HOME

三伏の意味や由来は?読み方や2020年はいつなのか教えて!

三伏について!手紙で三伏を用いる場合は?

三伏という漢字を見て、直ぐに日本のカレンダーに記載される選日の一つとわかった人は少ないでしょう。

今回は埋もれつつある選日の一つ三伏とは一体何かを詳しく解説し、どのような意味や読み方なのか、2020年だといつが該当するのかも記載して参ります。

そもそも、吉日なのか凶日なのか、どちらなのでしょうか。



三伏の意味や由来


三伏は陰陽五行説に基づく選日の一つであり、陰陽五行説における相剋の関係性から「火性の最も盛んな夏は凶日になる」であり、陰陽五行説的には「季節と日の相性の悪い日」という意味があります。

また「夏の勢いが大変盛んで秋の気を伏する日」という意味もあるので「伏」の時が使われているという情報もあります(降伏するの「伏」です)。

ただし、名前の通り三伏とは「3つの伏」が存在しており、初伏・中伏・末伏の総称でもあります。

一般的にはこの三伏は最も暑いタイミング、つまり夏至がすぎた後の3回目・4回目立秋以後の最初の庚の日が該当するのですが、他の説も存在しているようです。

いずれにしろ、陰陽五行説における相剋の火剋金が発生する「庚の日」と決まっておりますので、夏の「庚の日」が対象となっているとザックリ覚えるのも正解と言えるでしょう。

このように三伏のタイミングは諸説ありますので、いつ三伏のタイミングになるのかは記載しているサイトやカレンダーによって異なる可能性があります。

三伏の読み方


三伏の読み方は「さんぷく」であり、その三つは初伏・中伏・末伏と記載しますがそれぞれ「しょふく」「ちゅうふく」「まっぷく」と読みます。

この三伏は夏の暑い時期を表す言葉でもありますので、夏の季語や時候の挨拶で使うこともあるのです。

そのため、一般的な単語として登録されているのでスマートフォンやパソコンで入力して見ると一発変換されることが多い単語となっております。

基本的にマイナーになってしまう選日や暦注というのは一発変換できないのが当たり前なのですが、時候の挨拶といった使われ方をする今回の三伏はそれなりにメジャーな単語だったので、例外と言える状況にあるのです。

ただし、初伏・中伏・末伏の3つの言葉はスマートフォンやパソコンで一発変換できないので、こちらはマイナー知識といえるかもしれません。

「三伏」の単語としての意味は?

三伏という単語をネット上や辞書で調べて見ると、高確率で「夏の最も暑い時期」や「酷暑を示す時候の挨拶の言葉」といった言葉が出てくるでしょう。

夏の季語でもありますので、川柳や俳句を嗜んでいるという方にとっては馴染みのある言葉かもしれません。

また、ちょっとマイナーな意味で調べて見ると「伏」という言葉は実は弓道で言うところのやの長さの単位であり、三伏は「伏」3つ分の距離という情報もありました。

「伏」というのを単位で見てみると「指一本分」とのことなので、三伏となると指3つ分となっているようです。

他にも三伏を「さんぷく」ではなく「みつぶせ」と呼んで「三十に折り曲げて押し伏せること」という意味にもなるようです。

ただし、こちらの表現はだいぶ古い書物にのみ書かれているようで、現代では使われていないと思った方が良いでしょう。

「みつぶせ」と入力しても変換できませんので、かなりマイナーだと思っております。

2020年の三伏はいつ?


先ほど記載したとおり、三伏の決め方はかなりバラバラとなっていますので、今回紹介する日程は「夏至後の第3の庚の日を初伏、第4の庚の日を中伏、立秋後の最初の庚の日を末伏」というルールに則ったモノとします。

それを踏まえた上で、2020年は初伏が「7月16日」で中伏が「7月26日」で末伏が「8月15日」とされているようです。

記事タイトル:こよみのページ
参考URL: http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0742.htm

基本的に十干は10日サイクルでまわっていますので、「庚の日」もこの10日サイクルで巡ってくるとお考えください。

初伏から10日後が中伏になりますが、次は立春後になるので中伏の20日後が末伏となるのです。



ちなみに、夏至は6月の21日か22日で立秋は8月の7日か8日なので、三伏の始まりである初伏日は7月11日から21日まで、三伏の終わりの末伏日は8月7日から8月17日までと十干のルールを理解すればいつ訪れるのか計算できるようになっています。

「庚の日」の意味は?


庚の日というのは十干における「庚」が該当する日です。

陰陽五行説は陰陽という「この世のすべての物事は陰陽に分類できる」という考え方で、五行説は「この世のすべての物事は木・火・土・金・水の五種類の元素から成り立っている」という考え方がミックスされてできたモノであり、十干もこれから誕生しています。

つまり木・火・土・金・水の五種類の元素を陰陽二つずつ配する形にしたものが、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸という十干なのです。

庚は十干における7番目が該当します。

十干の読み方について

ちなみに、この十干は音読みでは「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」と読みますが訓読みでは「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと」と読みます。

個人的には「庚の日」というのは「かのえのひ」と読んだ方がわかりやすいと考えています。

また、この訓読みの順番は木・火・土・金・水の五種類の元素の陰陽のことで、そちらの意味がわかれば必然的に今回紹介する三伏もイメージできるようになります。

「きのえ」と「きのと」は「木の兄」と「木の弟」という記載も可能で、陰陽道における末尾の「え」が陽で「と」が陰という意味があるのです。

つまり、「木の兄」と「木の弟」は「木の陽」と「木の陰」という意味があります。

また、「陽」が強で「陰」が弱という意味もあるのです。

「ひのえ」と「ひのと」は「火の兄」と「火の弟」で、「つちのえ」と「つちのと」は「土の兄」と「土の弟」、「かのえ」と「かのと」はちょっと読み方が難しいですが「金の兄」と「金の弟」で、「みずのえ」と「みずのと」は「水の兄」と「水の弟」という意味になります。

要するに、今回ピックアップされている「庚」というのは「金の兄」となるのです。

陰陽五行説における相剋と季節の関係性

陰陽五行説における相剋が今回紹介する三伏に大きく関わっています。

まず、陰陽五行説とは陰陽の「この世のすべての物事は陰陽に分類できる」という考え方で、五行説は「この世のすべての物事は木・火・土・金・水の五種類の元素から成り立っている」という考え方がミックスされたモノであり、この五行の陰陽で十干ができているのです。

そして、陰陽五行説には「相生」という活かし合う関係と「相剋」というつぶし合う関係があるのですが、相生が「木⇒火」「火⇒土」「土⇒金」「金⇒水」「水⇒木」で、相剋が「木⇒土」「土⇒水」「水⇒火」「火⇒金」「金⇒木」となっております。

さらに、木・火・土・金・水というのは木が「春」を表し、火が「夏」を表し、土が「季節の変わり目」を表し、金が「秋」を表し、水が「冬」を表しているので、それらの季節とその日の十干における五行の相剋が季節ごとに発生してしまうのです。

つまり、火の性の気が激しい夏における金の性の気が激しい庚は季節と日の相性が非常に悪いタイミングと言えます。

手紙で三伏を用いる場合は?


時候の挨拶として三伏を用いる場合は「拝啓、三伏の候」という書き方が基本となります。

用いるタイミングは夏の暑さが厳しい7月中旬から8月上旬までで、これはいわゆる暑中見舞いに使われる言葉で、「夏の気の盛んな季節」という意味があるのです。

ただし、三伏の季節と三伏の日では意味が異なり、後者は金気の盛んな日となってしまいますので「秋の気の盛んな日」という意味になってしまいます。

「九夏三伏」とは?


四字熟語としても紹介されることもある「九夏三伏」ですが、これは「夏の最も暑い時期」とか「夏そのもの」を意味しております。

「九夏」は夏の90日のことを表しており、立夏から立秋までの期間を表現しているのです。

「九夏三伏」と「三伏」では意味が異なっているので注意しましょう。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は三伏について解説して参りました。

日本の暦注や選日というのは陰陽五行説や十干十二支が関わっているモノが多いのですが、今回紹介した三伏はおもいっきり陰陽五行説が関わっている代物でした。

簡易的に説明したつもりですが、どうしてそのような扱いをしているのかをチェックするとここまで掘り下げないといけないので、簡潔にまとめるのがなかなか難しい選日の一つなのです。



コメント

タイトルとURLをコピーしました