左右の腕のしびれの原因と治し方!
重い物を持ったわけでも、負荷の高い運動をしたわけでもないのに、腕がビリビリとしびれている・・。
このような症状にお悩みの方はいらっしゃいませんか?
腕がしびれていると、日常生活のあらゆることに支障が出てきてしまいますよね。
例えば、箸やスプーンを持って食事をするのも大変になりますし、仕事中に字を書いたりパソコンで作業をするのもつらくなります。
そのため、腕のしびれを早く改善したいと思っている方は多いはず。
そこで今回は、腕のしびれの原因や治し方を調べてみました。
腕のしびれは、誰でも一度くらいは経験したことがあると言われるほど身近な症状ですが、その原因を知ることで対処や予防が可能となっていますので、是非こちらを参考にして不快な腕のしびれの解消に役立ててみて下さい。
腕のしびれの原因は?(右腕・左腕)
通勤通学の電車やバスのつり革に掴まっていると、腕がしびれたことがありませんか?
これは、腕の位置が心臓よりも高くなってしまったため、十分な血液が届かなくなったことによる血行不良が原因です。
また、寝ている時に腕を頭の下にしていると、血管が圧迫されるため血液の流れが滞り、同様に血行不良による腕のしびれが起こります。
このような腕のしびれは、多かれ少なかれ誰でも経験があると思います。
しかし最近は、上記のような腕の圧迫や血行不良が原因ではない腕のしびれが増えています。
それは「胸郭出口症候群」です。
長時間のデスクワークやスマホの操作時などに、猫背など背中が丸くなり胸が圧迫される姿勢をとっていると、鎖骨にある胸郭出口という部分が狭くなってしまい、それに伴って血行不良が起こります。
すると、腕に流れる血液量が減ってしまい、酸素や栄養不足から腕のしびれが現れます。
胸郭出口症候群は、20代の女性に多いと言われており、特になで肩の方は元々胸郭出口が狭くなっていることから、発症しやすいと言われています。
腕のしびれの症状
腕のしびれの症状には、ピリピリ、ビリビリといったしびれ特有の症状の他にも、次のような症状が起こることがあります。
・腕のだるさ
・腕のむくみ
・脱力感
・肩や首のコリ、痛み
・腕を触ると冷たい
・血色が悪い
腕のしびれの原因の多くは、血行不良と言われています。
血行不良により血液の巡りが悪くなると、その部分は温かい血液が流れにくくなることから冷えが起こり、冷えが起こるとそこに老廃物が溜まって今度はむくみが起こる、というように悪循環していきます。
また、腕は首や肩と神経が繋がっていることから、首や肩の筋肉疲労が腕にも伝わりやすいと言われています。
腕のしびれの症状が現れた時は、腕のどの部分が特にしびれているかを確認すると共に、腕以外にも何か症状が出ていないか気にしてみましょう。
首の付け根の痛みの原因と解消法!しこりや腫れや頭痛には要注意!
腕のしびれの治し方
腕のしびれが、肩や首の筋肉疲労や、長時間同じ姿勢を続けたことによる血行不良の場合は、血行を促すストレッチをすることでしびれを軽減することができます。
①頭の後ろで両手を組みます。
②肘を前でくっつけるように閉じます。
③そこから今度は、肘を開いて背中の肩甲骨をストレッチします。
④②~③を10回繰り返します。
⑤次に、壁から足を40㎝ほど離し、両手を肩幅より少し広めに開き、壁に付けます。
⑥そこから壁に向かって腕立てをします。
この時、手のひらと肘の位置は高さを一緒に揃えるようにしましょう。
⑦これも10回行います。
腕のしびれの予防法
腕のしびれを予防するためには、血液の流れをスムーズにすることが大切です。
血行を促すには、お風呂にゆっくりと浸かって体を温めたり、マッサージを行うのが効果的ですが、長時間のデスクワーク時には一時間に一度休憩をとり、肩や首のストレッチや軽い運動を行うのもよいでしょう。
また、睡眠不足やストレスなどは自律神経の乱れを生じさせ、血流を悪くしてしまう原因となることから、早寝早起きを心掛ける、ストレスはできるだけ小さいうちに解消するなど、毎日の生活習慣に気を配ることも予防に繋がります。
さらに、脂質や糖質の多い食事は血液をドロドロにして血行を阻害する一方で、ビタミンやミネラルの豊富や野菜や果物を多く摂ることは血行を促してくれるので、腕のしびれの予防に役立ちます。
腕のしびれがある病気は?
一時的な血行不良による腕のしびれは問題ありませんが、しびれが長時間続く、何度も繰り返して起こるという場合は病気の可能性があります。
ここでは、腕のしびれが症状として現れる病気をいくつかご紹介したいと思います。
胸郭出口症候群
初期は、手の指がしびれる、腕がしびれるといった症状ですが、進行すると腕を上げたり首を回すことが困難になるほど強い痛みやしびれが起こるようになります。
胸郭出口症候群はストレートネックとも呼ばれ、比較的罹患者が多いと言われているためか、「放っておいても大丈夫だろう」と安易に考える方が多いようですが、重症の場合は手術が必要となるケースもあることから、症状が改善しない場合には必ず医師の診断を受けるようにしましょう。
脊柱管狭窄症
背骨の中心には脊髄が通る脊柱管があるのですが、この脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまうことで、神経が圧迫されて腕や足にしびれや痛みが生じます。
なお、首は全身の神経が通っているところなので、この部分の脊柱管が狭くなってしまうと、腕のしびれだけではなく麻痺や排尿障害などが起こる場合があります。
変形性頸椎症
主に中年以降の方が多く発症すると言われ、加齢と共に頚椎が変形してしまうことで神経を圧迫し、腕にしびれが起こります。
変形性頸椎症は首を反らすと、しびれや痛みが強く出ることが多いようです。
狭心症
狭心症とは、心臓自体が動くために栄養や酸素を供給している冠動脈という部分が狭くなることで、栄養不足や酸欠になってしまい、心臓の機能が低下してしまう病気です。
狭心症を発症すると、息苦しさや胸の痛みなどが症状として現れるのですが、ある日突然、血管が詰まって心筋梗塞を起こすケースもあります。
また、狭心症によって心臓の動きが悪くなると、体に送る血液の量が減ることから、腕や足などにしびれが起こることがあります。
このように、一見すると無関係のように思える心臓の病気にも、腕のしびれが関わっている場合があります。
腕のしびれがなかなか治らない場合、病院は何科に行けばいいの?
腕のしびれがなかなか治らない場合は、病院へ行ってきちんと検査を受けるようにしましょう。
その際、腕のしびれと同時に肩や首などに痛みやハリがある場合は整形外科を、動悸や胸の痛みなどがある場合は循環器科か内科を受診するようにしましょう。
また、腕のしびれと共に吐き気や頭痛がする、言葉が上手く出てこない、ろれつが回らない、腕と同じ側の足もしびれている(右半分か左半分)という場合は、脳血管に障害が起こっている可能性がありますので、早急に脳神経外科を受診するようにして下さい。
腕のしびれの原因と治し方!症状がひどい時は病気?のまとめ
腕のしびれの多くは血行不良によるもののため、体を温めたりマッサージによって血行を促すことで改善します。
しかし、このような方法を行っても一向に回復しない時や、症状がどんどんと強くなる場合は、病院で必ず診てもらうようにしましょう。
コメント