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急性胃腸炎はストレスが原因【症状と潜伏期間】治療と予防法は?

急性胃腸炎とストレスの関係や症状と潜伏期間

急性胃腸炎とは、嘔吐や下痢といった症状が急性に発症する病気です。

また、急性胃腸炎の多くは感染性胃腸炎で、その原因はウイルスと細菌によるものだと言われています。細菌による急性胃腸炎の中でも、病原体に汚染された食べ物が原因であれば食中毒となりますが、感染性胃腸炎ではウイルスによるものが圧倒的に多いとされています。

しかし一方で、原因が不明な急性胃腸炎が起こることも少なくはありません。

原因不明となると、予防する手立てがないのではないかと不安になってしまいますが、実は私達が日頃からとても身近に感じている〝ある事〟こそが、原因不明で起こる急性胃腸炎の正体なのかも知れないのです。

では、急性胃腸炎とは一体どのようなものなのでしょうか。

その症状や潜伏期間、治療法や予防法などを詳しく調べてみましょう。

原因はストレス?

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実は急性胃腸炎とストレスは密接な関係があると言われています。

その理由に、人間はストレスを感じると脳が刺激され、その刺激が自律神経に伝わると胃腸の動きが活発になりますが、この時、胃が必要量以上の胃酸を出してしまうため胃粘膜が荒れてしまいます。

そのため、普段であれば問題ない食べ物やアルコールなどを摂取した時に、弱った胃粘膜が破壊され胃腸炎を引き起こしてしまうのです。

また、ストレスにさらされると体の免疫力が低下するのも胃腸炎になりやすい原因となります。

免疫とは、体内に侵入した細菌やウイルスなどを異物と感知し、攻撃・排除する事を言います。

この機能が低下するという事は、それだけ細菌やウイルスを侵入、増殖させやすい体になってしまうというわけです。

さらに、感染性胃腸炎の場合は原因となるウイルスや細菌が体外から排出されると胃腸の症状はなくなりますが、ストレス性胃腸炎の場合はストレスがなくならない限り、薬を飲んでも症状が治まりません。

症状は?

急性胃腸炎を患うと、激しい下痢や嘔吐、発熱、血便、全身の倦怠感などが襲ってきます。

一見、風邪とよく似た症状ですが感染性胃腸炎の場合、原因がウイルスや細菌によるものなので、猛烈な吐き気や下痢になり、風邪の時の「お腹が痛いなぁ・・便もゆるいなぁ・・」という感じとは明らかに違います。また、そのような嘔吐や下痢が繰り返されると脱水症状が現れる場合もあります。

特に子供の場合は、自分の症状を的確に言葉にする事ができないため、唇がカサカサに渇いていたり、長時間おしっこが出ていない時などは脱水を疑って病院へ行くのがよいでしょう。

さらに病状が悪化すると、心臓や肺、肝臓や腎臓などの大切な臓器を守ろうと体はショック状態に陥ります。

これは、本来であれば命に関わる臓器を保護しようとする生理的な働きなのですが、ショック状態が長く続く事は大変危険ですので、すみやかに病院へいきましょう。

急性胃腸炎の潜伏期間はどれくらいあるの?

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急性胃腸炎の潜伏期間は、それが細菌によるものなのかウイルスによるものなのかで異なります。また、細菌の種類、ウイルスの種類によっても変わります。

例えば、ウイルスによる急性胃腸炎にはノロウイルスとロタウイルスがありますが、ノロウイルスの潜伏期間は1~2日、ロタウイルスでは1~3日となっています。

また、アデノウイルスでは7~8日と、ノロウイルス・ロタウイルスに比べて比較的長い潜伏期間があります。

さらに細菌による急性胃腸炎になると、腸炎ビブリオで6~12時間、サルモネラは1~3日、カンピロバクターは2~11日となっています。

潜伏期間があると、症状が現れていない時に人と接触をしてしまい、場合によっては相手も感染させてしまう事があります。

急性胃腸炎になった時の治療は?市販薬でも大丈夫?

急性胃腸炎になった時は、とにかく水分をこまめに摂るようにしましょう。

嘔吐や下痢がある状態では水分を摂るのも難しいと思いますが、激しい嘔吐や下痢は脱水症状を引き起こしやすく、脱水症状は時に命の危険にも繋がってしまいます。

どうしても水分が摂れない時は、病院へ行って点滴をしてもらって下さい。

また、嘔吐や下痢を止める薬は飲まないようにしましょう。

急性胃腸炎の場合、嘔吐や下痢によってウイルスや細菌を体外へ排出しています。

それを止めてしまうと、いつまでもウイルスや細菌が体内にとどまり、回復するのが遅くなってしまうからです。

嘔吐や下痢を止める薬は、病院へ行って医師の診断の元、その方がよいと判断された時のみ処方されます。

急性胃腸炎にならないための予防法

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急性胃腸炎にならないために、私達が出来る予防法はいくつかあります。

まず、細菌による急性胃腸炎を防ぐには、夏場に多くなる食中毒を防止すべく、なまものの摂取を控えたり食材にしっかり火を通す事が大切です。

ウイルスによる急性胃腸炎は冬場に多く発症しますので、なるべく人ごみに行かないようにしたり、外出する時はマスクを着用し、帰宅後すぐに手洗いを行うのがよいです。

また、ウイルスによる急性胃腸炎は非常に感染力が強いため、万が一、家族がかかってしまったら嘔吐物や便の処理はゴム手袋とマスクを用いて行います。

さらに衣服に付着した嘔吐物を洗濯したり、床を掃除する時には次亜塩素酸ナトリウムを使って下さい。アルコール消毒ではウイルスは除去できません。

そして、万病の元となるストレスは、急性胃腸炎になりやすくなる体を作ってしまいます。

日頃からストレスを上手に発散させる方法を得ておく事も、急性胃腸炎を予防する大切な有効手段と言えます。

まとめ

嘔吐も下痢もとても体力を使います。

そのため、それらの症状が少しでもよくなると「早く元気になるように」としっかりご飯を食べる方もいらっしゃいますが、まだ弱っている胃腸に通常の食事はマイナス効果となってしまいます。

症状が治まるまでは無理に食事はせず、落ち着いてきたらおかゆなどから徐々に胃腸を慣らしていきましょう。

また、急性胃腸炎の原因によっても対処方法は異なるため、自己判断せずに病院へいく事も大切です。

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