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糖尿病になるとなぜ喉が渇くのか?その原因と対処法!

糖尿病ではどのくらい喉が渇くのか?その時の対策は?

糖尿病には、中年以降の肥満体型の人が患いやすい病気というイメージがないでしょうか。

しかし、最近は痩せ型の若者にも糖尿病を発症する人が増えていると言われています。

世界の総人口(成人)はおよそ46億人と言われていますが、その中の4億人は糖尿病を発症しており、その割合は100人に8人。

しかも、2035年には6億人近くの糖尿病患者がいると算定されていて、割合は100人に10人、つまり10人に1人は糖尿病になると言われています。

これは日本も例外ではなく、糖尿病患者は増え続けています。

糖尿病になると、異常に喉が渇いて水分を欲すると言われています。

あなたの周囲には、やたらに飲み物を摂る人はいませんか?

また、あなた自身はそうではありませんか?

そこで今回は、気を付けたい病気の一つである糖尿病をピックアップし、その中でも喉の渇きについての原因や対策をご紹介したいと思います。

なぜ、糖尿病になると喉が渇くのか?その原因は?

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糖尿病とは、細胞のエネルギーとなるブトウ糖が細胞に上手く取り込めなくなり、血液中に溢れてしまう病気です。

その原因には、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの異常が考えられます。

インスリンには、血液中のブトウ糖を細胞に運んだり、エネルギーとして必要のない分を溜めておく働きがあるのですが、その働きが十分に行えなくなると血液中の糖の値が高くなり、いわゆる高血糖の状態になってしまいます。

私達の体は、血糖値を一定に保とうとする働きがあることから、血液の糖の濃度を薄めようと体内の水分を血管内に引っ張ってきます。

そのため、体は水分が足りていないと判断して、喉が渇き飲み物を多く摂ってしまうのです。

どのくらい喉が渇くの?

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私達の体は、不感蒸泄といって特に何もしていなくても一定の水分が失われているため、喉が渇くこと自体は異常でも何でもありません。

また、気温の高い日や運動をした時などは、汗によって大量の水分が失われるため、水分を多めに摂ってしまうこともあるでしょうが、こちらも特段問題はありません。

しかし、糖尿病の場合は、血糖値を一定にするために体内の水分を血液にとりこんでしまうため、水分をどれだけ摂っても喉が渇いた状態が続いてしまいます。

喉が渇くからと言って糖尿病とは限らない!その判断基準は?

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喉の渇きは、糖尿病を疑うシグナルと言えますが、喉が異常に渇くからと言ってそれが全て糖尿病に繋がるかと言われたら、決してそうではありません。

上記でも記載した通り、汗を大量にかいた時というのはそれだけ体内の水分が失われた状態のため、とても喉が渇きます。

真夏の猛暑日などに外で作業をしている場合は、ペットボトルをあっという間に空にしてしまうこともありますよね。

では、喉の渇き以外に、どのような症状がある場合には糖尿病を疑うべきなのでしょうか。

それは、おしっこの量です。

一般的に、汗をかいた時の水分補給では、腎臓によって濾過された不純物だけがおしっことなるため、尿量はそれほど急激に増えることはありません。

しかし、糖尿病の場合、は飲んだ水分が腎臓では濾過させずにそのまま排出されてしまうため、尿量が増えてしまいます。

そのため、喉の渇きと共にトイレの回数が増えたり、おしっこの量が多い時には糖尿病の可能性があります。

糖尿病の主な症状

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糖尿病を発症すると、次のような症状が現れると言われています。

  • 異常な喉の渇き
  • 尿量が増える
  • 体のだるさや倦怠感がある
  • 体重が減る
  • 視界がかすむ、ぼやける
  • 食後に強い眠気を感じる
  • 手足がしびれる
  • おしっこの泡立ちがなかなか消えない

この中でも、喉の渇きと尿量、体重の減少がある場合は、強く糖尿病が疑われるため、すぐに病院へ行くようにして下さい。

糖尿病の喉の渇きに対する効果的な対策!

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糖尿病を発症して喉が渇く場合は、水分を摂らない方がよいのでは?と思うかも知れませんが、体内の水分が足りていないのですから我慢をしてはいけません。

水分を摂らずにいたら脱水症状が起こり、とても危険です。

しかし、喉の渇きを潤すものであれば何でもよいのかと言われたら、そうではありません。

特に、ジュースや炭酸飲料など糖分の多い物を摂ってしまうと、より血糖値が上がってしまうため、ますます喉が渇いてしまいます。

そのため、このような時は水を飲むのがよいでしょう。

なお、汗による喉の渇きではないため、スポーツドリンクを飲む必要はありませんし、お茶やコーヒーは利尿作用があることから、水が最もよい水分補給と言えます。

糖尿病以外にも「のどの渇き」を引き起こす病気があるの?

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喉の渇きを引き起こす病気には、糖尿病以外にもあります。

特に、「尿崩症」は注意したい病気です。

尿崩症とは、抗利尿ホルモンの分泌が低下することで多尿になってしまうもので、その尿量は一日に3.5~15ℓにも及びます。

一般的な尿量は一日1.2~1.5ℓと言われているので、量の多さが一目でわかると思いますが、尿崩症になるとひどい喉の渇きに見舞われてしまい、患者は大変な苦痛を強いられます。

また、副甲状腺機能亢進症や慢性糸球体腎炎、原発性アンドステロン症なども、多尿を引き起こす病気となっています。

まとめ

食の欧米化が進んだ現代の日本人は、推定2,000万人ほどが糖尿病の予備軍と言われています。

糖尿病は血液に絡んだ病気のため、発症すると合併症が怖いと言われています。

そのため、糖尿病にならないということが、健康のためには欠かせません。

糖分の多い飲み物を大量に摂ったり、好きな物だけを食べる食事を見直し、適度な運動をする生活習慣を身に付けることが必要です。

また、喉の異常な乾きがあり、なおかつ尿の量が増えたと感じた時は、糖尿病の疑って早めに病院を受診するようにしましょう。

糖尿病は毎日の食事や生活習慣を改めることで、ある程度コントロールできる病気と言われています。

しかし、気付かぬままに好き勝手に生活していれば、症状はどんどんと悪化してやがて取り返しがつかないことになってしまいますので、自分の体調や健康状態をよく知ることが大切です。

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