びわの葉の効能と美容効果!
びわは中国の南西部が原産の果物で、日本にもかなり古い時代に持ち込まれました。
産毛が生えた薄橙色のたまご型の果実は、酸味がなく甘いのが特徴ですが、種が大きいことから食べづらさを感じる方も多いようで、近年はスーパーなどでそれほど出回っている果物ではありません。
生食として食べたことがある方より缶詰やジャム、ゼリーなどで食したことがある人の方が多いかも知れません。
また、びわは昔から薬効効果に優れた食品として注目されていました。
びわの実には、咳を取り除いたり喉の渇きを改善する効果がありますが、特にびわの葉は薬効の宝庫と言われており、法典では「薬王樹」と記されているほどです。
では、びわの葉の効能には一体どのようなものがあるのでしょうか。
また、美容効果やびわの葉を使ったお茶や化粧水の作り方など、今回はびわの葉について説明したいと思います。
びわの葉茶の作り方
ここでは、びわの葉を使った「びわの葉茶」の作り方を説明します。
- びわの葉の表面をさっと水洗いした後、固く絞ったふきんで綺麗に拭きます。
- 葉を1~2㎝の大きさに刻みます。
- ざるなどに並べて天日干しをして乾燥させます。
- カラカラになるまでしっかり乾燥させたら、ミキサーなどで細かく砕きます。
- 5g程度ずつ100均で売っているだしパックに入れ、乾燥剤と共に紙袋に入れ、さらにビニール袋に入れて保管しましょう。
- 飲む時は1~1.5ℓ程度の水にパックを入れ、沸騰してから10分ほど弱火にして煮出します。さらに10分ほど蒸らすと色もしっかりと出て、ほのかに甘い香りがするびわの葉茶が出来上がります。
びわの葉化粧水の作り方と材料
ここでは、びわの葉を使った化粧水の作り方を説明します。
- びわの葉は、たわしなどを使ってよく洗う。特に葉の裏の毛が付いていると肌に付けた時にざらざらとするようです。
- 葉の水分を抜くために半日~1日程度、天日干しをします。
- 葉が乾燥したら2~3㎝程度にカットし、保存瓶に入れてその上から35度のホワイトリカーもしくはエタノールを注ぎます。
- 密閉し冷暗所に置き、一日一回振るようにします。
- 3ヶ月~半年ほど置いたら、キッチンペーパーやコーヒーフィルターで濾して保存します。
- 使用する時は精製水で4~5倍程度に薄めて使って下さい。
びわの葉酒(焼酎)の作り方
ここでは、びわの葉酒の作り方を説明します。
- びわの葉を水洗いしたら、水気をよく拭き取っておきます。
- 天日干しした後に、よく乾燥した状態の葉を2~3㎝の大きさにカットして、果実酒を漬ける際に使用する広口の瓶に入れ、さらに上からホワイトリカーを注ぎます。この時、お好きな日本酒や焼酎を使っても構いませんが、35度以上のアルコール度数があるものを使うようにしましょう。
- 密閉した後に、冷暗所に保管します。3~4週間程度に一度、葉の上下を入れ替えるのですが、この時手では行わず煮沸消毒した器具を使うようにして下さい。
- 夏場は3ヶ月程度、冬場でも4~6ヶ月程度で完成します。
- このままでも飲めますが、濁りが気になる方はキッチンペーパーやコーヒーフィルターで濾してから使うとよいでしょう。
- 飲みにくい場合は水で薄めるか、はちみつを加えると飲みやすくなります。
びわの葉の特徴や成分は?
びわの葉は、長さ20㎝前後、幅は5㎝ほどの長楕円形で、厚くて硬いのが特徴となっています。
また、葉脈がくっきりと表面に浮き出ており、葉の縁は鋸歯(きょし)と呼ばれるギザギザの形状になっています。
日本では、関東から西の地方で自生しており、中でも鹿児島や長崎などの南の地方で多く栽培されています。
さらに、びわの葉には様々な薬効成分が含まれており、これらを利用した民間療法は昔から日本人にとても馴染みがある健康法です。
びわの葉に含まれる主な成分は、アミグダリン、タンニン、サポニン、クエン酸、ブトウ糖などです。
では、これらの成分には具体的にどのような効能があるのでしょうか。
びわの葉の効能は?アトピーにも効果的なの?
びわの葉を煮出したお茶や化粧水を使った健康法は、昔から行われてきたものです。
上記に記載した成分のうち、タンニンには整腸作用、サポニンは抗菌、抗炎症作用、クエン酸には疲労回復、ブトウ糖はエネルギーの増強といった効能があります。
また近年、びわに含まれるアミグダリンは、ガンに効果がある成分だということがわかってきました。
さらに、アレルギー疾患の代表格と言われるアトピー性皮膚炎においては、痒みや炎症を抑える効果があると言われ昔から皮膚病に悩む方に用いられてきた治療法とされています。
患部にびわの葉のエキスを湿布したり、乾燥させた葉を入れたお湯に入浴することで、アトピーを改善させることができたという方もいらっしゃるようです。
びわの葉の美容効果は?
びわの葉に含まれるアミグダリンは、アメリカを始めとした世界20ヶ国において、ガン治療薬として使われています。
そのアミグダリンは、別名ビタミンB17と呼ばれており、抗酸化作用がとても優れているために美容やダイエット効果が高いと言われています。
抗酸化作用とは書いて字の如く、酸化を抗(あらが)う=抵抗する、という意味があるため、アンチエンジングや美容効果を促進するためには欠かせないポイントとなります。
酸化とは、例えば金属を放置しておくと錆びがつきますよね?食べ物を常温で置いておくと腐ったり変色するのも酸化です。
これを防ぐのが抗酸化作用と呼ばれるものであり、びわの葉にはこの抗酸化作用を促進する成分がアミグダリンの他にもたくさん含まれています。
まとめ
びわの葉茶やお酒を飲むと、風邪を引きにくくなる、疲れにくくなるなどの効果がある他、びわの葉の化粧水を塗ると肌が綺麗になる、切り傷や皮膚疾患が改善するなどの効果も期待できます。
また、お茶を淹れて残った葉や化粧水や焼酎を作った後の葉は捨てずに、布袋に入れてお風呂に入れると入浴剤として利用することができます。
コメント
コメント一覧 (1件)
とても素晴らしい情報です。早速 私もやってみたいと思います。実家の庭に琵琶の木がありますので。
ありがとうございます。