食べ過ぎて胃が痛い時の対処法と治し方!
つい食べ過ぎてしまった・・なんてことも日常茶飯事です。
しかし、食べている時は幸せだったのに、その後に襲ってくる強烈な胃の痛みを経験してしまったら、食べることを躊躇してしまいそうになります。
そこで今回は、食べ過ぎて胃が痛くなる原因や症状、対処法などをご紹介したいと思います。
食べ過ぎるとなぜ胃が痛くなるの?
誰でも一度くらいは、食べ過ぎで胃が痛くなったことがあると思いますが、ではなぜ食べ過ぎると胃が痛くなってしまうのでしょうか。
それには、次の2つが原因と考えられます。
①胃酸の出過ぎ
胃に食べ物が入ると、食べ物を消化するために胃酸が分泌されます。
この胃酸は、分厚い肉なども容赦なく溶かしてしまうほどの強力な酸ですが、胃自身は胃酸から身を守るために胃壁を保護するための胃粘液で覆われているため、通常は胃酸によって荒れることはありません。
しかし、一度にたくさんの食べ物が胃に入ると、それを消化しようと胃酸もより多く分泌されます。
そのため、胃粘膜では胃壁を保護できなくなってしまい、胃を荒らしてしまうために胃痛が生じます。
②消化不良
胃に大量の食べ物が入ると、それを消化しようと胃がいつも以上に働きますが、そのような状態が続いてしまうと胃が疲弊してしまい、消化活動が低下します。
すると、胃で十分な消化が行われなくなるため、胃痛や胃もたれなどの症状が起こります。
また、加齢と共に胃腸の働きが弱くなることで、食べ過ぎによる胃痛が起こりやすくなることもあります。
食べ過ぎた時に起こる胃痛の症状
胃酸が過剰に分泌されてしまうと、通常は胃の入口からは逆流しないはずの胃酸が食道まで流れてしまい、胸やけや吐き気を起こすことがあります。
また、食事から時間が経過しても胃酸が胃に残ってしまうことで、空腹時にキリキリとした胃の痛みを感じたり、消化不良による下腹部痛や下痢などが起こることもあります。
食べ過ぎて胃が痛い時の対処法
食べ過ぎて胃が痛い時は、体を少し動かすだけでもつらいため、基本的には安静に過ごすのが一番だと言われています。
この時、体の右側を下にして横になると、胃の出口にある十二指腸へと食べ物が流れやすくなり、胃の痛みや膨満感が軽減すると言われています。
しかし、体を動かさずにいることは、それだけ消化活動も遅くなることから、胃腸を動かすためには軽い運動をするのがよいと言われています。
<食べ過ぎた時に効果的なストレッチの方法>
①正座をして座ります。
②手をつきながら、そのまま体を後ろの方に倒します。
③両手を頭の上に伸ばし、手を組みます。
④両手を伸ばしたまま、太ももに力を入れるようにして体全体を伸ばします。
下腹部や太ももが伸びると、腸の働きが活性化されて胃痛がやわらぎます。
また、ストレッチなどで少し体が楽になったらウォーキングなど軽い運動をすると、消化が促進され食べ過ぎによる胃痛を解消することができます。
食べ過ぎてしまった翌日の対処法
食べ過ぎてしまった翌日は、食物繊維の多い野菜を中心にした食事メニューにするとよいでしょう。
食物繊維は、腸に溜まった老廃物の排出を促す働きがあることから、便秘解消に効果が期待できます。
また、食べ過ぎてしまうとカロリーオーバーによる体重増加が心配になりますが、最近の研究によると食べ過ぎた翌日と翌々日にカロリーを抑えた食事を行うことで、脂肪の増加を防ぎカロリーのコントロールができるということがわかってきています。
すでに食べてしまったものはもう取り返しがつきませんが、体内に溜まった脂質や糖質をいち早くエネルギーに変えることで脂肪の蓄積は防ぐことができる、というわけです。
ただし、カロリーを抑えるために食べ過ぎた翌日は食事を抜く、というのはしてはいけません。
体は一定のエネルギーが得られなくなると、次に食事をした時により多くのエネルギーを蓄えようとするため、結果的に返って太りやすくなってしまいます。
そのため、食べ過ぎた翌日は野菜などカロリーが低く食物繊維の多い食べ物を積極的に摂るのがよいでしょう。
胃痛に効果的な「ツボ」
食べ過ぎによる胃痛を解消するには、ツボ押しを行う方法もあります。
ここでは、食べ過ぎによる胃痛に効果的なツボをご紹介します。
建里(けんり)
おへその上、指4本分のところにあるツボです。
指を置いて、軽くマッサージするように押すのがよいでしょう。
中かん
おへそとみぞおちのちょうど中間に位置するツボです。
息を吐きながら、両手の指を重ねてゆっくりと押しましょう。
合谷(ごうこく)
手の親指と人差し指の延長上の骨の付け根にあるツボです。
少し強めに押すとよいでしょう。
食べ過ぎて胃痛を起こさないための予防法
美味しいものが目の前にあればなかなか我慢はできませんし、イベントなどで場の雰囲気を壊さないためにも、つい食べ過ぎてしまうということはよくあると思います。
このような時、覚えておくと便利なのが「食べ過ぎによって胃痛を起こさないための予防法」です。
この方法を行えば必ず胃痛が起きないというわけではありませんが、ちょっとしたことに気を付けることで、食べ過ぎによる胃痛を防ぐことができます。
①食事をよく噛んで食べましょう。
噛む回数が多くなると、それだけ消化を助けてくれる酵素が多くなり、胃や腸への負担が減ります。
全く同じ物を食べていても、あまり噛まない人とよく噛む人ではよく噛む人の方が消化不良を起こしにくいのです。
②消化を助けてくれる食べ物を一緒に摂りましょう。
最近、お酒の席で生のキャベツがお通しとして出されますが、その理由はどうしてかわかりますか?
キャベツには消化を助けてくれる酵素(ジアスターゼ)が多く含まれることから、食べ物の消化が促進され胃もたれや胃痛を防ぐ効果があるからです。
この他にも、酢豚に入っているパイナップルやから揚げについてくるレモンには、お肉のたんぱく質の分解を促進する酵素が含まれていることから、消化を促す効果があります。
③食事にお風呂に入らないようにしましょう。
お腹いっぱい食事をした後は、お風呂に入って寝るだけ。
このような習慣がある方も多いと思いますが、満腹の状態でお風呂に入ると血液が全身に流れてしまい、胃や腸での消化活動が鈍くなってしまいます。
④食べてすぐ寝るのもNGです。
睡眠中にも消化活動は行われますが、起床時よりも活動量が低下するために、翌日胃痛や胃もたれを起こしやすくなってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
美味しい物を美味しく、しかもお腹いっぱいに食べられることはとても幸せなことですよね。
しかし、その後に待っている胃痛や胃もたれを想像したら、そんな幸せも半減してしまいます。
このような胃痛や胃もたれは、ちょっとしたことに気を付けるだけで軽減することができるため、食べ過ぎてしまいそうな時は是非、今回ご紹介した方法を実践してみて下さい。
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