軽暑の候はいつ使うのか、その意味や読み方は?
と疑問に思われる方も多いかもしれません。
この挨拶を使う正確な期間はいつからいつまでなのか、また、手紙やはがきにどのように書き込めばよいのか、書き出しから結びまで、どのように表現すれば良いのでしょうか。
そんな時候の挨拶にまつわる小さな悩みや疑問を解決するために、この記事では「軽暑の候」の使い方や書き方、読み方から意味、さらには例文までをわかりやすくご紹介します。
あなたがお手紙やはがきを書く際、季節感あふれる素敵な文章を書けるようになるためのヒントがここにあります。
- 「軽暑の候」を使う正しい時期、つまりいつからいつまで使うのが適切かがわかります。
- 「軽暑の候」の読み方とその意味について理解できます。
- 手紙やはがきでの「軽暑の候」の使い方、例文を含めて具体的な書き方が学べます。
- 「軽暑の候」を使った書き出しと結びの表現方法について詳しく知ることができます。
軽暑の候を使う時期はいつ?読み方や意味は?
軽暑の候を使う時期はいつからいつまで?
軽暑の候は5月中旬から下旬に使える時候の挨拶になります。
中旬は11日から20日、下旬は21日から末日になるので、軽暑の候は5月11日から30日(または31日)の期間中に使える時候の挨拶ということになりますね。
軽暑の候の読み方
軽を「けい」、暑を「しょ」と読むことがあるので、そこまで難しい読み方ではないですよね。
軽暑の候の意味
軽暑の候は「だんだんと夏らしい暑さを感じる時期になりましたね」という意味になります。
つまり「軽暑の候」は、ふとした瞬間に夏の訪れを感じさせる、何とも言えない心地良さを伝える言葉ではないでしょうか。
この「軽暑」という言葉、文字通りに解釈すると「軽い暑さ」という意味になります。
まだ厳しい夏の暑さではなく、夏がそこまで来ていることを感じさせるような、心地よい暖かさを表しているのです。
空気が徐々に温かくなり、日差しも強くなってきて、夏の訪れを予感させるこの時期は、自然と心もわくわくしてくるものです。
また、「候」という言葉には、時候や気候、季節を指す意味があります。
したがって、「軽暑の候」とは、季節の変わり目、特に初夏を迎える前の、温かみを増す気候や時期を指していると言えるでしょう。
軽暑の候の正しい使い方は?
軽暑には少しずつ夏らしい陽気を感じるという意味があることから、いつもの年に比べて明らかに気温が低い場合などには使わない方がよいでしょう。
夏らしさをあまり感じていないのに軽暑の候と言われても、いまいちピンとこないと思われるかも知れません。
また、日本は南北に長い地形をしているため、北と南では季節感にかなりのズレがあります。
沖縄や九州では本格的な夏を思わせる気温になっていますし、反対に北海道はやっと桜が咲き始める地域もあり、まだまだ春の雰囲気となっています。
このようなことから、軽暑の候を使うときには手紙やはがきを送る地域の気候や状況に合わせるのがよいでしょう。
軽暑の候を使った例文
軽暑の候などの〇〇の候は、普段使う言葉ではないので、手紙やはがきに書く場合にどのような書き出しにするのがよいのか悩んでしまう方は多いですよね。
そこでここでは、軽暑の候を使った例文をご紹介します。
ビジネスで使う場合
目上の人に使う場合
親しい人に使う場合
軽暑の候の結び文
季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶と季節感を合わせると文章全体に統一感や風情が出るのでおすすめですよ。
ここでは、軽暑の候を時候の挨拶に使った場合の、結び文の例文をご紹介します。
軽暑の候を使うときに注意すること
軽暑の候を使うときには、手紙やはがきを送る相手によって頭語をつけるのがよいでしょう。
頭語とは「拝啓」や「謹啓」のことで、これらには「つつしんで申し上げます」という丁寧な意味があります。
そのため、主にビジネス関係者や目上の人に送る手紙やはがきには、必ずつけるようにしてください。
具体的には「謹啓 軽暑の候、〇〇〇〇・・」のような感じですね。
なお、親しい人に送る手紙やはがきには「拝啓」や「謹啓」のような頭語をつけなくても大丈夫ですよ。
そして、頭語をつけたら文章の終わりは結語で締めます。
「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」になります。
軽暑の候以外の時候の挨拶はある?
軽暑の候は5月中旬から下旬に使える時候の挨拶ですが、5月上旬に時候の挨拶を使いたい場合は使えないですよね。
また、天候などによって気温がそこまで高くない状況であれば、他の時候の挨拶を使いたいと思うこともあるでしょう。
そこでここでは、軽暑の候以外の5月に使える時候の挨拶をご紹介します。
立夏の候
例年5月5日頃から5月21日頃までに使える時候の挨拶になります。
二十四節気の一つである立夏には夏の始まりという意味があり、ニュースなどでよく聞く「暦の上では夏」とは立夏のことを指しています。
若葉の候
5月上旬から中旬に使える時候の挨拶です。
若葉とは目が出て間もない葉のことを指し、緑の色が薄いのが特徴です。
寒い地方では若葉がまだ出ていない可能性もありますし、暖かい地方は葉の色が濃くなっているような場合があります。
そのような時は若葉の候は使わない方がよいでしょう。
小満の候
例年5月21日頃から6月5日頃まで使える時候の挨拶になります。
小満には太陽の光を浴びて万物がすくすくと成長するという意味がありますが、実際の状況とは異なっていても、二十四節気の一つのため、期間中であれば問題なく使うことができますよ。
新緑の候
5月全般に使える時候の挨拶になります。
新緑は若葉に近い意味があるので、手紙やはがきを送る地域の状況に合わせて使うのがよいでしょう。
薫風の候
5月全般に使える時候の挨拶になります。
薫風は新緑の葉の香りが風に漂う様子を表した言葉になるため、こちらも新緑の候や若葉の候のように、相手の地域の状況に合わせて使うのがよいでしょう。
Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法
仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。
そのような時はWordを利用してみましょう。
Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。
ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。
手順
①Wordを開きます
②挿入タブをクリックします
③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします
④あいさつ文の挿入を選びます
⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう
⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます
⑦選んだら「OK」をクリックしてください
⑧Wordに選んだ文章が表示されます
ポイント
Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。
挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。
軽暑の候のまとめ
軽暑の候は5月中旬から下旬に使える時候の挨拶です。
「けいしょのこう」と読み、この時期は、まだ厳しい夏の暑さではないものの、ふとした瞬間に夏の気配を感じることができます。
手紙やはがきに使う際は、相手の地域の気候を考慮して、ビジネス文書では益々のご発展を祈る言葉と共に、親しい人へは健やかな日々を願う内容で使うと良いでしょう。
時候の挨拶として、軽暑の候を大切な人への思いやりとして添えてみてはいかがでしょうか。
この記事のポイントをまとめますと
- 軽暑の候は5月中旬から下旬に使用
- 読み方は「けいしょのこう」
- 意味は夏の暖かさが感じられる時期
- 夏本番の暑さには至らない心地よい気温を表現
- ビジネス文書では相手の繁栄を願う際に使う
- 目上の人には健康や活躍を祈る言葉として適する
- 親しい人へは季節の変わり目を感じさせる挨拶として用いる
- 結び文では季節感を出すことで統一感を持たせることが可能
- 頭語「拝啓」や「謹啓」を付けることで丁寧さを表現
- 結語には「敬具」や「謹言」を用いる
- 時候の挨拶は相手に対する思いやりを形にする手段
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