風邪に効果のある食べ物
風邪を引いたら、あなたはどのような対処を行いますか?
薬を飲む、安静にする、しっかり睡眠をとる、病院に行く・・等、方法は色々あります。
勿論、どれも正解です。
しかし一方で、ひどくなるまでは薬は飲みたくないという方や、仕事や学校が忙しくてなかなか休む時間が取れないという方もいらっしゃるでしょう。
そのような時は、風邪を悪化させないよう食べ物を工夫をされてみるのはいかがでしょうか。
今回は、風邪のひき始めや寒気がするとき、発熱があるとき、咳がひどいときや風邪で胃腸の調子が悪い時に良い食べ物や食事をご紹介します。
それと合わせて、逆に風邪のときには食べていけないものもご紹介します。
風邪の諸症状に効く食べ物
風邪には様々な症状がありますが、その症状別に効果が高まる食べ物というのがあります。
それでここからは、具体的な風邪の症状と共に食べるとよいとされている食べ物をご紹介したいと思います。
現在風邪を引いている方は勿論、万が一風邪を引いた時には是非参考になさってみて下さい。
風邪のひき始めに効く食べ物
風邪の引き始め、とくに最初の2日間は風邪のウイルスの力が弱いため、この時期を上手に過ごす事が出来れば重症化することなく回復する事が出来ます。
第一には安静ですが、実は食べ物でも風邪を撃退する事が可能です。
しかし、よく風邪を引いたかなと思ったら精のつくものを食べなさいと言いますが、これは間違いです。
消化にたくさんのエネルギーを使う食べ物(肉類など)を食べすぎてしまうと、そこにエネルギーを多く使うため逆に風邪のウイルスと戦う力が少なくなってしまいます。
ですので、なるべく消化のよいものを食べるのがよいそうです。
おかゆ
おかゆは、ご飯よりもやわらかいので消化にもよく体も温まるのでお勧めの食べ物です。
疲労回復に効果があるクエン酸の入った梅干しや殺菌作用に優れた長葱を入れると、より効果的です。
煮込みうどん
おかゆ同様、消化によく体が温まる食べ物として風邪の引き始めに効果があるのは、煮込みうどんです。
本来、小麦を使った製品はすでに下痢や消化不良を起こしている状態には好ましくないのですが、風邪の引き始めであればまだ消化能力もそれほど落ちていないので、よいでしょう。
野菜やたまごを一緒に煮こむとさらに栄養もアップして効果があると思います。
卵酒
卵酒は日本人にとってとても馴染み深い風邪の撃退方法だと思います。
卵白に含まれるリゾチームという成分が、ウイルスを殺して、粘液の分泌を促す事で痰や鼻づまりを解消し、さらに日本酒が体を温めてくれます。
寒気がする時に体に良い食べ物
寒気がする原因の一つに、季節の変わり目による気温差があります。
冬になると気温が一気に下がるので皮膚の表面温度も下がり、それを察知して体表部分を温めようと血液が集まってきます。
しかし、これにより体の内部の血の巡りは悪くなってしまうので、俗に言う寒気や悪寒を感じるようになります。
にんにく味噌
にんにくには血の巡りをよくする効果があります。
そのため、寒気や悪寒を感じた時ににんにくを食べると冷えた体の内部まで温まり風邪を引かなくて済むというわけです。
しょうが炒飯
寒気がして、服を着こんだり布団に潜ってもなかなか温かくならないのは、体の内部が冷えているからです。
そのような時は体を温めるしょうがを積極的に食べましょう。
ねぎ豚しゃぶ鍋
長葱にも体を温める作用に優れた成分が入っているので、寒気がする時には是非食べたい食材です。
しかし長葱と言えば冷奴やざるそばなどの冷たい食べ物の薬味のイメージも強いですよね。
体を温めるのが目的なので冷奴などは寒気がある時には適した食べものではないので、そのような時は鍋にたっぷりと長葱を入れて豚肉のしゃぶしゃぶと一緒に食べるしゃぶ鍋はいかがでしょうか。
鍋なので長葱の効果を相まって2倍体が温まります。
発熱があるときに良い食べ物
風邪による発熱のメカニズムは、体内に侵入した異物(ウイルス)を免疫機能が感知して、それを退治すべく戦闘態勢に入った事を表します。
以前までは、熱はよくないものとされ解熱剤を使って早めに下げるように考えられていましたが、現在では熱は防御機能の一つとして理解されるようになり、熱の高さそのものよりも全身の症状などを見て、解熱剤を使うかどうかを判断しています。
とは言え、発熱時は体力が奪われ食欲が湧きません。そのような時には一体何を食べるのがよいのでしょうか。
果物
果物は水分を豊富に含み、また口当たりもさっぱりしているものが多いので、食欲がない場合にでも食べやすい食べ物と言えるでしょう。
特にいちごやみかんなどはビタミンCがたくさん含まれているので、少しずつでも食べるのがよいでしょう。
梅干し
梅干しに含まれるクエン酸が、胃腸の働きを活発にして疲労回復に役立ちます。
熱が出ている状態というのは体の免疫機能がウイルスと必死に戦っている時であり、当然体力も奪われがちです。
その時に梅干しを食べると、体の回復を早め、ウイルスと戦う免疫力をサポートしてくれます。
ゼリー
高熱が出ている時などは、胃腸の動きも弱まり食欲が全くないという状態も珍しくありません。
ですが、そのような時でもつるっとしたのど越しのゼリーなら食べられるという方は以外に多いと思います。
100%のジュースと粉ゼラチンがあればすぐに作れます。
咳がひどいときに効く食べ物
咳は体にとってよくないものを、体外へと排出する働きであるため、出来ればむやみに薬などで止めない方がよいと言われています。
しかし、長く続く咳はそれだけで体力を奪い、風邪を悪化させる要因にもなってしまいます。
そこで、咳に効く食べ物を食べて体の中から少しでも咳の辛さを緩和しましょう。
はちみつ大根
乾いたような咳、痰があまり出なく切れにくいような咳の場合には、大根を食べるとよいと言います。
特に大根は肺の熱も取ってくれるので風邪による咳にはとても効果があると言われています。
ゆず湯
湿り気があり粘着性のある痰を伴う咳が出る時には、みかんの皮を乾燥させた陳皮や、ゆずを食べるとよいとされています。
ゆずを薄くスライスしたものとはちみつを瓶に入れ一晩寝かせたものを、お湯と割ってゆず湯にして飲むと体も温まり、痰が切れやすくなります。
柿のスパイス風味シャーベット
体が発熱した状態で黄緑色がかったような痰が出ている時には、柿がよいでしょう。
柿は肺の乾燥を防いで潤いを与えてくれます。また、柿は体を冷やす効果があるので熱が高い時には体を内部から冷やしてくれますが、熱はウイルスと戦っている証拠でもあるので、あまり冷し過ぎてもいけません。
そのため、クローブやシナモンといったスパイスを使って、体を冷やしすぎない工夫も大切です。
胃腸の調子が悪く食欲がないときにおススメの食べ物
風邪を引く要因として免疫力の低下がありますが、実はその免疫力の大半は腸が関係していると言われています。
このため、風邪を引くと腸の調子が悪くなったり、腸の調子がおかしいと思ったら風邪を引いたなど、腸と風邪には密接な関係があるとされています。
このように風邪を引くと大抵胃腸の調子も悪くなってしまいますが、そのような時に是非知っておきたいのが下記の食べ物です。
れんこんのポタージュ
れんこんには胃を守る働きのあるルチンと、免疫力を上げてくれるビタミンCが豊富に入っているので胃腸の調子がよくない時に食べるのがよいでしょう。
特に生のれんこんをすりおろしたものは栄養価が高く、牛乳や豆乳などで味を整えて温めてスープにすると、胃腸への負担もより和らぎ効果がアップします。
シイタケとニラの中華粥
ニラに含まれる硫化アリルは、下痢、便秘、腹痛といった胃腸に関連したものにとても効果がある成分です。
胃腸の調子を整え、スタミナを増強する働きがある事から、風邪を引いた時に限らず普段から胃腸の調子が優れない方は、常時摂取しておきたい食べ物です。
また、体を温める効果もあります。
湯豆腐
湯豆腐は、食欲がない時にもさっぱりと頂けますし、豆腐によってたんぱく質を補える他、体を温める事も出来ます。
薬味にしょうがや長葱を使えば、さらに風邪を撃退する効果が高まるでしょう。
逆に風邪の時に食べてはいけないものは?
風邪の時に食べるとよいものがあるように、食べてはいけないものもあります。
まず1つ目は体を冷やすもの。
風邪を引くと喉が渇きやすくなり、また脱水にならないように水分補給も兼ねて、ついつい冷たい物を飲み過ぎてしまいますが、それは胃腸に負担を掛ける事になり兼ねません。
なるべく温かいものを飲むのがよいでしょう。
次に2つ目は刺激物。
熱すぎるものや辛すぎるものは胃や喉に負担になり、炎症などを引き起こす可能性があります。気を付けて下さい。
そして3つ目はこってりとしたものです。
特に肉や揚げ物などは消化に時間が掛かってしまい、余計な体力が奪われてしまうだけではなく胃腸にも負担が掛かってしまいます。
風邪を引いた時は、これらの食べ物をなるべく避け、温かく胃腸に優しいものを食べるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
風邪に効くとされている食べ物は、症状によって実に多岐に渡る事がわかりましたし、またそれがいかに理にかなっているのかという事もご理解頂けたのではないかと思います。
風邪を引いたかも知れない・・、咳や鼻水が出て来たなと感じた時は食べ物にも気を使って、出来るだけ早く治してしまうように心掛けましょう。
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