2020年の一粒万倍日はいつ?縁起の悪い日と重なったらどうなる?
一粒万倍日は六曜と比べるとちょっと知名度に劣りますが、それでも天赦日と並んで知られている暦注となります。
今回はこの一粒万倍日とはいったい何なのか、意味や由来について詳しく解説し、2020年だといつになるのか、やっていいことといけないことは何なのか、縁起が悪い日と重なったらどのように考えるのかを記載してまいります。
一粒万倍日の意味はその漢字の通りとなっていますので、一度意味を見たらすぐに連想できるようになるでしょう。
一粒万倍日の意味や由来
一粒万倍日の意味は「一粒の籾が万倍もの稲穂になる」という意味です。
つまり、やったことが何倍にもなって返ってくる吉日となります。
そのことから新しい物事を開始するのに最適な日という認識となっており、大安よりも使い勝手がいいと考えている人も多いです。
ただし、借金などのマイナスも何倍にもなって返ってきますので扱い方を間違えるととんでもない凶日となってしまいます。
由来は訳者不詳の「大方便仏報恩経(ダイホウベンブツホウオンギョウ)」からきているといわれております。
これは社訓としても非常に使いやすいので会社によっては社訓に使っているところもあるといわれております。
この言葉から一粒万倍日が誕生したとのことなので、いわゆる仏教用語から発生した暦注であるということもわかります。
また、この一粒万倍日は古代中国の宣明暦で使われていたという記述があり、江戸時代初期の1600年代にもあったといわれております。
1685年から日本で使われた太陰太陽暦の暦法である貞享暦では使われていなかったという情報もありましたので、戦国時代の日本人にとってもこの一粒万倍日はなじみのある吉日だったのかもしれません。
一粒万倍日の読み方
一粒万倍日の読み方は「いちりゅうまんばいび」か「いちりゅうまんばいにち」です。
一粒万倍という言葉は漢字変換で出てくることも多いので、その後に「にち」か「び」を入れればこの単語になるでしょう。
単語登録されているかどうかがいわゆるマイナーかどうかの境目になりますので、漢字変換で出てくるこの一粒万倍日は知名度が高めの言葉と考えることができます。
人によっては単に「万倍」と表現することもありますが、こちらも問題なく変換することができますので読み方や漢字については気にすることなく取り入れることができると思います。
2020年の一粒万倍日はいつ?
「立春から啓蟄前日までの丑・午の日」と
「啓蟄から清明前日までの寅・酉の日」と
「清明から立夏前日までの子・卯の日」と
「立夏から芒種前日までの卯・辰の日」と
「芒種から小暑前日までの巳・午の日」と
「小暑から立秋前日までの午・酉の日」と
「立秋から白露前日までの子・未の日」と
「白露から寒露前日までの卯・申の日」と
「寒露から立冬前日までの午・酉の日」と
「立冬から大雪前日までの酉・戌の日」と
「大雪から小寒前日までの子・亥の日」と
「小寒から立春前日までの子・卯の日」
とかなり細かいです。
そして、このルールを確認したうえでの2020年の一粒万倍日は以下の通りです。
1月の10(金)13(月・祝)22(水)25(土)
2月の3(月)4(火)9(日)16(日)21(金)28(金)
3月の4(水)7(土)12(木)19(木)24(火)31(火)
4月の6(月)15(水)18(土)27(月)30(木)
5月の12(火)13(水)24(日)25(月)
6月の5(金)7(日)8(月)19(金)20(土)
7月の2(木)14(火)17(金)26(日)29(水)
8月の7(金)8(土)13(木)20(木)25(火)
9月の1(火)6(日)9(水)14(月)21(月・祝)26(土)
10月の3(土)9(金)18(日)21(水)30(金)
11月の2(月)14(土)15(日)26(木)27(金)
12月の10(木)11(金)22(火)23(水)
大安のように1ヶ月に5回程度ある吉日ですので、一粒万倍日は珍しいものではないのです。
多くの方々になじみのある六曜の大安と同じような扱いとなっております。
ただし、これが天赦日や大安とセットになると効果が倍増すると考えられておりますので、どれだけ他の吉日と重なっているのかがポイントって来るでしょう。
一粒万倍日が暦注として書いてあるカレンダーは少ないので、それらの吉日を教えてくれるアプリを使ってみるのが個人的には一番いいと思っております。
こちらのアプリ(https://play.google.com/store/apps/details?id=com.dojass.luckydaycalendar&hl=ja)は一粒万倍日や天赦日を教えてくれるアプリでとっても便利です。
一粒万倍日にするといい事は?
一粒万倍日にするといいことはいわゆる新しい事柄であり、「種をまく」につながる行為です。
例えば、新しい趣味に手を付けるとか、新規事業を開拓するとか、新店開業するとか、仕事始めをするとか、入塾するとか、あえて意識して周りの人たちに敬意や好意を示して「好意の種」や「友愛の種」をまくとか、いろいろとやることがあります。
とにかくプラスになる行動を積極的に取り入れるとそれだけプラスが大きくなって返ってくるのが一粒万倍日なのです。
ただし、ギャンブルは例外となるので注意しましょう。
ギャンブルに手を出せば倍以上になって返ってくるなんて甘いことはありません。
その日はみんなが調子がいい日になりますので、あなただけが特別になって勝てる日にはならないのです。
一粒万倍日にやってはいけない事は?
一粒万倍日にやってはいけないことは、多岐にわたりますが一言でまとめると「悪いこと全般」です。
良いことも万倍で返ってきますが、悪いことも万倍で返ってきてしまいますので、悪いことは全部避けましょう。
例えば、借金や借りを作るという行為は万倍返しが必要になってしまいますので、返済がとっても大変になってしまいます。
また、SNSで見知らぬ誰かを攻撃したり争いや不和の種をまいてしまいますと、それも万倍になって返ってくる恐れがあるのです。
現代人はSNSに依存している人が多く、ついついいろんな発言をすることが当たり前となっていますが、その発言によって何らかのアクションが返ってくるものだと深く考えて行動する必要があります。
縁起の悪い日と重なったらどうなる?
縁起が良い日や悪い日と重なったときの考え方は人によっては異なるのですが、一粒万倍日の場合は縁起が良い日と重なったら効果が倍増して、縁起が悪い日と重なったら効果が半減すると考えられているようです。
中には一粒万倍日のほうが効果が強いから縁起が悪い日と重なっても問題はないと考えている人もいますし、良いことだけをイメージすることが大切だから縁起が悪い日のことは気にする必要はないという意見すらあります。
個人的には自分にとって都合のいい部分を拝借するのが暦注や選日の見方だと思っていますので、冠婚葬祭のように多くの人たちにかかわるような事柄じゃなければ自分の考え方優先で動くといいでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は一粒万倍日の意味や由来、そして2020年だといつになるのかを記載してまいりました。
一粒万倍日は大安のようにかなり数のある吉日となっていますので、有効活用はしやすい日となっています。
しかし、天赦日のような他の吉日との組み合わせで効果が倍増する日ともいわれていますので、吉日を気にするという人は他の吉日とのセットを狙って日程を調整するといいでしょう。
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