2023年ハンターズムーンはいつ?見える方角や時間は?
日本では9~10月に「中秋の名月」があり、満月を愛でる風習があります。
実は満月に思いを馳せるのは日本のみの文化ではなく、海外でも昔から人々は月に特別な思いを持っていたと言われています。
昔は今のように太陽の運行によって暦を決める(太陽暦)ではなく、月の満ち欠けによって暦を決めていたため、満月は季節や時を知る上でとても重要な意味を持っており、海外では10月の満月をハンターズムーンと呼んでいます。
日本ではあまり聞き馴染みのない言葉ですが、ハンターズムーンとは一体どのような意味があるのでしょうか。
また、2023年はいつなのか調べてみました。
2023年のハンターズムーンはいつ?
2023年のハンターズムーンは10月29日(日)です。
ハンターズムーンは10月の満月のことを指しているため、10月になって出現する満月=ハンターズムーンとなります。
この日は部分月食もあります。
ハンターズムーンの見える方角や時間
10月29日の東京の月の出は16時59分で、月の入りが6時5分となっているので、この時間帯の天気がよければ一晩中ハンターズムーンを見ることができるでしょう。
ただし、最も満月が大きくなるのが30日5時24分のため、夜間の観察時には最大の満月を見ることはできません。
なお、満月は太陽とは反対側から昇るため、月の出の時間帯は東の空を、深夜帯は南の空を、明け方は西の空を観察するとよいでしょう。
ハンターズムーンの意味と由来
アメリカの先住民族であるネイティブアメリカンは、季節を把握して農作業などに役立てるため、一ヵ月に一度巡ってくる満月に季節にちなんだ呼び名をつけていました。
10月は夏の豊富なエサによって太った野生動物(鹿やきつねなど)を、ハンターが狩るには絶好のタイミングだったため、このような呼び名がつけられたと言われています。
ハンターズムーンを日本語に訳すると、ハンター(狩猟)ムーン(月)となるので、とてもわかりやすいのではないかと思います。
ハンターズムーンと地震が関係している?
ハンターズムーンに限らず、月の引力は海の満ち潮、引き潮に関係していると言われていることから、地震の発生にも何らかの影響を与えているのではないか?という研究がされています。
とは言え、今現在において、満月と地震に明確な関係があるとはわかっていません。
また、台風の後も地震が起こりやすいと言われており、日本においては8~10月は台風シーズンのため、ハンターズムーンの見える時期は気を付けた方がよいと言われています。
万が一の地震への備えは満月に関わらず行っておいた方がよいので、この機会に身の周りを整理しておくのがよいでしょう。
実際にハンターズムーンを見た人の感想
満月ハンターズムーン🌝お月様見ていると
パワーを感じます🤗
お願い事しちゃおう🙏
みなさんが日々笑顔で過ごせます様に🙆#ハンターズムーン#満月#パワー#笑顔 pic.twitter.com/Tqhi01ANp5— 流星 (@RBkKIKQHJXCSMbY) October 2, 2020
今夜は #満月 #ハンターズムーン という名前のようです。月にピントを合わせたまま少し左に移動すると #火星 が確認できました。赤さが際立ちます。
2020.10.2撮影 pic.twitter.com/wJyoJMElds— F.Sugiyama (@sugisan1973) October 2, 2020
満月と火星がデート
10月の満月はハンターズムーンだけに
火星を…💕#イマソラ #ハンターズムーン #山口県 pic.twitter.com/dmDj78p90z— 🌸myumyu🌸 (@myumyu43419621) October 2, 2020
その他の珍しい月の名前
アメリカの先住民族であるネイティブアメリカンは、ハンターズムーン以外にも各月に呼び名をつけ、季節にちなんだ満月を見て時の流れを感じていたと言われています。
その他にも月には名前がたくさんありますよね。
そこでここでは、珍しい月の名前と意味をご紹介します。
ブルームーン
ブルーム―ンは火山の噴火や隕石の衝突などによって生じた塵やガスにより、月が青く見える現象のことを言います。
大変珍しい現象のため、欧米では極めて稀、あり得ないという意味の慣用句(『once a blue moon』)にブルーム―ンが使われているほどです。
また、その意味から、通常は一ヵ月に一度しか見ることのない満月が、月の満ち欠けと暦の関係で一ヵ月に二度見ることができることもブルーム―ンと呼ぶことがあります。

スーパームーン
月は地球の周りを楕円形に回っているため、最も遠く離れる場所(遠地点)と、最も近くなる場所(近地点)が起こります。
スーパームーンは、近地点で見られる満月のことを言い、いつもの月よりもやや大きく見えるのが特徴です。


マイクロムーン
スーパームーンとは反対に、遠地点(月が公転軌道内で地球から最も離れる)で見られる満月をマイクロムーンと言います。
NASA(アメリカ航空宇宙局)によると、マイクロムーンはスーパームーンと比べて明るさが14%下がり、大きさも30%ほど小さく見えるそうです。

ブラッドムーン
ブラッドムーンは皆既月食によって、月が赤黒く(赤胴色)に見える現象のことを言います。
皆既月食は、太陽と地球と月が一直線に並ぶことで起こるもので、月は太陽の光によってできた地球の影にすっぽりと入ってしまうので真っ黒になります。
しかしその際、太陽光線の中でも地球の大気を通ることができる赤い光だけは月に届くので、結果として月が赤胴色に見えます。

ウルフムーン
ウルフムーンは1月の満月の呼び名です。
ネイティブアメリカンにとって狼が神聖が存在であったことや、繁殖期を前に遠吠えが多くなる時期であることから、このような呼び名がつけられたと言われています。

スノームーン
スノームーンは2月の満月の呼び名です。
北アメリカでは、一年の中で2月が最も雪が降ることから、スノー(雪)の月として名づけられたと言われています。

ワームムーン
ワームムーンは3月の満月の呼び名です。
気温が少しずつ上がり、春らしい陽気に誘われるように地中にいた虫が這い出てくる様子になぞらえ、このような呼び名がつけられたと言われています。
ワームとは虫(芋虫)のことです。

ピンクムーン
ピンクムーンは4月の満月の呼び名です。
実際に月がピンク色になるわけではなく、この時期、北アメリカでは芝桜が一斉に咲き、辺り一面がピンク色に覆われることからこのような呼び名がつけられたと言われています。

フラワームーン
フラワームーンは5月の満月の呼び名です。
季節が春から夏へと変わる中で、様々な花が咲き乱れる様子から名づけられたと言われています。

ストロベリームーン
ストロベリームーンは6月の満月の呼び名です。
北アメリカでは6月がストロベリー(いちご)の収穫期となるため、季節を表す言葉として選ばれたようです。

バックムーン
バックムーンは7月の満月の呼び名です。
バックとは牡鹿のことで、7月になるとシンボルである大きな角の生え変わりが始まることから、このような呼び名がつけられたと言われています。

スタージョンムーン
スタージョンムーンは8月の満月の呼び名です。
スタージョンはチョウザメのことで、ネイティブアメリカンにとって魚の王様と考えられていたことや、ちょうどこの時期に漁の最盛期を迎えることから、このような呼び名がつけられたと言われています。

ハーベストムーン
ハーベストムーンは9月の満月の呼び名です。
秋の収穫時期には、農家の方々が夜遅くまで作業する様子が見られるようになります。
その姿を月明かりが照らしている光景になぞえらえて、このように呼ばれるようになったと言われています。

ビーバームーン
ビーバームーンは11月の満月の呼び名です。
朝晩の寒さを感じるようになるこの時期は、ビーバーが越冬のために巣作りを始める時期でもあることから、このように呼ばれるようになったと言われています。

コールドムーン
コールドムーンは12月の満月の呼び名です。
寒さが一段と厳しくなり、本格的な冬の到来を感じさせる日が多くなることから、このような呼び名がつけられたと言われています。

まとめ
ハンターズムーンとは10月の満月のことです。
10月の満月をお楽しみください。
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