天の川の見える時期や時間帯はいつで何時頃?撮影方法を紹介!
天の川と言えば、7月7日の七夕のイメージが強いですよね。
その時期にしか出現しないと思っている方も多いのですが、実は天の川は一年中見ることができます。
しかし、近年は町の明かりが強すぎて、空が眩しく、なかなか見ることができないのが現状です。
そこで今回は、天の川が見える時期や見える条件について調べてみました。
「今年こそは天の川が見たい!」と思っている方にお勧めの方角や場所などをご案内します。
天の川の見える時期はいつ?
しかし、日本の場合は町の明かりが強すぎることもあり、一年を通していつでも見ることができるというわけでありません。
また、天候などの条件によって見やすい時期もあり、夏から冬にかけては他の時期に比べて比較的見やすいと言われていますが、中でも七夕の時期は一年の中で最もお勧めとなります。
これは夏の天の川が、冬の天の川に比べて明るいためと言われています。
なお、七夕と言うと現在は7月7日を思い浮かべますが、夜の8時くらいに天の川が見やすい高さとなるのは、旧暦の7月7日となります。
新暦(現在の暦)では8月の中旬から下旬となるので、その時期を目安にして観測してみるとよいでしょう。
天の川全国調査
参考URL: https://www.nao.ac.jp/phenomena/20050800/index.html「天の川」の正体は?七夕よりよく見える「伝統的七夕」の日とは!?
参考URL: https://www.honda.co.jp/kids/explore/milky-way/
天の川の見える条件は?
天の川自体は年中見ることができるので、お住まいの場所からふと空を見上げたら見えることがあるかも知れないのですが、せっかく観測するなら少しでも「綺麗な」天の川を見たいと思いますよね。
綺麗な天の川が見るためには、様々な条件をクリアする必要があります。
まずは、天の川が見やすい時期ですが、これは上記でも触れた通り旧暦の七夕(現在であれば8月中旬から下旬)が天の川の観測に最も適していると言われています。
なお、満月と天の川をセットで楽しみたいと、満月の日に観測に出る人がいますが、あまりお勧めできません。
次で詳しく説明していますが、周囲が明るいと天の川がぼやけて見えてしまうからです。
満月は月の光が最も強い時なので、天の川を見るタイミングとしてはよくないと言えるでしょう。
月の満ち欠けで言えば、新月の時が最もお勧めと言えます。
その他には、方角や場所、時間にも気を付ける必要がありますが、これらについては次に詳しくご紹介したいと思います。
天の川の見える方角
天の川は他の天体と同様に少しずつ移動するため、いつでも同じ方角で見られるわけではありません。
そのため、観測する時期に合わせて「どの方角が最も見やすいのか」をしっかりと調べておく必要があります。
天の川は旧暦の七夕、現在であれば8月の中旬から下旬にかけてが見やすいと言われているため、この時期に観測をするなら南の方角をじっくりと見てみましょう。
探し方として、夏の大三角形と呼ばれること座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょうザのデネブを探すと、その三点を覆うように天の川が流れているのがわかります。
なお、天の川は東の方角から昇って徐々に南へと移動していくため、8月よりも早い7月に観測をする時は見る方角は南ではなく東になります。
天の川の見える場所は?
天の川に限らず、天体観測をする時はできるだけ人工的な明かりは避けた方がよいでしょう。
周囲が明るいと、その明るさが邪魔になって空がはっきりと見えず、天の川を探すのは難しくなります。
とは言え、町にいればお店のネオンサインや外灯など、明るいもので溢れています。
また、高層ビルなども視界を遮るので、天の川を見るのにはふさわしくありません。
このようなことから、天の川を見る時は市街地を離れ、山や野原、農村地帯など明かりがない場所に移動するのがよいでしょう。
山や野原、農村地帯は明るさが遮られるだけではなく、視界が拓けているので天体を探しやすいという好条件も加わります。
なお、海も明かりが少なく視界が拓けている場所ですが、海から昇る水蒸気が多いと空がぼやけて見えることもあるので、あまりお勧めできません。
できるだけ内陸部へ行った方が、星がはっきりと見えます。
天の川の見える時間帯は?
そのため、昼間のような明るい時間帯ではほとんど確認することができません。
天の川を見るのは、日没後、空が暗くなった時がお勧めです。
夏の場合は日没が遅くなるため、18~19時ではまだ空が明るい可能性があることから、それよりも遅い20~21時が最もよい時間帯と言えます。
もちろん、21時以降も天の川を見ることはできますが、あまりに遅い時間帯だと翌日に差し支えたり、小さいお子さんを連れている場合などは、事故などが心配になることもありますよね。
自己管理ができる方であれば遅い時間でも構いませんが、それ以外であれば21時を目安に観測してみるとよいでしょう。
天の川の撮影方法を教えて!
最近のデジタルカメラは高性能のため、撮影は可能ですが、より綺麗にはっきりと天の川を撮りたい場合はデジタル一眼レフカメラ、もしくはミラーレス一眼カメラがよいでしょう。
撮影場所や時間、方角などの条件は、上記で説明したのと同じです。
そこにカメラを持って行き撮影となるのですが、ポイントはISO感度を上げて、長時間(30秒以上)の露光をすること。
ISO感度とは、簡単に言うとセンサーが光を捉える感度のことで、基本は100となっています。
(メラの初期設定ではオートになっており、カメラが自動的に設定を行うようになっています)
数字が大きいほど感度がよいですが、カメラによってISO感度の上限は異なり、高性能カメラになるほど設定できるISO感度の数字(12800や16000など。それ以上もあります)も大きくなります。
しかし、ISO感度が大きくなるとノイズと言って、画像がざらつきやすくなってしまうため、中間値となる3200や6400で撮影するのがよいでしょう。
また、持ったまま撮影をすると手振れが生じやすいため、三脚でカメラを固定して撮った方が、画像が荒れにくくなります。
さらに、天の川は大きいため、広範囲を映すことができる広角レンズを使用するとよいでしょう。
天の川の観測に便利なグッズは?
天の川の観測に持って行くと便利はグッズには、次のようなものがあります。
双眼鏡
天の川を探す時には夏の大三角形が目印となるので、持っていると探しやすくなるだけでなく、星座や月などをはっきり見ることができ、色々楽しめるグッズと言えます。
星座早見表
夜空を眺めていると「あの星は何という星かな?」と疑問に思うこともあるでしょう。
そのような時に役立つグッズです。
ヘッドライトや懐中電灯
暗い中で野原や山を歩くのは大変危険です。
必ず常備するようにしましょう。
レジャーシート
レジャーシートがあると、寝転んで天体観測ができるので便利です。
上着(防寒着)
夏の時期だから薄着で平気だと思いがちですが、市街地から離れた山や野原などは気温が低くなることがあります。
長袖の上着など、寒い時にすぐ羽織れるものを用意していくとよいでしょう。
チョコレートなど
長い時間、天体観測をする時は、場所柄近くにコンビニなどがないことがほとんどなので、小腹を満たせるチョコレートなどを持って行くとよいでしょう。
まとめ
天の川は一年中見ることができますが、明るい市街地ではほとんど見ることができません。
天の川を見るなら、市街地から遠い山や野原、農村地帯などの拓けた場所に行くとよいでしょう。
また、夏の時期が最も観測に向いています。
特に8月の中旬から下旬にかけての新月の日は、比較的はっきりと天の川を見ることができます。
天気のよい20~21時を目安に、天の川観測に出かけてみましょう。
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