カビ臭いエアコンを自分でピッカピカに掃除する方法!
夏は涼しく、冬は暖かい空気を運んでくれるエアコン。
その普及率は年々高くなり、以前は「必要ない」とされていた北国や北海道でも最近はエアコンの普及率が増えています。
室温の調整がしやすく便利な家電と言えますが、その一方で長くエアコンを使用していると「何か変な臭いがする」と思った経験がある方は多いのではないでしょうか。
その変な臭いの原因はカビです。
せっかく心地良い風がきているのに、それがカビ臭かったらとても残念な気持ちになりますよね。
かと言って、エアコンを業者に頼んで清掃してもらうとなると、その代金は10,000~20,000円とも言われており、気軽には頼めません。
ならば、自分で掃除してみるのはどうでしょうか。
ここでは、簡単にできるエアコンの掃除の方法をお伝えしたいと思います。
なぜ、エアコンを掃除したほうが良いのか?<健康面と経済面>
エアコンは、取り込んだ部屋の空気を、必要に応じて温めたり冷やしたりして部屋に戻します。
このため、空気中に漂っている埃やゴミも一緒に吸いこんでしまうのですが、空気はエアコン内にあるフィルターを通して排出される仕組みとなっているため、通常、吸い込んだ埃やゴミが空気と一緒に部屋に排出されることはありません。
しかし、フィルターに埃やゴミが溜まったまま放置をしていると、空気の流れが悪くなってしまい、その分空気をたくさん取り込もうとフル稼働しますから、当然消費電力が上がり電気代が高くなってしまいます。
また、夏場は部屋の温かい空気を取り入れ、それを熱交換機で冷やして排出するのですが、この時エアコン内では温かい空気が滞留して結露になることがあります。
そして、そこに埃やゴミが溜まっていると、カビが発生しやすくなってしまいます。
エアコン内でカビが発生すると、それはやがて排出される空気に紛れ部屋に撒き散ってしまいます。
夏風邪かな?エアコンで乾燥したのかな?と思っていたら、実はエアコンから出ていたカビが原因で、咳や鼻水が出ていたということもあり得るのです。
このようなケースを防ぐために、エアコンは掃除をした方がよいのです。
エアコンを掃除する前に準備するものや必要な道具は?
エアコン掃除を始める前に、必要な道具はあらかじめ準備しておくのがよいでしょう。
具体的には、フィルターに付着した埃を吸うために掃除機や、掃除機で取りきれない埃を取り除くための使用済のハブラシ、パネルを拭き掃除するための雑巾や水(もしくはぬるま湯)などです。
エアコンクリーニングの手順
道具が揃ったら、実際にエアコンの掃除を行ってみましょう。掃除の簡単な手順は以下の通りです。
- 掃除前に必ずコンセントを抜きます。
- エアコン上部の埃やゴミを、水で濡らして固く絞った雑巾で拭き取ります。
- 前面のパネルを外し、パネルとフィルターの汚れを取ります。
- 吹き出し口やルーバーの汚れを拭き取ります。
- 電源を入れて送風運転を行います。
エアコンの外側や前面パネルなどの拭き掃除の仕方と注意点
エアコンの前面パネルを外す前に、まずはエアコンの外側やパネル部分に掃除機を掛けましょう。
こうすることで、埃やゴミが舞い散るのを防止できます。
また、水で濡らした後、適当に絞っただけの雑巾で拭くと、水分がエアコン本体に入り込み故障の原因となりますので、必ず固く絞ったものを使いましょう。
水拭きした後は乾拭きするのがよいかも知れません。
フィルターの掃除方法のコツと注意点
フィルターはプラスティック樹脂でできているので、無理やり取り出そうとすると破損の原因になります。
ねじったり引っ張ったりせず静かに取り外して下さい。
フィルターに溜まった埃やゴミは、最初に掃除機で吸うのがよいでしょう。
しかしこの時、フィルターの内側から掃除機を掛けると、返って目詰りの原因となってしまうので必ず外側から掛けるようにして下さい。
掃除機で吸い出せなかった埃やゴミがある場合は、使い古しのハブラシで軽く擦るとよく取れます。
それでも汚れが落ちない場合は、浴室へ運びシャワーを掛けるのがよいでしょう。
ただしこの場合は、先ほど掃除機を外側から掛けたのとは逆に、内側からシャワーの水を掛けるようにしないと目詰まりしてしまうので注意しましょう。
吹き出し口(シロッコファン)とルーバーの掃除方法のコツと注意点
吹き出し口を掃除する場合は、ルーバーを指で回し角度を下げて中が見やすい状態にします。
この時、必ずエアコンのコンセントが抜けていることを確認して下さい。
万が一コンセントが入っていると、突然エアコンが作動して指が巻き込まれるなどの思わぬ事故に繋がる可能性があります。
ルーバーを下に向けたら、固く絞った雑巾を指に巻き付け、中に指を入れるようにして汚れを取ります。
この時、汚れがひどいようでしたら、中性洗剤を薄めたものを使ってもよいですが、その場合は必ず雑巾を水で洗って仕上げ拭きをし、洗剤がルーバーに残らないようにして下さい。
掃除のあとのエアコン運転で大事なポイント
フィルターをシャワーで洗い流したら、必ずしっかり乾燥させて水分が残らないように気を付けましょう。
水分が残っているとエアコンの故障やカビの発生の原因となってしまいます。
そして、エアコンの掃除が終わったら必ず送風運転を行います。
送風運転とはコンプレッサー(熱交換機)を作動させず、ファンのモーターのみを動かすので、除湿や冷房、暖房はしません。
また、送風運転中にルーバー内に汚れを見つけても、拭き取らないで下さい。事故に繋がる可能性があります。
市販のエアコン洗浄スプレーの扱い方は注意が必要!
自宅でエアコンの掃除を行う人向けの、エアコン洗浄スプレーが市販されていますが、使用には注意が必要となっています。
スプレーがエアコンの電装部分に付着し、それに気付かないままでいると半年~一年を過ぎたあたりに突然エアコンが作動しなくなってしまい、原因を調べたら電装部分の腐食だったというケースがあるようです。
スプレーを使用する場合は、ビニール袋や専用のシートでエアコンを養生し電装部分に掛からないようにする必要があります。
また、埃やゴミが多量だった場合は、スプレーを吹きかけることでホースの中で汚れが固まってしまい水漏れや逆流の恐れもあるようです。
洗浄スプレーは、ある程度のエアコンの構造の知識がある方が使用するにはよいかも知れませんが、よくわからない方が安易に使用するのはお勧めできないと言えるでしょう。
まとめ
エアコンの掃除は最低でも月一回ほどするのが好ましいようです。
今回取り上げた部分をこまめに掃除しておくと、内部のフィンやファンにも汚れが付きづらくなり、清潔を保てますので、是非毎月続けて掃除するようにしましょう。
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コメント
コメント一覧 (1件)
参考になりました。ありがとうございます。
エアコンの掃除やってみます!