染すると言われています。

しかしこれは正確には、ノロウイルスを含んだ海水が牡蠣の内臓に蓄積するためであり、牡蠣そのものではノロウイルスが増えることはありません。

また、牡蠣を食べると必ずしもノロウイルスに感染するわけではなく、ノロウイルスは海水内に含まれているため、海水を大量に摂取しても起こる可能性はあります。

ウイルス性胃腸炎の対策法は?

手洗い・うがいは、ウイルス性胃腸炎の感染経路が経口感染であることからとても有効だと言えるでしょう。

特に、ウイルス性胃腸炎感染者の便や嘔吐物を処理する時には、手袋やマスクを着用し、処理後は丁寧に手を洗うことが大切です。

また、床などに飛び散った嘔吐物を拭き取った際にアルコール消毒を行う方もいらっしゃりますが、実はノロウイルスやロタウイルスはアルコール消毒では死滅しません。

処理が適切でないと、乾燥後にウイルスが空気中に漂い、空気感染を起こすこともありますので注意が必要です。この場合は次亜塩素酸ナトリウムを使うのがよいでしょう。

また、嘔吐物などが衣服に付着した際も漂白剤を入れて洗濯をするのがよいとされています。

ウイルス性胃腸炎かな?と思った時は何科?完治までの治療期間はどれくらい?

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症状によって完治までの時間というのは異なりますが、一般的にはノロウイルスは3日程度、ロタウイルスでは3~7日程度とされています。

また治療といっても、ノロウイルス・ロタウイルスを始めとするウイルス性胃腸炎では抗ウイルス薬がないため、行うのは対処療法のみです。

下痢や嘔吐が続くと脱水症状になりやすく時には命の危険すらもありますから、下痢や吐き気がひどいのに全く水分を受け付けない場合などには点滴を行います。

また、本来であれば下痢や吐き気は体内に入り込んだウイルスを排出するための働きなので、無理に止めることはしませんが、一日に20回以上も下痢や嘔吐を繰り返すといった状況では、整腸剤や吐き気止めが処方されるケースもあるようです。

下痢や嘔吐がありウイルス性胃腸炎かな?と思ったら、内科もしくは消化器科を受診するのがよいでしょう。

お子さんの場合は小児科でも問題ありません。

ウイルス性胃腸炎の時におすすめ食事とレシピ

Child drinking bottled water

ウィルス性胃腸炎の時には嘔吐と下痢で自分の想像以上の水分が体の外に出てしまうので、水分は多く摂ってください。

500mlのペットボトル4本以上は摂った方がいいです。

それから、下痢をしていると体の中の電解質で重要なカリウムが失われてしまうので適宜補充した方がいいと言われています。

カリウムは生野菜、果物に含まれているんですが、胃腸炎の時はそのまま食べるのは良くないし、食べれないと思うので果汁100%のつぶつぶなどが入っていない果物ジュースを半分くらい飲めたら飲んでください。

それ以外にはポカリスエットやアクエリアスを半分か1本、水と交互に飲んでみましょう。

成分のラベルにカリウムって書いてあると思います。

できれば、水分は冷たいものより常温の方が胃腸には優しいです。

さて、食事ですが症状が出てから1週間は、もしお腹が空いたらヨーグルトかリンゴやバナナをつぶすかミキサーにかけたものを少し、または重湯かスープを飲みましょう。

固形のもの、脂っこいもの、辛いもの、柑橘類などは胃腸に刺激が強すぎてきっと受け付けないし、治りも悪くなるのでやめてくださいね。

その後の1週間もうどんやおかゆ、スープなど胃腸に優しいものを少しずつ食べるようにしてください。

もちろんアルコールも2週間はお休みしてくださいね!

レシピとまでは言えないかもですが、温かいおうどんにかつおぶしをかけて食べたり、鳥がらスープのもとを使って温かいおかゆを作って食べれば胃腸炎の時には十分です。

まとめ

ウイルス性胃腸炎では、病院で詳しく検査をしてウイルスの特定まで行うことは稀です。

地域的に流行していたり特徴的な便の様子から「ロタウイルスです」「ノロウイルスです」と診断されることが多いでしょう。

どちらも人に移す感染症ですから、感染した場合は人に移さないようにすることも大切です。

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