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年越しそばの具材の意味!地域で違う年越しそばの食材!

年越しそばの具材の意味と地域ごとに違う年越しそばの食材!

大晦日に食べる物と言えば、年越しそばですよね。

とある調査によると、「大晦日に年越しそばを必ず食べる、たまに食べる人」の割合は9割近く。

日本人のほとんどの人が、大晦日に年越しそばを食べたことがあると答えています。

では、どうして大晦日に年越しそばを食べるのでしょうか。

意味や由来はよくわからないという人は多いのではないかと思います。

また、年越しそばを食べるのは夕食?それとも夕食後?大晦日から新年に変わるギリギリの時間?

時間帯でいつも悩んでしまうという方もいませんか。

そこで今回は年越しそばについて調べてみました!

年越しそばの具材の意味は?


年越しそばはそばを食べることがメインとなるため、具材については特に「これを入れなければいけない」などの決まりはありません。

しかし、縁起を担いで入れる具材はあります。

そこでここでは、年越しそばに入れると縁起が良い、おすすめの具材をご紹介したいと思います。

海老天

海老はその姿から、腰の曲がったおじいさん、おばあさんをイメージさせるため、長寿のシンボルとなっています。

年越しそばに限らず、おせちやお正月飾りにもよく使われる食材です。

油揚げ

油揚げの入ったそばやうどんを「きつね」と呼ぶことから、きつね=お稲荷さんとなり、金運や仕事運をアップしてくれる商売繁盛の意味があると言われています。

伊達巻き

卵の黄色は金色に通じるため、昔から縁起の良い色として知られています。

そのため、卵を使った具材を年越しそばに乗せるのもおすすめです。

中でも伊達巻きは、その姿が着物(反物)を想像させるため、着る物に困らないことから商売繁盛の意味があると言われています。

かまぼこ

紅白の物は縁起が良いとして、年越しそばに入れる定番の具材となっています。

わかめ

わかめは万物の先駆けで繁茂るため、縁起の良い物として扱われていることから、わかめをたっぷりと入れたわかめそばもおすすめです。

ねぎ

苦労を“ねぎ”らうという意味で、年越しそばにねぎを入れるのも良いでしょう。

地域によって違う年越しそばの具材


年越しそばと一口に言っても、上記の福島県会津地方のように元旦に食べるなど、地方によって様々な年越しそばがあります。

年越しそばに入れる具材においても各地方で異なるため、ここでは地方別の年越しそばをご紹介したいと思います。

北海道と京都府の一部

北海道と京都府の一部では、にしんを入れたにしんそばを年越しそばとして食べる風習があります。

にしんは二親に通じ、子孫繁栄や子宝に恵まれるというのがその理由です。

なお、北海道の他にどうして京都の一部?と思うかも知れませんが、昔は北前船が北海道で加工したにしんを京都へと運ばれていたため、にしんそばも京都に広まったと言われています。

岩手県盛岡・花巻

現在はわんこそばと言うと「どれだけたくさん食べられるか」大食いを競う食べ物になっていますが、昔はお客様に振舞うために作られていたものでした。

今現在も岩手県の盛岡では年越しそばにわんこそばを食べる風習が残っていますが、その昔は年の数と同じ椀数のわんこそばを食べると良いと言われていたそうです。

沖縄県

沖縄では小麦粉から作られた麺の入った沖縄そばを、年越しそばとして頂きます。

なお、沖縄そばにはそば粉は一切入っていないため、そばを食べたい時は注意が必要です。

香川県

うどん県と呼ばれる香川県では、年越しそばもそばではなくうどんを食べます。

ただし、香川県民全員がそうということではなく、そばを食べる人も多くいるようです。

福井県

福井県嶺北地方では、大根おろしとたっぷりのねぎ、かつお節をそばに乗せ、そこにかつお出汁をかけて頂く越前そばを年越しそばとして食べる風習が残っています。

年越しそばは冷たいの?温かいの?


結論から言うと、年越しそばは冷たくても温かくてもどちらでも構いません。

お好みの食べ方で食べるのがよいでしょう。

ただし、実は11~12月と言うのは新そばが出回る時期なので、そば屋の打ち立てのそばを調達できるなら、冷たいそばの方がよりそば粉の風味を味わうことができます。

とは言え、年越しは寒い時期でもあるので、やはり温かいそばの方がよい!ということであれば、温かいそばでもよいでしょう。

年越しそばを食べる理由


大晦日に年越しそばを食べるようになったのは、江戸時代からと言われています。

一般庶民に広がる前、江戸時代中期の頃から、商科では月末に三十日蕎麦(みそかそば)と言って、そばを食べる風習がありました。

それが大晦日限定で広がったのが、年越しそばの始まりと言われています。

また、江戸ではそばは庶民にも浸透していた言わば国民食だったため、大晦日のためにわざわざ準備する必要がなかったことなども、年越しそばがあっと言う間に広まっていった理由と考えられています。

年越しそばの意味や由来


年越しそばの意味や由来は諸説あると言われていますが、主に次の4つが挙げられています。

① 長生きを願って

そばは細く長いため、それにあやかって寿命を伸ばして長生きしたいという意味が込められていると言われています。

② 悪縁や不運を断ち切る

そばは細くて長い一方で、切れやすい面もあります。

これが悪縁を切る、不運を断ち切るという意味に繋がり、縁起が良いとされています。

大晦日に年越しそばを食べることで、その年一年の嫌なことを忘れ、新しい年を迎えるという意味合いもあります。

③ 金を集める

金銀細工師は飛び散った金粉を集める際に、そば粉を水で溶いて練ったものを使用していたことから、そばは金を集めるとして縁起物と考えられるようになったという説です。

そのため、年越しそばを食べると翌年の金運が上がると言われています。

④ 無病息災を願って

そばは雨風に晒されても、太陽の光によって回復し、再び元気に育つほど丈夫と言われています。

そのそばを食べることで、病気をせず、健康に一年を過ごせるようにという願懸けの意味で食べられていたと言われています。

食べるタイミングはいつ?


年越しそばというくらいなのだから、除夜の鐘の音を聞きながら、年越しで食べるもの・・と思っている方が多いと思います。

しかし、年越しそばの意味や由来から考えると、大晦日と新年を跨ぐようにして食べるのは縁起が良くないと言われています。

特に、悪縁を切る、不運を断ち切るという意味では、新年に食べてしまうと悪縁や不運が続いてしまうことになりますよね。

そのため、年越しそばは12月31日の夕食、もしくは夕食後、31日が終わるまでに食べ終わるのが良いとされています。

ただし、福島県の会津地方では元旦そばと言って、1月1日にそばを食べるのが縁起が良いとされていることから、地域によっては日付や時間などの決まりがはっきりしている場合もあるようです。

まとめ

年越しそばは冷たいものでも温かいものでも、お好みに合わせて食べて構いません。

しかし、日を跨いで1月1日になってしまうと、本来の意味とは違い、縁起物にならなくなってしまうので、食べるなら12月31日が終わるまでに食べ切るようにするのがよいでしょう。

また、シンプルにそばの風味を味わうのも良いですが、海老や油揚げ、ねぎなど、縁起が良いとされる具材を入れることで、そばを美味しく食べることができますし、縁起物としてより一層意味が深くなるのでおすすめです。

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