土踏まずを押すと痛い場合の対処法!
土踏まずとは、足の裏にあるアーチ部分で、文字通り土を踏んでも通常は触れない場所(土を踏めない)のことを言います。
この土踏まずが、特に激しい運動をしたわけでもぶつけたわけでもないのに、痛かったり、つったり、しこりがあると、「何が原因なの?」と心配になりますよね。
そこで今回は、土踏まずの痛みやつる原因を探っていきたいと思います。
また、土踏まずが痛い時の対処法なども併せてご紹介していますので、今現在土踏まずの痛みに悩まされている方は勿論のことですが、いつ誰に起こってもおかしくない土踏まずの痛みについて、是非これを機に一人でも多くの方に知って頂けたらと思います。
土踏まずの痛みの原因は?
土踏まずが痛くなる主な原因は、筋肉疲労です。
土踏まずを含めた足裏は、足底筋膜という筋肉の膜で覆われているため、この足底筋膜が傷付き炎症が起こると、足底筋膜炎を発症して痛みを感じることがあります。
ハードなトレーニングを行うスポーツ選手が起こしやすいと言われていますが、逆に普段全く運動をしない方が急に運動を行っても、足底筋膜炎が起こり、土踏まずの部分が痛くなってしまいます。
足底筋膜炎になる原因には、現代人の多くが慢性的な運動不足に陥っており、特に交通網の発達から歩くことが極端に少なくなってしまったため、足裏の筋肉があまり発達していないことが挙げられます。
また、女性の場合はハイヒールやパンプスなど、窮屈でかかとが高い靴を履くことが多いため、足裏へ過度の負担が掛かって土踏まずを痛くしてしまうと言われています。
土踏まずがつる場合の原因は?
土踏まずに限らず、足がつってしまう原因の多くは、栄養不足や水分不足と言われています。
毎食、コンビ二のお弁当や外食をしているという方は、慢性的な野菜不足になっているため、ビタミンやミネラルが足りないため足がつりやすくなってしまいます。
しかし、いつも土踏まずだけがつってしまうという場合には、胃や十二指腸、膵臓といった消化器官の不調が考えられます。
と言うのも、土踏まずの位置はちょうどこれらの器官の末梢神経が集まっていることから、その部分ばかりがつるというのは何らかの問題を抱えている可能性があります。
土踏まずにしこりがある場合の原因は?
土踏まずを触るとしこりのようなものがある・・。もしかしたら悪い病気なのでは?と不安になっている方がいらっしゃるかも知れません。
これは、足底線維腫と呼ばれる良性の腫瘍で、指で触るとコリコリと硬い感覚があります。
良性のためガン化することがないと言われており、病院へ行っても経過観察やインソールなどの対処療法のみという場合も多いのですが、しこりが大きくなると立っているだけでも痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
ここまで進行すると手術によって切除する場合もあるようです。
なお、しこりが足裏の皮膚表面にできており、ほくろのような色や形をしていて、それが日増しに大きくなる場合は足底線維腫ではなくガンの可能性があるため、すぐに病院へ行くようにして下さい。
突然の土踏まずの痛みの対処法
土踏まずに突然痛みが現れたら、どうしたらいいのか?と悩んでしまいますよね。
そのような時は、まずは安静にすることが大切です。
運動中であれば運動を止め、無理に動かさないようにしましょう。
足底筋膜炎の場合は、炎症を起こしていることから、ツボ押しやマッサージで刺激することは止めた方がよいです。
また、痛みが強いうちは基本的には冷やした方が炎症を抑えることができますが、痛みがやわらいできたらお風呂に使って温めた方が血行が促進され、症状が改善します。
土踏まずがつった場合の対処法
土踏まずがつったら、無理をしないようにしながら、少しずつ伸ばしてみましょう。
つる、というのは筋肉が痙攣して収縮している状態のため、これを伸ばしてあげることで痛みをやわらげることができます。
なお、指をつかんで思い切り反対の方向へ曲げるといった対処法をとる方がいらっしゃいますが、運動中につった場合にはその原因が怪我である可能性もあるため、基本的にはお勧めできません。
まずは、楽な姿勢をとり、痛みのピークが過ぎたところで足の裏をゆっくりと伸ばしていきましょう。
また、土踏まずを温めることで、血行がよくなり筋肉の緊張がほぐれて痛みが緩和されることもあります。
土踏まずにしこりがある場合の対処法!
土踏まずにしこりがある場合は、自己判断せずに早めに病院へ行きましょう。
検査によってそのしこりが良性であるか、悪性化するものなのか判断してもらうことができます。
その上で、しこりが足底線維腫であるとわかった場合は、大きさなどを見て医師と手術について相談することになります。
足底線維腫は、見つかったら即手術というわけではなく、しこりにあたって痛みが出ないように対処療法を行って様子を見るケースもあります。
インソールなどは自分で購入することもできますが、合わないものを使用するとそれが刺激となってしこりが大きくなってしまいますから、必ず病院で診てもらうことが大切です。
土踏まずのしこりがなかなか治らない場合は、病院は何科に行けばいいの?
土踏まずのしこりが気になる、または大きくなってきて痛みがあるという場合には、病院を受診するようにして下さい。
その際、近くに整形外科があればそれを第一優先に、もしなければ皮膚科でも構いません。
しこりが足底線維腫の場合、命に関わるということはありませんが、放置していると、同じ足裏にできるタコや魚の目の比ではない大きさに成長してしまいます。
その成長スピードが速いことから、しこりがある場合はできるだけ早く病院へ行くようにしましょう。
まとめ
土踏まずがよく痛くなる、つってしまうという方は、運動不足や食生活の乱れといった生活習慣を見直してみましょう。
足裏を鍛えるためには、きつい運動をする必要はありません。
例えば、通勤の時に一駅分だけ歩いてみるとか、靴はサイズが合ったものを使用し、ハイヒールやパンプスのような足を締めてしまうものはなるべく履かないようにするなど、毎日のちょっとした工夫で改善することが可能です。
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