2024年の芒種はいつ?縁起の良い日に始める事とは?

芒種

「芒種(ぼうしゅ)」という言葉を聞いたことがありますか?

日本の伝統的な二十四節気の一つですが、読めない人も多いかもしれません。

特に、「芒種の時期に何かを始めると縁起が良い」と聞いて興味を持つ人もいるでしょう。

2024年の芒種はいつなのか、その意味や由来、そして芒種の時期に食べたい旬の食べ物や季語についても知りたいですよね。

この記事では、芒種にまつわるさまざまな情報をわかりやすく解説します。

ぜひ最後まで読んで、芒種の魅力を存分に感じてください。

記事のポイント
  • 芒種の縁起や稽古始めの日についてわかります
  • 芒種の意味や由来がわかります
  • 2024年の芒種の時期がわかります
  • 芒種の時期の旬な食べ物や行事がわかります
目次

芒種と縁起について

芒種(ぼうしゅ)は、種をまいた植物がこれからぐんぐん成長する時期のことです。

この時期に何かを始めると、縁起が良いとされています。

昔から「芸事の稽古始めは、6歳の6月6日にすると良い」と言われていました。

特に、芒種の時期である6月6日は「稽古始めの日」とも呼ばれています。

この風習は、室町時代の能役者・世阿弥(ぜあみ)が書いた「風姿花伝(ふうしかでん)」という本に由来しています。

この本には、「この芸において、おおよそ七歳をもってはじめとする」と書かれていて、稽古を始めるのは数え年で7歳、つまり満年齢だと6歳が良いとされています。

そして、「6歳の6月6日」というのは、江戸時代の歌舞伎の言い回しや、手の指の形から来ているという説があります。

手を開いて指を1本ずつ折って数えていくと、6で小指が立ちます。これが「子が立つ」、つまり「子供が独り立ちする」という意味を表しているそうです。

現在では、6月6日は「楽器の日」や「いけばなの日」など、いろいろな習い事の記念日になっています。

日付意味・由来
6月6日芒種、稽古始めの日
室町時代世阿弥が「風姿花伝」を執筆
江戸時代歌舞伎の言い回しや指の形が由来
現在楽器の日いけばなの日など

こうして、芒種や6月6日にまつわる伝統や風習が今でも受け継がれているんですね。

芒種の意味は?

bousyu3


芒種は、「ぼうしゅ」と読み、二十四節気の九番目にあたります。

芒種の「芒」は、稲や麦などのイネ科の植物の先端にある、棘のような突起がある部分のことを言うことから、芒種とは稲や麦などの種蒔きに適した時期、という意味があります。

また、種蒔きが始まると農家は忙しいシーズンに入ると言われていることから、農家の方にとっては「これからはゆっくりする暇がなくなる」と言った意味合いもあったようです。

芒種の由来

bousyu4

芒種は立夏→小満→芒種→夏至→小暑→大暑と推移する夏の節気の一つです。

この芒種という言葉は「稲や麦といった穂が出る穀物の種まき」という意味があり、種まきをする時期がこの芒種だったのです。

ちなみに、二十四節気の1つの節気は約15日となっており、この15日間を三分割したものが七十二候と呼ばれるものがあるのです。

これが芒種だと「螳螂か生ず」と「腐草蛍と為る」と「梅子黄なり」の3つで、カマキリがうまれて蛍が飛び出し、梅の実が黄色くなる時期と表現されているのです。

ただし、この二十四節気は紀元前の中国黄河流域で作られた暦で、そのころの中国の気候や気温を考慮して名前も作られており、日本の気候や気温と言葉的なズレや意味的なズレが発生することがあります。

七十二候はこのずれがかなりひどかったのか、日本向けの七十二候が作られておりこれは季節感にかなりマッチしているのです。

2024年の芒種はいつ?


2024年の芒種は6月5日(水)です。

期間で言うと2024年の芒種は6月5日から6月20日までとなります。

芒種というのは太陽の位置によって決まる二十四節気の一つに該当しており、この太陽の位置によって明確なタイミングが決まっているのです。

二十四節気において芒種は夏の節気となっており、夏の節気は立夏小満→芒種→夏至小暑大暑と動きます。

つまり、夏の3つ目の節気が芒種となるということになります。

ちなみに、芒種は太陽黄経が75度に達したときから夏至になる90度までです。

参考資料:令和6年(2024)暦要項 二十四節気および雑節 – 国立天文台暦計算室

芒種に行う風習は?


芒種は「稲や麦といった穂が出る穀物の種まき」という意味があり中国では農作業習俗イベントが行われたり、果樹の接ぎ木をするという風習があります。

他にも花々が落ちる時期なので中国では花神を祀る儀式を行われていますし、梅を煮るという風習もあります。

日本では5月上旬に田植えを行うところも多くなっており中国のようなイベントも多くはないのですが、6月の芒種に「壬生の花田植え」といったイベントを実施しているところもあるようです。

いわゆる伝統行事であるこの「壬生の花田植え」は日本の重要無形民俗文化財に指定されています。

芒種に行う行事やイベントは?

それでは芒種の時期、つまりは6月5日頃から6月21日頃までのタイミングで行われているイベントや行事とは何があるのかを探っていきます。

父の日

真っ先に浮かぶのが父の日でしょう。

母の日と比べると蔑ろにされてしまうことが多い父の日ですが、日本では日本ファーザーズ・デイ委員会がイメージカラーを黄色にしようと前面に押し出し「父の日黄色いリボンキャンペーン」を実行したことで、黄色い何かを飾ったりプレゼントとして贈る日となったのです。

プロポーズの日

毎年6月の第1日曜日はプロポーズの日です。

ヨーロッパにおけるジューンブライトからこの日が設定されたといわれております。

YOSAKOIソーラン祭り

YOSAKOIソーラン祭りは毎年6月上旬に北海道で行われるイベントで、高知県のよさこい祭りと北海道のソーラン節をミックスさせた盛大なイベントです。

あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル

16,000株の花しょうぶとラベンダーを楽しむことができる埼玉県久喜市のイベントです。

赤玉杉池まつり

赤玉杉池まつりは新潟県の佐渡市で行われる神事の一つで、その地を清める「鬼舞」や恋の舞「小鹿舞」などを見ることができます。

芒種の時期の旬な食べ物は?


次は6月5日頃から6月21日頃が旬となる食べ物を紹介します。

脂ののったアユを食べられるのは6月から8月です。

鱸(スズキ)

スズキも旬がアユと同じで6月から8月です。

とうもろこし

夏の食べ物であるトウモロコシの旬は6月から8月といわれております。

枝豆

枝豆の旬も6月から8月です。

そら豆

そら豆の旬は4月から6月となります。

みょうが

ミョウガは非常に旬が長く6月から10月までです。

トマト

フルーツトマトの旬は春ですが、通常のトマトの旬は6月から8月の夏です。

夏みかん

夏みかんの旬は4月から6月です。

さくらんぼ

サクランボの旬は6月から7月になります。

ビワ

ビワは非常に旬が短く6月だけ旬となります。

メロン

メロンの旬は5月から8月となっております。

芒種の時期の花


次は芒種の期間で見ごろとなる花を紹介します。

ほたるぶくろ

ホタルブクロは漢字で蛍袋と書く花で、開花時期は6月から7月となっています。

あじさい

アジサイは6月3日と7月13日が誕生花となっており、開花時期は6月から7月となっております。

芒種の候の使い方


時候の挨拶として二十四節気を用いることもできますが、そのタイミングに注意が必要です。

芒種の候は芒種の時期しか使えません。

つまり、2024年だと6月5日頃から6月20日頃までしか使えないのです。

芒種の候を使った例文

使い方は他の時候の挨拶と一緒で、「○○の候、貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます」というテンプレートがそのまま当てはまります。

つまり「芒種の候、貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます」という使い方が一般的ということです。

芒種の季語について


芒種は二十四節気における夏に該当するので、夏の季語です。

また、分類としては時効に該当します。

具体的な使い方として高澤良一氏の「打集ひ何を芒種の鍛錬会」や岡田詩音氏の「中空に見えて芒種の月の暈」などが該当します。

芒種と縁起のまとめ

芒種(ぼうしゅ)は、稲や麦などのイネ科の植物が成長しはじめる時期のことを言います。

この時期に何かを始めると縁起が良いとされています。

特に6月6日は「稽古始めの日」として有名です。

昔の日本では、この日に習い事を始めると良いと言われていました。

2024年の芒種は6月5日から6月20日です。

芒種の時期には、ホタル見物や梅酒作りを楽しむのもおすすめです。

芒種の時期の旬の食べ物や花もぜひ楽しんでみてください。

この記事のポイントをまとめますと

  • 芒種の時期に始めることは縁起が良いとされる
  • 6月6日は「稽古始めの日」と呼ばれる
  • 室町時代の能役者・世阿弥が由来とされる
  • 「風姿花伝」に芸事の始めは6歳の6月6日が良いと記されている
  • 6月6日は「楽器の日」や「いけばなの日」とも呼ばれる
  • 芒種の候は6月5日から6月20日まで使える
  • 芒種は夏の季語として分類される
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次