2023年のウルフムーン1月の満月はいつ?見える方角や時間は?
現在の暦は太陽の運行を元にした太陽暦(グレゴリオ暦)ですが、それ以前は月の満ち欠けによって日付を決めていた太陰暦が採用されており、月は人々の生活にとても密着していました。
日本では旧暦の8月15日(現在の9月中旬から10月上旬)の満月を「中秋の名月」と呼んで愛でる行事がありますが、海外でも満月に様々な呼び名があり、ウルフムーンもその中の一つです。
狼と月と言えば狼男が思い浮かびますが、ウルフムーンとは一体どのような意味合いで名づけられたのでしょうか。
また、1月の満月ウルフムーンはいつ見えるのでしょうか。
そこで今回は、ウルフムーンについて調べてみました。
1月の満月ウルフムーン2023年はいつ見れる?
2023年のウルフムーンは、1月7日となっています。
ちなみに2019年に関しては1月の満月=ウルフムーンであったのと同時に、その年初めてのスーパームーン(月の公転軌道が楕円のため、月と地球との距離は約36万kmから40万kmの間で変化するのですが、距離が最も近づくのと満月が重なると、地球から見た月が最大に見える現象)、さらに皆既月食が重なったため、「スーパーブラッドウルフムーン」となり、世界中で天体観測が行われました。
ウルフムーンの見える方角や時間は?
2023年1月7日は、東京で月の出が16時45分、月の入りが7時12分(8日)となっているので、天気がよければ一晩中ウルフムーンが見ることができるでしょう。
見える方角については、満月は太陽のちょうど反対側に見えるため、太陽の日没頃に東の空に現れ、夜中に南の空を通って明け方に西へと沈みます。
ウルフムーンの意味と由来
元々は1月全体を表す呼び名だったようですが、それが次第に満月を指すようになったようです。
ウルフムーンの由来については諸説あるのですが、アメリカやヨーロッパでは繁殖期を迎えた狼の遠吠えをよく耳にするようになることから、そこからちなんで名づけられたと言われています。
また、アメリカの先住民族であるネイティブアメリカンにとって、狼はとても神聖な存在で尊敬の念を抱いていたと言われています。
月に独自の呼び名があるのは海外に限ったことではなく、日本でも同じですよね。
現在の太陽暦ではなく、月の満ち欠けによって暦を決めていた太陰暦の時代には、月は人々の生活に欠かせないものでした。
そのため、日本でも1月を睦月、2月を如月のようにその月の行事などにちなんだ名称がつけられています。
ウルフムーンも同じで、1月に見える満月を表す特別な呼び方として海外では定着しています。
実際にウルフムーンを見た人の感想
1月10日の満月、ウルフムーン撮りました🌕✨
数時間後に月暈が出ていて幻想的でした✨✨#満月 #ウルフムーン #綺麗 #一眼レフカメラ pic.twitter.com/1EJCNpN5gk— りっとん👅 (@ritton_ton) January 14, 2020
1月11日は #ウルフムーン だったそうですが、残念ながら当地は雲☁️がかかって見られず。
なので1日遅れの東の空に上りはじめた妖しく輝く月🌖を撮影📸。満月過ぎですが、おかげで上部のクレーターが良く分かる結果に。
ちなみに1枚目は500mm×APS-C。2枚目は毎度のお馬鹿思考で35mm換算2142mm💦 pic.twitter.com/TyQB26k9Py
— e_sora510@迷走ちう ヽ(´゚д゚`;≡;´゚д゚`)ノ?? (@e_sora510) January 13, 2020
その他の珍しい月の名前
月は古来の人にとって生活に欠かせない存在であり、現代の人にとっては癒しやパワーの象徴とも言われていますよね。
そんな月にはウルフムーン以外にも、珍しい呼び名が多数あります。
そこでここでは、月の珍しい名前やその意味をご紹介したいと思います。
ブルームーン
ブルーム―ンは、ガスや塵の影響で月が青く見えるものです。
また、月は29.5日で新月→満月→新月を繰り返すため、月によっては1日と30日、2日と31日のように一ヵ月に2度満月が見られることがあります。
どちらも実際に観測された例があるようですが、この現象は極めて稀のため、現在は「極めて稀なこと」や「ありえないこと」を指す言葉として『once in a blue moon』という用いられ方がされています。

スーパームーン
スーパームーンは、地球から見た月が最大に見える現象のことを言いますが、何を以て最大とするかが定義されていないため、実は天文学的には正式な用語ではありません。
とは言え、月が地球に最も近づいた場合、最も遠くから見た月(後に説明しているマイクロムーン)よりも30%ほど大きく見えると言われており、スーパームーンはいつもより月が大きく見える人が殆どのようです。

マイクロムーン
マイクロムーンは、スーパームーンとは反対に月と地球との距離が最も遠くなった時に見える月のことを言います。
NASA(アメリカ航空宇宙局)によると、スーパームーンに比べて明るさは14%、大きさは30%も違うとの事です。

ブラッドムーン
ブラッドムーンは、皆既月食(太陽-地球-月が直線上に並ぶことで、太陽からの光によってできた地球の影が月に当たる現象)によって、月が赤胴色に見えることを言います。
ブラッドとは血液と言う意味で、真っ赤と言うよりは黒っぽい赤に見えるのが特徴です。

スノームーン
スノームーンは、2月に見られる満月の呼び名です。
北アメリカでは2月が最も寒くなり、雪に覆われることから雪の月という意味で名づけられたと言われています。

ワームムーン
ワームムーンはアメリカでの3月の満月の呼び名で、雪が溶け、大地に虫が這った跡が見られるようになることから、ワーム(芋虫)ムーン(月)と呼ばれるようになったと言われています。

ピンクムーン
ピンクムーンは、実際に月がピンク色になるわけではなく、4月の満月の別称になります。
春が訪れて、フロックスというピンク色の花が咲く時期のため、この呼び名が付けられたと言われています。

フラワームーン
さらに春が進み、大地に様々な花が咲く時期の5月。
その5月に見える満月を、フラワームーンと呼んでいます。

ストロベリームーン
ストロベリームーンはピンクムーンと混同される方が多いのですが、6月に見える満月の呼び名です。
アメリカではこの時期にストロベリーが成ることから、そのように名づけられたと言われています。

バックムーン
バックムーンのバックとは、牡鹿のこと。
アメリカでは7月になると牡鹿の角が生え代わりを迎えることから、7月の満月のことをバックムーンと呼んでいます。

スタージョンムーン
スタージョンはチョウザメという意味の言葉です。
チョウザメは北アメリカで毎年8月になると漁の最盛期を迎えていたことや、ネイティブアメリカンにとって魚の王様がチョウザメと考えられていたことから、8月の満月のスタージョンムーンと呼ぶようになったと言われています。

ハーベストムーン
ハーベストムーンには、秋の収穫に追われる農家の方を明るく照らす月という意味があり、9月の満月の呼び名です。
日本では中秋の名月に当たり、この時期は空気が澄んでいるので月が綺麗に見えると言われています。

ハンターズムーン
ハンターズムーンとは、10月の満月の呼び名です。
この時期は、鹿やキツネなどの動物がエサの豊富な夏場に太っているため、狩りをするのにちょうどよいことから、その名前が付けられたと言われています。

ビーバームーン
ビーバームーンは11月の満月の呼び名で、この時期はビーバーが巣作りを始めることや、狩猟者がビーバーを捕まえるための罠を仕掛けるから、その名がつけられたと言われています。

コールドムーン
コールドムーンは、寒い時期である12月の満月の呼び名です。
寒さがだんだんと厳しくなり、本格的な冬を迎えることにちなんでつけられたと言われています。

まとめ
ウルフムーンは1月の満月の呼び名です。
北アメリカの先住民族が狼を神聖な存在をして捉えていたことや、この時期になると狼の遠吠えがよく聞こえることが、名付けの由来と言われています。
2023年は1月7日となっているので、ウルフムーンを眺めてみましょう。
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