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八専とは?やってはいけない事は?2024年はいつ?

八専2024年の始まりや終わりはいつ?八専の意味とやってはいけない事や間日って何?

八専はちょっと特殊な選日で知らない人の方が圧倒的に多い特殊な日となります。

今回はこの八専とは何か、意味や由来はどうなっているのか、2024年だといつが該当するのは、やってはいけない事や推奨する事柄は存在しているのかをしっかりと調べて参ります。

そもそもこの八専とはナニモノなのかも、わかりやすく説明します。

八専とは?


八専とは三隣亡天一天上一粒万倍日といった選日の一つです。

元々は「吉はますます吉となり、凶はますます凶となる日」だったのですが、昨今では「凶はますます凶となる日」という扱いをされているようで、どうやら凶日という認識の方が強いようです。

由来は陰陽道や五行説にあるとされていて「コトバンク(https://kotobank.jp/word/%E5%85%AB%E5%B0%82-602722)」には陰陽の二十八宿からきているとも記載されています。

日本の暦注や選日は陰陽五行説や十干十二支が由来となっているモノが多く、これもその中の一つとなっているのです。

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八専にやってはいけないことは?


八専でやってはいけない事は引っ越し・神事・法事・婚約・破壊に繋がる事柄・契約・柱を建てる(土木関係)などが該当します。

特に八専は雨が多くなると言われているので、農家にとっての凶日という扱いもされています。

2024年の八専の始まりや終わりはいつ?

2024年の八専一覧です。上の旧暦から現在の新暦に置き換えてみました。1年に6回あり。

八専は12日間の内の間日(4日)を除いた8日間になります。

八専始まり 八専終わり 八専の間日この日は除く
2月18日(日)から 2月29日(木)まで 2月19日(月)、22日(木)、24日(土)、28日(水)
4月18日(木)から 4月29日(月祝)まで 4月19日(金)、22日(月)、24日(水)、28日(日)
6月17日(月)から 6月28日(金)まで 6月18日(火)、21日(金)、23日(日)、27日(木)
8月16日(金)から 8月27日(火)まで 8月17日(土)、20日(火)、22日(木)、26日(月)
10月15日(火)から 10月26日(土)まで 10月16日(水)、19日(土)、21日(月)、25日(金)
12月14日(土)から 12月25日(水)まで 12月15日(日)、18日(水)、20日(金)、24日(火)

※八専の2日目、5日目、7日目、11日目が間日になります。

選日|歴中カレンダー2024年
参考URL: https://rekichu.com/senjitsu/?y=2024

十干十二支の考え方は60日サイクルであり、1年が365日と考えるとだいたい1年に6回のサイクルでまわると言えるでしょう。

つまり、八専も6回ほど始まって終わるという事になりますので、1年に48日ほど発生するということになります。

間日とは?

間日は「まび」と読み、八専の期間に同気の重ならない日が該当するのです。

間日は、悪い影響を受けない特に何もない日のこと。

49番目の「壬子」でここから五行説の組み合わせが50番目と53番目と55番目と59番目を除いて同じになるのですが、この50番目と53番目と55番目と59番目というのが間日となります。

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陰陽道と五行説について

八専は陰陽道と五行説が密接に関わってくる選日です。

この二つは密接な関係があり陰陽五行思想として有名ですが、元々はバラバラで中国の春秋戦国時代に誕生したモノだったのです。

それらが結びついて陰陽五行説となったのですが、陰陽道は「この世のすべての物事は陰陽に分類できる」という考え方で、五行説は「この世のすべての物事は木・火・土・金・水の五種類の元素から成り立っている」という考え方となります。

この二つがくっついて発生した陰陽五行説は木・火・土・金・水に陰陽が発生するので、10個に分類される元素が出てきます。

これが後に十干と呼ばれる甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸というもので、こちらは知っている人も多いでしょう。

この十干と十二支がセットになった十干十二支を五行に割り当てることで今回紹介する八専の配当が決まるのです。

十干十二支と八専の考え方について

十干十二支と八専は密接に結びついているので、より詳しく知るためにはそもそも十干十二支はどのような配当になっているのかを知る必要があるでしょう。

この十干十二支は先ほど紹介した十干の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸に十二支の子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥が組み合わさってできた物で、最小公倍数の60日で1サイクルになっています。

また、ここでポイントとなるのが十干や十二支にも五行が当てはめられているということで、十干十二支も五行同士の組み合わせ表示ができるのです。

まずは十干と陰陽五行の組み合わせから見ていきましょう。

十干 読み 読み 陰陽五行
こう きのえ 陽の木
おつ きのと 陰の木
へい ひのえ 陽の火
てい ひのと 陰の火
つちのえ 陽の土
つちのと 陰の土
こう かのえ 陽の金
しん かのと 陰の金
じん みずのえ 陽の水
みずのと 陰の水

そして十二支と陰陽五行説の組み合わせ表は以下のとおりです。

十二支 読み 陰陽五行
うし
とら
たつ
うま
ひつじ
さる
とり
いぬ

この2つの組み合わせになっている十干十二支は以下のとおりです。

周期 干支 読み 十干の五行 十二支の五行
1 甲子 きのえね 陽の木
2 乙丑 きのとうし 陰の木
3 丙寅 ひのえとら 陽の火
4 丁卯 ひのとう 陰の火
5 戊辰 つちのえたつ 陽の土
6 己巳 つちのとみ 陰の土
7 庚午 かのえうま 陽の金
8 辛未 かのとひつじ 陰の金
9 壬申 みずのえさる 陽の水
10 癸酉 みずのととり 陰の水
11 甲戌 きのえいぬ 陽の木
12 乙亥 きのとい 陰の木
13 丙子 ひのえね 陽の火
14 丁丑 ひのとうし 陰の火
15 戊寅 つちのえとら 陽の土
16 己卯 つちのとう 陰の土
17 庚辰 かのえたつ 陽の金
18 辛巳 かのとみ 陰の金
19 壬午 みずのえうま 陽の水
20 癸未 みずのとひつじ 陰の水
21 甲申 きのえさる 陽の木
22 乙酉 きのととり 陰の木
23 丙戌 ひのえいぬ 陽の火
24 丁亥 ひのとい 陰の火
25 戊子 つちのえね 陽の土
26 己丑 つちのとうし 陰の土
27 庚寅 かのえとら 陽の金
28 辛卯 かのとう 陰の金
29 壬辰 みずのえたつ 陽の水
30 癸巳 みずのとみ 陰の水
31 甲午 きのえうま 陽の木
32 乙未 きのとひつじ 陰の木
33 丙申 ひのえさる 陽の火
34 丁酉 ひのととり 陰の火
35 戊戌 つちのえいぬ 陽の土
36 己亥 つちのとい 陰の土
37 庚子 かのえね 陽の金
38 辛丑 かのとうし 陰の金
39 壬寅 みずのえとら 陽の水
40 癸卯 みずのとう 陰の水
41 甲辰 きのえたつ 陽の木
42 乙巳 きのとみ 陰の木
43 丙午 ひのえうま 陽の火
44 丁未 ひのとひつじ 陰の火
45 戊申 つちのえさる 陽の土
46 己酉 つちのととり 陰の土
47 庚戌 かのえいぬ 陽の金
48 辛亥 かのとい 陰の金
49 壬子 みずのえね 陽の水
50 癸丑 みずのとうし 陰の水
51 甲寅 きのえとら 陽の木
52 乙卯 きのとう 陰の木
53 丙辰 ひのえたつ 陽の火
54 丁巳 ひのとみ 陰の火
55 戊午 つちのえうま 陽の土
56 己未 つちのとひつじ 陰の土
57 庚申 かのえさる 陽の金
58 辛酉 かのととり 陰の金
59 壬戌 みずのえいぬ 陽の水
60 癸亥 みずのとい 陰の水

ここでポイントとなってくるのが49番目の「壬子」でここから五行説の組み合わせが50番目と53番目と55番目と59番目を除いて同じになるのです。

そこからこの12日間は陰陽五行説的には特別な日という扱いにされて、日本の選日である八専が誕生したと言われております。

八専は雨が多く降る?


1年間で6回も発生する八専ですが、毎年ずれていきますので雨がたくさん降るという情報は当てはまらないと思います。

暦的には雨の多い日という扱いをされていますが、迷信と考えて気にしない方が良いでしょう。

陰陽五行説的には水が重なる日になりますので雨になる確率が高いと考えられていますが、科学的な根拠はありませんので、そういう情報もある程度で考えた方が良いです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は八専とは何かを詳しく解説しました。

八専は陰陽道や五行説、そして十干十二支と密接に関わっている選日です。

元々は凶日でも吉日でもなかったのですが、なぜか凶日扱いにされるようになってしまったかわいそうな選日でもあります。

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