2023年の小寒はいつ?意味や大寒との違い!主な行事や食べ物!
小寒は、「しょうかん」と読み、季節を表す言葉の一つです。
寒さの始まりという意味があり、テレビの天気予報などで俗に言う「寒の入り」は、小寒を指しています。
一方で、本格的な寒さではないという意味もあるようですが、実際にはこの時期になると寒さは厳しくなりますし、風邪やインフルエンザなどに罹る方も増えてくる時期です。
ところで、小寒にはそもそもどのような意味があるのでしょうか。
また、小寒の時期はいつからいつまでと決まっているのでしょうか。
そこで今回は、小寒について詳しく調べてみました。
小寒とは?読み方や意味
小寒は、「しょうかん」と読み、二十四節気の23番目にあたる節気です。
小さい寒さと書くように、寒さが厳しくなり始める時期という意味がありますが、実際はすでに寒さが本格化していると言ってよいでしょう。
小寒から4日目を「寒四郎」と言い、この日の天気がその年一年の麦の収穫に影響があるとされており、麦の厄日とされています。
また、小寒から9日目に降る雨を「寒九の雨」と言い、この日に雨が降ると豊作の兆しがあるとされています。
小寒の次の節気は大寒となり、大寒が終わると二十四節気が一回りして、1番目の節気、春の節気である立春となります。
なお、小寒は寒さが小さいと書くことから、一年の中で最も寒い時期の始まりという意味になり、小寒と大寒の期間を合わせて「寒の内」と呼ぶことから、小寒は「寒の入り」と称されることもあります。
冬に出す寒中見舞いは、この小寒から節分までの間に出すもので、節分を過ぎた後に出す場合は寒中見舞いではなく余寒見舞いとなりますので注意しましょう。
さらに、空気が乾燥して気温が低下することから、インフルエンザにかかる方も増えてくる時期です。
カレンダーで小寒の文字を見つけたら、寒さに負けないようにしっかりと準備や心構えをしておくことも大切です。
小寒2023年はいつ?
小寒は、毎年1月5~6日頃、もしくは、その日から次の節気である「大寒」までの期間を指します。
2023年は小寒は1月6日(金)となっています。
1月6日頃と言えば、お正月の三が日も過ぎ、御馳走を食べて疲れた胃腸を労わる七草粥を食べる七草の節句(1月7日)が近いですよね。
七草粥は、凍りついた大地から芽吹く若芽を食べることで、その年一年の無病息災を願う日本の伝統行事です。
寒さが厳しくなるこの時期に七草粥を食べることで、冬に負けない英気を養っていたのかも知れませんね。
なお、節気はその日のみを指すだけではなく、次の節気までの期間を表すこともあります。
小寒の場合は次の節気の大寒が1月20日なので、1月6日~20日までの15日間と答えることもできます。
小寒と大寒の違い
小寒は二十四節気の23番目の節気、大寒は24番目の最後の節気になります。
どちらも冬の節気ですが、小寒が一年で最も寒い時期の始まりを意味するのに対し、大寒は一年で最も寒さが厳しい時期(底の時期)という意味なります。
小、大という漢字のニュアンスからもわかる通り、小寒よりも大寒は寒さが強い時期になります。

小寒の旬の食べ物は?
小寒の時期は年始と重なるため、日ごろは食べない食べ物を食べる機会が多いですよね。
また、一般的に冬は野菜や果物などの収穫が少ないイメージがありますが、小寒の時期に旬を迎える食べ物は数多くあります。
そこでここでは小寒の時期の食べ物をご紹介します。
七草粥
七草粥は1月7日の人日の節句に無病息災を願って食べられる物です。
七草粥の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7種類の野草となります。

おせち料理
おせち料理とは元々は、元日や五節句(人日の節句を始めとした5つの節句のこと)に食べられる節句料理、節供料理のことでしたが、それがやがて最も重要な元日に食べる正月料理を指すようになりました。
「喜ぶ」に通じるこぶ巻きや、子孫繁栄を願う数の子など、重箱に詰められる料理一つ一つに意味があります。

お雑煮
お雑煮の語源は、色々な具材を煮合わせるという意味の「煮雑(にま)ぜ」からきていると言われており、正月に帰ってくる歳神様にお供えした餅やにんじん、大根、里芋などを煮込んで新年に食べたことが始まりと言われています。

お汁粉
お汁粉も正月に欠かせない料理の一つですが、お雑煮と同様に歳神様にお供えした餅を食べる方法としてお汁粉が考えられたと言われています。
歳神様にお供えした餅には力が宿るとされ、鏡開きの日に割って、それを食べることで力を得ることができると言われています。
りんご
りんごの旬は10~12月の秋から冬にかけてですが、種類によっては小寒の時期に旬を迎えるものもあり、ビタミンが不足しがちな冬に重宝されます。
みかん
みかんは10月頃から「早生」と呼ばれる品種が流通し始めますが、1月になると「晩生」と呼ばれる品種が店頭に並びます。
晩生は早生に比べて甘味が強く、味が濃いのが特徴です。
さつまいも
さつまいもの収穫は9~11月に行われますが、収穫してすぐ出荷したものよりも貯蔵をしたものの方が甘味が強くなるため、12~1月に出荷されるものが旬となります。
大根
野菜が不足しがちな冬場に重宝する大根は、11~2月に旬を迎えます。
一年中スーパーなどで買うことができますが、ちょうど小寒の時期の大根は甘味が強くて最も美味しいと言われます。
いよかん
いよかんは1~3月が旬の果物ですが、小寒の時期はまだ出始めとなり、2月に出荷量のピークを迎えます。
ぽんかん
ぽんかんは11~12月に収穫がされ、食べごろとなる1~2月に出荷を迎えるため、小寒の時期くらいからスーパーなどに並ぶようになります。
小寒に行う行事や風習
小正月
また、小正月は旧暦の1月15日のことで、昔は正月を大正月と呼び、15日を小正月としていました。

成人式
成人式は満20才を迎える人、地方公共団体ごとにお祝いする行事で、毎年1月の第2月曜に行われていますが、地方によっては県外などに出ていることも多いことから、年始やお盆などの帰省に合わせて行うケースもあります。
また、小寒に行う風習には七草粥があります。
七草粥は、人日の節句(1月7日)に邪気を祓うために食べられるようになったのが始まりと言われていますが、現在では年末年始の豪華な食事に疲れた胃腸を休めるためや、無病息災を願うものとして食べられています。
また、小寒は寒の入りとなり、寒中見舞いを出す時期にもあたります。
寒中見舞いは元々は季節の挨拶状として出されていたものですが、現在は喪中などで年賀状を出せなかった時の返礼に使われることが多いものです。
寒中見舞いは小寒から大寒までの寒の内に出す決まりがありますが、一方で松の内が明けるまでは出さない方がよいとされるので(一般的に松の内は1月7日までですが、関西地方では15日までというところもあります)、小寒になったからと言ってすぐには出さずに松の内が過ぎてから出すようにしましょう。

小寒の季語について
小寒は冬の季語として俳句に入れることができ、使う場合もそのまま「小寒」で構いません。
また、小寒は寒の入りとも呼ばれるため、俳句でも寒の入りを冬の季語として使うことができます。
小寒の候の使い方
小寒の候は、寒中見舞いを始めとした手紙やはがきを出す際に、時候の挨拶として使うことができます。
ただし、次の節気である大寒になると使えないため、小寒の候を使う場合は小寒の期間に郵便物が届くように配慮する必要があります。
小寒の時期の花は?
シクラメン
冬の花と言えばシクラメンが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
実はシクラメンは10~4月と開花期が非常に長いのが特徴で、丈夫で育てやすいことから「鉢花の女王」とも呼ばれています。
サザンカ
サザンカはツバキ科ツバキ属の一種で、日本の固有種の花です。
開花期は10~12月の晩秋ですが、小寒の時期にも咲いています。
ツバキ
ツバキは品種によって開花期が異なりますが、最も多いのは11~2月に咲くタイプです。
サザンカと見た目がよく似ているので混同されやすいですが、サザンカの方がツバキよりも早く咲くため、晩秋に見かけるのはサザンカ、初冬から晩冬にかけてはツバキと覚えるのがよいかも知れません。
(ただし、サザンカでも晩冬から早春にかけて咲く品種もあります)
プリムラ
プリムラは、花が少なくなる晩秋から春先に旬を迎える、サクラソウ科サクラソウ属の園芸植物です。
ジュリアン、ポリアンサ、オブコニカなど、様々な種類があります。
まとめ
普段、何げなく目にするカレンダーに書かれている「小寒」を始めとした二十四節気の言葉ですが、その意味を知ると季節をより深く感じられる気がしませんか?
小寒は二十四節気の23番目の節気で、一年で最も寒さが厳しい時期の始まりという意味があります。
2023年は1月6日ですが、次の節気の大寒までの期間を表すこともあります。
小寒には七草粥を食べたり、寒中見舞いを出すなど、古くから伝わる風習が数多くあります。
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