左右の足のしびれの原因と治し方!
長時間座っていたり同じ姿勢をとり続けていたことで、腰から下、つまりは足がしびれて動けなかったという経験をなさったことはないでしょうか。
立ち上がろうと思った瞬間に、ビリビリと何とも言えない不快な感覚が足に走り、思わず「うっ!」と唸り声を上げてしまうこともある足のしびれですが、これはどうして起こるものなのでしょうか。
そこで今回は、足のしびれの原因について調べてみました。
また、病気との関わりも指摘される足のしびれですが、気にしなくてよい場合と病院を受診するべきな境界線がよくわからないという方も多いと思いますので、そちらも併せて調べてみましたのでよろしかったらご覧になってみて下さい。
足のしびれの原因は?(右足・左足)
足のしびれの原因は主に、神経の圧迫と血行不良だと言われています。
全身の神経は繋がっているため、そのどこかが圧迫やダメージを受けると、それが足のしびれとなって症状に現れることがありますが、特に足に近い腰の部分の神経の圧迫は、足にしびれを起こすケースが多いようです。
また、血管も全身に通っているため、詰りが生じたり流れが悪くなると足のしびれを起こすことがあります。
血行不良は、正座などによって体重が足に掛かり過ぎてしまうことでも起こりますが、ストレスを強く感じて自律神経の働きが乱れた時や、女性の場合は生理や更年期などでホルモンバランスが崩れることでも起こることから、毎日の生活習慣が影響している可能性も十分に考えられます。
足のしびれの症状
足のしびれの症状では、しびれの起こる部分によって原因が異なったり、しびれの感じ方が変わることから、単に足がしびれるという捉え方ではなく、足のどこがしびれるかを具体的に把握しておく必要があります。
また、足がしびれているだけだと思っていたのが、実は足が上手く動かせなかったり、力が入りにくい状態になっているケースも考えられますし、冷たさ温かさなどを感じる感覚機能に支障が起こっている場合も考えられます。
一口にしびれといっても個人差があることから、ビリビリやピリピリとした痛みだけがしびれとは限りません。
このようなしびれは、正座などで血行不良が起こった時にはよくありますが、脳梗塞などが原因のしびれの時はビリビリという感覚よりは足に一枚薄い布を羽織ったような感覚があるしびれが起こるそうなので、しびれの症状の違いについてよく知っておきましょう。
足のしびれの治し方
足がしびれてしまった時は、無理に立とうとすると倒れてしまったり、転んで足を捻ることもあるため止めましょう。
ここでは、足のしびれを解消するストレッチ方法をご紹介します。
①椅子に腰掛け、片足をつま先立ちにして外側に向け、足を大きく開きます。
②つま先立ちした足と同じ方向へ顔を向けます。
③ふっと体全体の力を抜き、脱力します。
④3呼吸ほどして休憩したら、最初の位置に戻り、もう一度①から行います。
⑤今度は、外側に向けた足の反対側に顔を反らします。
⑥ふっと体全体の力を抜き、脱力します。
⑦3呼吸ほどして休憩したら、最初の位置に戻り、今の足とは反対の足を同様に行います。
足のしびれの予防法
足のしびれの原因の多くは、血行不良によるものと言われています。
特に、長時間のデスクワークや、座りっぱなしもしくは立ちっぱなしの作業などは、足への血流が滞ってしまいやすいため血行不良によるしびれを引き起こしやすくなります。
これを防ぐには、作業や仕事中に一時間に一度は休憩をとり、足を動かしたりストレッチをして血流を促すことが大切です。
また、足の筋肉が少ないと血液の流れが悪くなりやすいことから、日頃から適度に運動をして足に筋肉をつけておくことも大切です。
また、足を絞めつけるような靴や服の着用を避けることや、血行促進効果のあるビタミンやミネラルを意識して摂取することも予防に役立ちます。
足のしびれがある病気は?
足のしびれの多くは一過性であり、時間の経過と共に症状が改善・消失するのが一般的です。
しかし、足のしびれがなかなか治まらなかったり、何度も繰り返して起こる場合は病気の可能性があります。
では、足のしびれが症状として現れる病気には、一体どのようなものがあるのでしょうか。
椎間板ヘルニア
骨と骨の間にあり、クッションのように衝撃を吸収する働きを行っている椎間板が、飛び出したり膨張してしまうことで神経に触れ、痛みやしびれを引き起こす病気です。
なお、足にしびれを起こす椎間板ヘルニアは、腰椎(腰の骨)だけではなく、頚椎(首の骨)でも起こりうることから、慢性的な肩こりや首の痛みがある方は注意が必要です。
脊柱管狭窄症
背骨の中を通っている脊柱管(脊髄の通る管)が、変形して神経を圧迫することで、腰や足にしびれや痛みを起こす病気です。
主に高齢者が多く発症する病気ですが、重い物を運ぶ仕事をしている方や事故や怪我などで腰を痛めたことのある方は、年齢に関係なく発症する場合があります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛は病名ではなく、腰から足の先まで通っている坐骨神経に痛みやしびれを生じる症状の総称を指します。
鎖骨神経痛は、上記の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因となって発症しやすく、足のしびれや痛みを引き起こします。
動脈硬化や糖尿病、高血圧
足のしびれの原因となる血行不良は、動脈硬化や高血圧といった病気が原因で起こることもあります。
動脈硬化は、血管が硬くなったり、血栓やコレステロールが血管の内部に溜まることで血流が悪くなる病気で、放置してしまうと心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病を引き起こすものです。
また、糖尿病や高血圧は、初期には殆ど症状が現れず、症状が出た時は病状がかなり進行しているか、合併症を起こしている可能性があることから、サイレントキラーとも呼ばれている病気です。
これらも放置してしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす恐れがあります。
足のしびれがなかなか治らない場合、病院は何科に行けばいいの?
足のしびれがあり、その症状がなかなか治まらない時は病院を受診して下さい。
その場合、腰痛や首、肩などの痛みがある時は整形外科を、なければ内科を受診するのがよいでしょう。
特に、足のしびれが両足であったり、手にも同じようにある場合は糖尿病による神経障害を起こしている可能性があるため、まずは内科で調べてもらうことが大切です。
また、足のしびれで病院へ行く時は、足のどの部分がしびれるのか、どんな風にしびれるのか、どのような時にしびれるのか、足以外にもしびれや痛みなどの症状などを、できるだけ詳細に答えられるようにしておくとよいでしょう。
なお、足のしびれ以外に、歩いたり動くのが上手くできない場合や、口にもしびれがある、言葉が上手く出ない、頭痛や吐き気があるという時は、脳血管障害が考えられるため早急に脳神経外科を受診して下さい。
まとめ
長い時間正座をして足がしびれてしまった、ということは誰にでもあることですが、特に何もしていないのにも関わらず足がしびれる場合は、何が原因なのかはっきり突き止める必要があります。
「たかが足のしびれくらいで病院に行かなくても・・」という方がいらっしゃいますが、足のしびれが症状として現れる病気には放置しておくと、命の危険に晒される恐れのあるものも含まれています。
そのため、少しでもおかしいなと思ったら病院できちんと診てもらうことが必要です。
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