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立夏の候を使う時期はいつまで?意味や読み方と使い方や例文と結びも!

この記事は、立夏の候を使う時期や読み方、使い方と例文、結びについて解説しています。

立夏はニュース番組や天気予報でよく聞く言葉ですが、いつのことを指しているのでしょうか。

立「夏」なので夏に使うということはわかるものの、夏ならいつでも使ってよいのか気になります。

そこで今回は、立夏の候の使い方を詳しく調べてみました。

立夏の候を使う時期はいつからいつまで?


立夏の候は5月5日頃から19日頃まで使える時候の挨拶です。

時候の挨拶の中には期間が明確に決まっていないものもありますが、立夏の候の場合は決まっているので、この期間以外は使うことはできません。

立夏の候の意味や読み方は?


立夏の候は「りっかのこう」と読みます。

ニュース番組や天気予報などで、「今日から立夏です」という言葉を聞いたことがあるという方は多いですよね。

立夏とは「暦の上では夏」という意味で、旧暦では夏の始まりになります。

立には、入るや始まるという意味があるので、立夏は夏の始まりになるのですね。

候は時期や時候などの意味があることから、立夏の候は「暦の上では夏になりましたね」という意味になりますよ。

立夏の候の正しい使い方は?


立夏には夏になりましたね、夏の始まりですね、という意味があることから、体感的に「夏になった」と思うタイミングで使ってもよいのでは?と思う方がいるかも知れません。

しかし、ここで言う夏とはあくまでも暦の上での夏。

暦の上、というのは現在採用されている新暦ではなく、旧暦のことを指しています。

北海道の5月上旬や中旬はまだ初夏を感じるほど気温が高くない地域も多く、夏らしさを感じるのは6月に入ってからということもあります。

ですが、いくら夏らしさを感じ始めたからと言って、6月に立夏の候を使うのは誤りになってしまうので気をつけて下さいね。

立夏の候を使った例文


立夏の候を使った手紙やはがきなどを送る場合に、書き出しに悩んでしまう方は多いようです。

立夏の候などの時候の挨拶は漢語調といって、普段はあまり使わない言葉のため、どのように書いていいのかわからないという方は多いでしょう。

そこでここでは、立夏の候を使った書き出しの例文を、ビジネスで使う場合、目上の人に使う場合、親しい人に使う場合と、ケースに合わせてご紹介します。

ビジネスで使う場合

・謹啓 立夏の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます。平素は格別のご高配をいただき心から感謝申し上げます。
・拝啓 立夏の候、貴社にはますますご清栄の由、大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 立夏の候、貴社にはご清栄の段、何よりと存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

目上の人に使う場合

・謹啓 立夏の候、〇〇様にはますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。
・拝啓 立夏の候、皆様にはご清祥にお過ごしのことと存じます。

親しい人に使う場合

・立夏の候、連休中はご家族で楽しい毎日をお過ごしになったことと思います。お元気にしていますか。
・立夏の候、春から夏へと季節が変わりゆくこのごろ、つつがなくお暮らしでしょうか。

なお、親しい人には漢語調の時候の挨拶を使う必要はありません。

漢語調は丁寧な表現のため、人によってはよそよそしさを感じてしまうこともあるので、そのような場合は漢語調よりもカジュアルな口語調を使うとよいでしょう。

口語調の例文としては、「暦の上では夏となりましたが、まだまだ肌寒い日が続いています。お元気にしていますか」のような書き方で構いません。

立夏の候の結び文


結び文とは文章の締めくくりに書く文です。

結び文には季節に関係なく使える定型文がありますが、時候の挨拶の季節感に結び分の内容を合わせると、文章全体に統一感が出ておすすすめですよ。

ここでは、立夏の候を使った場合の結び文の例文をご紹介します。

・若々しき木々の葉が生い茂るこの頃です。さらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。謹白
・暑い季節に向かいますゆえ、お体をおいといくださいませ。敬具
・我が家の庭のバラも綺麗に色づきました。ぜひ遊びに来て下さいね。かしこ

立夏の候を使うときに注意すること


ビジネス関係者や目上の人に立夏の候を使って手紙やはがきなどを送る時は、立夏の候の前に頭語をつけるのがマナーになります。

一般的によく使われている頭語は「謹啓」や「拝啓」で、これらには「謹んで申し上げます」という意味があり、相手への敬意を表していますよ。

時候の挨拶の中でも立夏の候などの〇〇の候は漢語調と言い、それ自体が丁寧な表現なのですが、ビジネス関係者や目上の人などに送る手紙やはがきなどで、いきなり立夏の候から書き出すのは失礼になるので注意しましょう。

また、文章に頭語をつけたら、終わりは結語で締めるのもマナーになります。

頭語と結語は対になっていて、「謹啓」の結語は「謹言」もしくは「謹白」、「拝啓」の結語は「敬具」または「敬白」と決まっていますよ。

なお、親しい人には頭語をつける必要はありません。

女性のみ、どの頭語でも結語に「かしこ」を使うことができますが、ビジネス関係者や目上の人に使うにはややカジュアルな印象を与えてしまうため、使わないようにしましょう。

立夏の候以外の5月の時候の挨拶はある?


立夏の候は5月上旬から中旬に使える時候の挨拶のため、5月の始まりや下旬には使うことができません。

立夏の候以外にも5月に使える時候の挨拶があるので、覚えておくと便利ですよね。

ここでは、立夏の候以外に5月に使える時候の挨拶をご紹介します。

小満の候

5月21日頃から6月5日頃まで使える時候の挨拶になります。

小満は二十四節気の一つで、太陽の光を浴びて万物がすくすくと成長するという意味がありますよ。

軽暑の候

5月全般に使える時候の挨拶です。

軽暑には春の穏やかな日差しが夏らしい強さに変わり、少しずつ暑さが増してくるという意味があります。

新緑の候

5月全般に使える時候の挨拶になります。

新緑とは初夏の若葉の瑞々しさをイメージした言葉のため、すでに本格的な夏を迎えて緑が濃くなっている地域に送る手紙やはがきには使わない方がよいでしょう。

緑風の候

5月全般に使える時候の挨拶です。

緑風の候には「青葉の香りがする心地よい風が吹く時期になりましたね」という意味があります。

薫風の候

5月全般に使える時候の挨拶になります。

薫風は緑風と似た言葉で、若葉の香りが風に漂う様子を表した言葉になりますよ。

Wordであいさつ文や定型文を挿入する方法

仕事上で取引先の相手にあいさつ文を送る、目上の人に手紙やはがきを出す時などに、「書き出しに悩んでしまい、なかなか作業が進まない」なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そのような時はWordを利用してみましょう。

Wordにはあいさつ文のテンプレートがあるので、参考にすると作業が捗りやすくなりますよ。

ここではwordを使ったあいさつ文や定型文の挿入方法をご紹介します。

手順

①Wordを開きます

②挿入タブをクリックします

③テキストのところにある「あいさつ文」をクリックします

④あいさつ文の挿入を選びます

⑤何月のあいさつ文を作成するのか、最初に月を選びましょう

⑥月のあいさつ、安否のあいさつ、感謝のあいさつをそれぞれ選びます

⑦選んだら「OK」をクリックしてください

⑧Wordに選んだ文章が表示されます

ポイント

Wordではあいさつ文だけではなく、あいさつ文の後に続ける「起こし言葉」や「結び言葉」も選ぶことができますよ。

挿入タブ→テキストのあいさつ文をクリックした後、起こし言葉もしくは結び言葉を選んでください。

まとめ

立夏の候は5月5日頃から19日頃まで使える時候の挨拶です。

立夏には「暦の上では夏」という意味がありますが、この場合の暦とはあくまでも旧暦を指すため、体感的に夏を感じたからといって4月や6月に立夏の候を使うのは誤りになります。

立夏の候はあくまでも、二十四節気の立夏の期間のみに使える時候の挨拶になりますよ。

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