和風月名って何?読み方や一覧カレンダーと覚え方!

和風月名とは?由来や意味も教えて!

和風月名については、あまり聞き馴染みがなく、どのような意味なのかよくわからないという方も多いのではないかと思います。

そこで今回は、和風月名について調べてみました。

和風月名の由来はもちろん、読み方や覚え方などもご紹介します。

最後の方には和風月名の一覧カレンダーも載せているので、自分の生まれた時が和風月名で何と呼ぶのか、確認してみて下さいね!

目次

和風月名とは?読み方は?


和風月名は、「わふうげつめい」と読みます。

和風と書かれている通り、日本発祥の月の呼び名となります。

現在の日本では太陽暦(地球が太陽の周りを一周する日数を一年とするもの)を採用していますが、昔は太陰暦(旧暦)を使っていました。

和風月名はその時代に、月を表す名称として使われていたものです。

しかし、太陰暦は月の満ち欠けに基づいて一ヵ月を決めるもので、太陽暦と比べて一年が11日ほど短いため、季節感にズレが生じてしまいます。

そのため、今も昔ながらの風習として和風月名を使うことがありますが、実際の季節と比べて相違を感じることも多いと言われています。

和風月名の由来や意味を教えて!


和風月名は、万葉集や日本書記(奈良時代に書かれた日本最古の歴史書)に登場し、その後の平安時代の貴族が行っていた宴では歌詠みに使われていたことがわかっています。

現在、月は1月、2月・・のように数字で表すのが一般的ですが、当時は季節や行事に合わせた名称を月ごとにつけていたのですが、それこそが和風月名となります。

月ごとの詳しい意味は後述していますが、12月が師走と呼ばれるのは、一年の最後の月となり僧侶がお経を読むために、あちこちと忙しく走り回るというのがその由来と言われています。

このように、月の名称を読むだけで、その月の出来事や季節感を知ることができるようにとつけられたのが、和風月名と言われています。

和風月名の覚え方はコレ!


和風月名は旧暦に倣ってつけられた名称のため、現在とは季節感が異なり、今の5月や6月の感覚で名称を覚えようと思っても、なかなか覚えにくいのが現状です。

しかし、中学校ではテストや受験勉強で和風月名を答えなさいという問題が出ることがあるようで、「とにかく1~12月の呼び名を覚えたい」と思っている人が少なくないようです。

そこでここでは、和風月名の覚え方を2通りご紹介したいと思います。

①月の名称の頭文字を抜き出して覚える

睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走 の頭文字を抜き出すと、「むきやうさみふはなかしし」になります。

これを例えば、「向きや宇佐美、ふはー!中獅子!」のように、ちょっと強引に文章にしてしまいます。

この文章の意味はありませんが、敢えて言うなら宇佐美さんを振り向かせようとしたら獅子だった・・という感じでしょうか。

真っ当な意味にならなくても、語呂を覚えるためなので問題ありません。

②短歌調で覚える

「むきやうさ(五)」「みなふみはづき(七)」「ながかんな(五)」「しもつきしわす(七)」「和風月名(七)」のように、短歌っぽく語呂を覚えるのはどうでしょうか。

意味のわからない文章も、節がつくと以外と覚えやすくなります。

和風月名の一覧カレンダー

睦月(むつき)


睦月は1月の和風月名です。

1月はお正月があるため、親戚一同が集まる機会が多くなりますが、その様子を仲睦まじい、睦び月が転じて睦月となったと言われています。

また、新年の最初の月となるため、元の月が転じて睦月となった説や、稲の実を水に浸ける「実月」が転じて睦月となったなど、諸説あります。

如月(きさらぎ)


如月は2月の和風月名です。

寒さが厳しい時期のため、衣服を重ね着することから衣更着が転じて如月となってと言われています。

また、中国の古い書物には、「二月は如となす」と記されています。

如には従うという意味があり、この頃になると動物や植物が少しずつ動き始めることから、この漢字を使ったと言われています。

弥生(やよい)


弥生は3月の和風月名です。

弥という字には、「いよいよ」と言う意味があることから、暖かくなって草や木が育ってくる時期、「木草弥や生い茂る月」という意味からつけられたと言われています。

他に、水に浸けた稲の実がいよいよ生えてくるという意味もあるようです。

卯月(うづき)


卯月は4月の和風月名です。

卯月の由来は、卯の花が咲く月だからと言われています。

卯の花と言うと、おからを使った料理を思い出しますが、卯の花は空木というアジサイ科の植物のことを指しています。

小さく白い花が重なるように咲く様子が、食べ物の卯の花の由来になったと言われています。

また、稲を植える月だから植月が転じて卯月になったとも、十二支の4番目が卯のため4月を卯月と呼ぶようになったとも言われています。

皐月(さつき)


皐月は5月の和風月名です。

皐月は元々は早月と呼ばれ、早苗を植える月だからと言われていました。

早苗とは苗代から田んぼに植え替える頃の苗のことを言い、ここから本格的な農作業が始まります。

また、ツツジ科のサツキと言う植物の花が咲く時期だから皐月となったなど、その由来は諸説あります。

水無月(みなづき、みなつき)


水無月は6月の和風月名です。

由来は、田植えが済んで田んぼに水を引く月のため、水月や水張月からだと言われています。

水が「無い」月と書くのに?と思うかも知れませんが、無は無いという意味ではなく、水の月の「の」にあたる連体助詞の役割をしています。

また、それ以外にも田植えという大きな作業を終えたという意味の「皆仕尽」が転じたとも、梅雨が明けて気温が上がり暑くなる時期のため、水が枯れてしまうことから水無月となったという説もあります。

文月(ふみづき、ふづき)


文月は7月の和風月名です。

稲穂が膨らんで実る時期だから、穂含月や含月が転じて文月となった説や、昔は七夕に歌(文)を詠んでいたことから文月となったなど、由来には諸説あります。

葉月(はづき、はつき)


葉月は8月の和風月名です。

木の葉が紅葉して舞い落ちる様子から、葉落ち月が葉月となったと言われています。

8月はまだまだ夏真っ盛りで暑い時期なのに紅葉?と思うかも知れませんが、旧暦では8月は秋となります。

また、雁が北から渡ってくる時期のため、初来が転じて葉月となったという説もあります。

長月(ながつき、ながづき)


長月は9月の和風月名です。

9月は旧暦では10~11月にあたり、この時期は冬至が近づくにつれ、だんだんと夜が長くなっていくことから、夜長月が転じて長月となったと言われています。

また、稲が熟して収穫の時期になるため、稲熟月(いなあがりつき)が長月になったとも言われています。

神無月(かんなづき)


神無月は10月の和風月名です。

水無月と同様に、無には「の」の意味があるため、神無月は神の月ということになります。

毎年この時期に八百万の神が島根県の出雲大社に集まるという由来が有力視されていますが、神様がみんな出雲大社に出向いてしまうため、神様が留守になるという意味とも言われています。

なお、全国の神様が集まってくる島根県では、神無月ではなく、神在月(かみありつき)と呼んでいるそうです。

霜月(しもつき)


霜月は11月の和風月名です。

その名の通り、霜が降りる時期が由来と言われていますが、宮中で行われる新嘗祭で収穫したばかりの新米を食べることから、「食物月(おしものづき)」が霜月となったという説もあります。

師走(しわす)


師走は12月の和風月名です。

「師匠といえども趨走(すうそう)する」という言葉が由来とされ、12月は僧侶にお経をあげてもらう習慣があったことから、僧侶が忙しく駆け回る様を表したものと言われていますが、一年を終えた(農作業など)を意味する「為果つ月(しはつづき)」が転じたものという説もあります。

まとめ

和風月名とは、旧暦で使われていた日本独自の月の呼び名です。

その月の季節感や行事をよく表すものとなっていますが、旧暦は現在採用されている太陽暦とは1~2ヵ月のズレがあることから、実際の季節とは合わないこともあります。

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