余寒見舞いの書き方のポイントは?送る時期はいつ?
冬の挨拶として用いられることが多い寒中見舞いという言葉ですが、その寒中見舞いでは使えない時期に用いられるのが余寒見舞いとなります。
今回はこの余寒見舞いの文例を紹介しつつ、喪中の時の対処法や書き方のポイントについて詳しく解説してまいります。
余寒見舞いという言葉を使う時期はいったいいつなのかも解説いたしますので、そちらも併せてご確認ください。
目次
余寒見舞いの例文まとめ!
それでは具体的に余寒見舞いという言葉を使った例文を2~3つほど紹介してまいります。
これらの文章は半ばテンプレート化しておりますので、探すとテンプレート化してある文章が大量に見つかるでしょう。
また、季節の挨拶を使った文章は「季節の挨拶→先方の安否や体調を気遣う言葉や自身の近況を伝える言葉→日付」というスタイルが基本となりますので、その基本も併せて覚えておいてください。
季節の挨拶の時
「余寒お見舞い申し上げます
立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか。おかげ様で私共はつつがなく過ごしております。しばらくは寒さが続くようですので どうかお体ご自愛ください 令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます 立春とは名ばかりで、毎日寒い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。私たちは大過なく元気に暮らしております。季節柄お風邪などひかれないように、くれぐれもご自愛下さいますようにお祈り申し上げます。令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます 春とは名ばかりに厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私どももおかげ様で一同無事に暮らしております。今年度も余すところ僅かとはなりましたが、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒お願い申し上げます。令和〇年2月」
自分が喪中の時
「余寒お見舞い申し上げます ご丁寧なお年賀状をいただきましてありがとうございました。皆様ご健勝でお過ごしの様子、なによりお喜び申し上げます。昨年〇月に母が他界いたしましたため、年末年始のご挨拶を控えさせていただきました。ご連絡が行き届かず大変申し訳ございませんでした。春寒の折から くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます 実は昨年暮れに母が他界いたしましたため、年末年始のご挨拶を控えさせていただいておりました。欠礼のお知らせもままならず、ご挨拶が遅れ大変失礼致しました。本年もどうぞ変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます 新年のご挨拶をいただき誠にありがとうございました。喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきましたが欠礼のお知らせも申し上げず、大変失礼いたしました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。令和〇年2月」
相手が喪中の時
「余寒お見舞い申し上げます ご服喪中とは存じ上げずに年始状を差し上げまして、大変失礼いたしました。お悔やみが遅れましたことをお詫び申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。ご家族の皆様におかれましてはさぞかしご傷心の事と存じますが、まだ寒さが厳しい時期です。何卒お体を大切にお過ごしください。 令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます 先日はお義母様の喪中を存じあげずに年賀状をお送りし、大変失礼いたしました。ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます。寒さはこれからが本番です。風邪などお召しになりませんようくれぐれもご自愛下さい。令和〇年2月」
相手が喪中のため後日余寒見舞い出す場合
「余寒お見舞い申し上げます ご服喪中と存じ年始のご挨拶は控えさせていただきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。暦の上では春とはいえ、ここ数日は気温も低く寒中並みの寒さです。暖かい陽射しが待ち遠しい毎日ですが、風邪などお召しになりませんようくれぐれもご自愛下さい。令和〇年2月」
年賀状の返礼が遅れた時
「余寒お見舞い申し上げます ご無沙汰しておりますが、お変わりございませんか。ご丁寧なお年賀状をいただきましてありがとうございました。ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。皆様ご健勝でお過ごしの様子、なによりお喜び申し上げます。遅ればせながら○○様のご発展をお祈りいたしております 令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます 新年早々のうれしいお便り、ありがとうございます。年末より留守にしておりまして、ごあいさつが遅れ申し訳ございません。本年もよろしくお願いします 令和〇年2月」
「余寒お見舞い申し上げます お心のこもった年賀状をありがとうございました。年末より帰省しておりましたため新年の御挨拶が遅れましたこと心よりお詫び申し上げます。本年もよろしくお願いします 令和〇年2月」
余寒見舞いの書き方のポイント
寒中見舞いや余寒見舞いといった挨拶を加えた文章のポイントを紹介します。
基本的にこのような挨拶を加えた場合は拝啓敬具といった頭語や結語は省略しましょう。
そして、あまり長くならないように意識しつつも相手の健康や無事を祈る言葉を記載してください。
また、相手の健康を訪ねる以外にもこちらの近況を伝えるのもいいでしょう。
そして、最後には日付を入れるのもポイントとなっています。
他にも、この余寒見舞いという言葉は寒が終わった後の寒い時期、つまり大寒が終わった後の時期に使う言葉なのでその時期に用いるということも大切になります。
もっとわかりやすい表現をすると立春が過ぎても寒い時期に使うのがこの余寒見舞いとなり、日にちとしては2月4日頃から2月下旬までが該当します。
しかし、現代日本は異常気象でやたらと冷え込んだり冬なのにそこまで寒くないというケースもあるので、その場合は時期を調節しつつこの言葉を使うことになるでしょう。
暮らしている地域によってはこの余寒見舞いという言葉がマッチしないというケースもありますので、遠方にいる方にこの言葉を使う場合はより注意しましょう。
余寒見舞いの送る時期は?
余寒見舞いという言葉を使う時期は立春の2月4日頃から2月下旬までとなります。
ただし、余寒見舞いという言葉は1月下旬の大寒が終わっても寒いから使う言葉となっていますので、そこまで寒くない場合はこの言葉は使わないほうがいいでしょう。
時期で覚えると間違えることがありますので、気候によって左右される挨拶として覚えておいたほうがいいと思います。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は余寒見舞いという言葉の使い方について詳しく解説しました。
余寒見舞いといった挨拶の使い方になれるには、例文をいろいろと確認するのが一番でしょう。
ただし、使う時期やルールなど細かい決まりはありますので、そちらもセットで覚える必要はあります。
この余寒見舞いという言葉はその人の受け取り方次第となってしまう部分が多いので、かなり使いにくい言葉と認識しています。
コメント