正月飾りの意味や由来!飾る理由は?
正月が近づくと、しめ縄や門松、鏡餅が販売されるようになりますよね。
これは正月飾りと呼ばれ、その名の通り正月には欠かせないものなのですが、「どうして飾るのか」「正しい飾り方があるのか」など、よくわからないという方も多いのではないかと思います。
そこで今回は正月飾りについて調べてみました。
正月飾りの意味や由来、種類はもちろん、飾る場所やいつからいつまで飾るのかなどをご紹介します。
正月飾りの意味や由来!
正月とはそもそも、その年の歳神様をお迎えし、お祀りするための行事です。
歳神様は地域によって歳徳神、どんどさん、恵方神など呼ばれ方が様々にありますが、五穀豊穣の神様である歳神様は日本人にとって古くから大切な存在でした。
正月になるとおせちを作るのは、歳神様にお供えするためです。
毎年子供の間で「いくらもらった?」と話題になるお年玉も、元々は歳神様のご利益を受け取るという意味で餅を食べたのが始まりとされています。
つまり、正月の行事というのは歳神様に関係しているのです。
そのため、正月飾りも歳神様をお迎え、お祀りするためのものとなっています。
正月飾りの種類!なぜ飾るの?縁起物だから?
正月飾りには、門松、しめ飾り(しめ縄)、鏡餅の3種類があります。
ここでは、それぞれの意味についてご紹介します。
門松
玄関や門の前に対で置くのが門松です。
門松は歳神様がやって来る時の目印となるものと言われています。
名前の通り松が使われているのは、松は「祀る」に通じる縁起物だからです。
また、門松には竹も使われていますよね。
竹は成長が早く、2~3日であっという間に伸びることから、生命力の証として使われています。
さらに、門松には梅も使われています。
これは、新春の象徴である梅が一年を始めるにふさわしい花だからです。
このように、門松には「松竹梅」が使われているため、とても縁起の良い物となっています。
しめ飾り(しめ縄)
一般的に個人宅で飾られているのがしめ飾り、神社で飾られているのがしめ縄です。
神社のしめ縄には、神様を祀る場所に不浄なものが入り込まないように、いわば結界を張って神域と現世を分ける意味があります。
しめ飾りはしめ縄に縁起物がついたものですが、しめ縄と意味合いは同じで、しめ飾りを飾ることで歳神様を迎え入れるための準備を示すものだと言われています。
なお、しめ飾りについている縁起物にも意味があり、橙には「代々」に繋がることから子孫繁栄、末広がりの形で縁起がよいとされる扇、姿形から老人を連想させ長寿を願う意味がある海老、神域と現世を分ける結界の境界を表す紙垂(しで)、難が転じて福となるという意味がある南天などがあります。
本日12月30日は #正月飾りの日 🎍
正月飾りのご準備はお済ですか❓
しめ飾りや門松は、歳神様への目印☝️
「歳神様」はその年の
五穀豊穣や家内安全を
もたらしてくれると信じられています✨ぎりぎりに飾ると失礼にあたるので、
28日までに飾るのが理想的🌟
遅くとも本日中に飾りましょう⚠️ pic.twitter.com/LC17CmCXhC— 日比谷花壇@9/19は敬老の日👵👴 (@hibiyakadan) December 29, 2019
鏡餅
鏡餅は神事で使われる青銅鏡に形が似ていることからその名前がついたもので、歳神様の依り代となるものです。
なお、餅を重ねているのは「円満に年を重ねる」という意味が込められています。
鏡餅は鏡開きの際に割って食べる風習がありますが、これには歳神様からご利益や力を頂くという意味があります。
今日は母方の祖父の墓参りと叔父さんの家にご挨拶に行きました🎍
手作りの正月飾りが可愛かったので撮っちゃいました☺📷
ついたお餅のかわいい鏡餅✨
一番上は金柑です🍊
いねを編んでつくった正月飾り🌾シャワンもお餅つきたくなりました😋💕#シャワン24節季 pic.twitter.com/AC20lUz28R
— かろやかにシャワン (@shwanpai) January 3, 2022
正月飾りはいつからいつまで飾るの?
正月飾りは、「事始め(ことはじめ)」の12月13日以降に飾り始めます。
事始めは正月事始めとも呼ばれ、その名の通り正月の準備を始めることを言います。
昔は門松にするための竹や松を山に取りに行ったり、おせちやお雑煮を作るために囲炉裏にくべる薪を用意したりしていました。
現在は12月25日にクリスマスがあるため、クリスマスが終わってから新年の準備に取り掛かる人も多く、正月飾りを早くから飾っている家はあまり見かけないかも知れません。
なお、正月飾りは関東では1月7日、関西では1月15日まで飾るのが一般的となっています。
この、12月13日から1月7日(もしくは1月15日)までの期間は「松の内(まつのうち)」と呼ばれ、門松を飾る期間という意味があります。
正月飾りの飾り方
正月飾りは、門松を除いて基本的には大人の目線よりも高く、明るい場所に飾るのが正しいとされています。
門松の場合は床や地面に置いて構いません。
門松の飾り方は2つと一対とみなし、左右対称に配置します。
なお、マンションにお住まいの方は玄関の扉の前が共有スペースとなり、物を置いてはいけないルールとなっていることがありますよね。
そのような時は、松の枝を玄関の横の壁に貼り付けても門松と同じ意味となりますが、それもNGの場合は玄関内に小さな鉢に入った門松を飾っても良いでしょう。

正月飾りを飾る場所はどこがいい?
門松は歳神様が家にやって来る際の目印となるものなので、玄関や門の前に飾りましょう。
ただし、上記でも触れた通り、昨今の住宅事情によって玄関前に門松が置けない場合もありますよね。
そのような時は玄関内に飾っても構いません。
しめ飾りは神域と現世の間に結界を張ることで、不浄なものが入るのを避ける意味があります。
そのため、玄関の上の方や、人の集まるリビングなどに飾るのがよいでしょう。
また、神棚がある場合は神棚に飾るのはしめ飾りよりも、しめ縄がよいでしょう。
しめ縄には神様が宿る場所、お祀りする場所という意味があるため、しめ飾りよりも神聖なものとなります。
なお、神道では八百万に神が宿ると考えられ、家の中では特に水回りや火を扱うところに神様がいると言われています。
台所やお風呂、トイレなどに小さめのしめ縄を飾るのもおすすめです。
鏡餅は歳神様へのお供え物であり依り代となるため、家の中でも神聖な場所に飾ります。
神棚の他、床の間に飾るのも良いでしょう。
鏡餅がある場所に歳神様が依ると言われているので、家族が集まるリビングや、子供部屋などに飾るのもおすすめです。
その際は、テレビ台の上など騒がしいところではなく、リビングボードや棚があればそこに飾るようにして下さい。
正月飾りを飾ってはいけない日がある?
正月飾りは事始めの12月13日以降に飾り始めますが、12月29日と31日は飾ってはいけないと言われています。
29日は「二重の苦(9)」となり縁起が悪いこと、31日は「一夜飾り」と言って翌日に正月を迎えることから歳神様がやって来るのに間に合わないとされます。
そのため、正月飾りを飾る時は12月29日と31日は避けるようにして下さい。
なお、28日は末広がりの八が縁起が良いとして、正月飾りを飾るのは良いとされていることから、クリスマスを過ぎて「新年の準備を始めよう」と思ったら28日に行うのがおすすめです。
正月飾りの処分の方法は?
正月飾りは、神社に持って行くとお焚き上げの際にまとめて焼いて奉納してもらえます。
お焚き上げは、どんど焼き、左義長など呼び方が地域によって違いますが、小正月の1月15日に行われることが多いようです。
神社で処分できない場合は、一般ゴミとして処分することが可能です。
ただし、神様にお供えしたものを他のゴミと一緒に捨てるのはちょっと・・と思いますよね。
そのような時は塩やお酒で清め、紙(半紙など)で包んだ後、新聞紙などに包んで捨てるとよいでしょう。
なお、鏡餅については鏡開きの日に割って食べることで、歳神様からのご利益を頂けます。
鏡開きは地域によって異なりますが、1月11日もしくは1月20日となっています。

まとめ
正月飾りとは、門松、しめ飾り(しめ縄)、鏡餅のことを言い、歳神様をお迎え、お祀りするためのものです。
門松を立てることで家の目印とし、しめ飾りは神域と現世の結界を張って不浄なものが出入りできないようにする意味があるものです。
また、鏡餅は歳神様の依り代となり、鏡開きの日に食べることでご利益を頂くことができます。
なお、役目を終えた正月飾りは、神社に持って行くと焼いて処分してもらえます。
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