寒中見舞いを出す時期はいつからいつまでか?出す時期が過ぎたらどうしたらいいのか?
「ニュースで今年は雪が多いって言ってたけど、北国に住む〇〇さんは元気なのかしら・・」
「今年は喪中で年賀状が出せないけど、ご挨拶はしたいな・・」
「年賀状を出していない相手から年賀状が届いたから今からでも年賀状出した方がいいよね?」
このような時、あなたならはどうしますか?年賀状を出しますか?・・答えは、不正解です。
上記3つの場合、出すべきなのは「寒中見舞い」です。
しかしこの寒中見舞い、「暑中見舞いはよく聞くけど、寒中見舞いは初めて聞いた」という人がいるようで、以外に存在そのものを知らないという方が多く、また知っていたとしても出し方や使い方を間違っている場合もあるようです。
では、そんな寒中見舞いとは一体どのようなものなのでしょうか。
寒中見舞いを出す時期は、いつからいつまで?
寒中見舞いはその名の通り、寒中に出すものです。
寒中見舞いを出す時期は、1月5,6日~2月4日頃までになります。
寒中とは、二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までを指しますので、その時期(1月7日以降)に届くように送ります。
また、寒中見舞いは年賀状とは違うため、新年の挨拶として使うのはやめましょう。
あくまでも季節のご挨拶として使うのが正しい方法です。
寒中見舞いのハガキは何を使う?
寒中見舞いには、日本郵便の通常(官製)はがきを用います。
通常はがきには、ヤマユリ・山桜・胡蝶蘭の三種類があります。
基本的にはどれを送っても良いのですが、シーンによっては与える印象が異なるため失礼にあたることがあります。
特に「喪中などの年賀欠礼」の報告をかねた「寒中見舞い」でしたら「胡蝶蘭」を送ることが無難です。
ヤマユリや山桜は華やかなデザインになっており、歓喜など嬉しい感情を表すため、喪中にはふさわしくありません。
三種類の中でも「胡蝶蘭」が一番縁起よく、お悔やみのシーンにも使用できるので、失礼にはあたりません。
寒中見舞いを出すときはどのような時?
寒中見舞いを出すケースは3つほどあります。
体調の気遣い
まず1つ目は、豪雪地帯などに住んでいる方へ寒さや体調を気遣うために出すものです。
日本の慣習の一つとして昔から行われていたもので、年賀状とは別に出します。
喪中はがきの代わりに
次に、喪中のため年賀状が出せない相手にも寒中見舞いを使います。
似たようなケースではこちらの不幸を知らずに年賀状を送ってくださった方にも寒中見舞いをお返しします。
年賀状の代わりに
そして最後に、年賀状は一般的に松の内(1月7日)までのやり取りをするものですので、それ以降に、出し忘れなどに気付いた時は年賀状の代わりとして寒中見舞いを出します。
その際には年賀状を出していない事を一言お詫びする一言を添えるのもよいかも知れません。
寒中見舞いの基本的なマナー
寒中見舞いの基本的な内容は、
「寒中見舞い申しあげます」または「寒中お伺い申しあげます」など
2. 相手の健康を気遣う言葉、近況報告
3. 相手の健康を祈る言葉
4. 日付
です。
さらに、状況によって内容は変わりますが、相手に年賀状をもらっていた場合は年賀状のお礼、自分が喪中であればその報告なども入れます。
相手が喪中の場合はお悔やみの言葉を添え、賀詞やおめでたい言葉は避けるようにしましょう。
寒中見舞いをはがきで送る場合は年賀はがきは使用せず、通常の郵便はがきか私製はがきを使います。寒中見舞い用として売られているものを使用してもよいでしょう。
寒中見舞いの例文
寒中見舞いのはがきには最低限入れておくべき項目があります。
項目は五つあります。
- 季節のあいさつ
- 時候の挨拶
- 年賀状のお礼や欠礼のお詫びもしくは近況
- 挨拶
- 日付
以上の項目を満たして書けば、寒中見舞いとして捉えることができます。
寒中見舞いの例文1
寒中お見舞い申し上げます
暖冬とはいえ、さすがに冷え込む今日この頃、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私どもは無事に過ごしておりますので、ご安心ください。
世間では流感が猛威をふるっております。時節柄、くれぐれもご自愛ください。
二○○○年 一月
寒中見舞いの例文2
寒中お伺い申し上げます。
暖冬とは申せ、やはり朝晩の冷え込みは辛いものがございます。無理をせず温かくして、ゆっくりとお過ごしください。
私どもは皆元気にしております。病気知らずの家族に恵まれましたことに感謝する毎日です。
もうすぐ春の足音も聞こえてきましょう。どうぞお風邪など召しませぬよう、お体を大切にお過ごしください。
二○○○年 一月
寒中見舞いを出し忘れたらどうしたらいいのか?
年賀状などを頂きながら、1月に返信できなかった場合、立春の翌日~2月末頃までは、余寒見舞いはがきを送ることができます。
寒中見舞いと余寒見舞いはどちらも寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣うという意味のご挨拶状です。
寒中と余寒見舞いの違いは差し出す時期であり、寒い時期に相手の健康を願うご挨拶の手紙という性質は同じです。
どちらも心を込めた自分の言葉で書きましょう。
寒中見舞いと年賀状の違いは?
年賀状は、新年の挨拶と共に前年にお世話になった事への感謝や、近況などを郵便はがきやカードに添えて送るものです。
現在の郵便はがきが作られるようになったのは1873年ですが、それ以前の平安時代から日本には文書による年始の挨拶が行われていたとされています。
そして寒中見舞いは、主に寒さを気遣って送るはがきの事で、1月5日以降に送るのが通常となっています。そして立春の2月4日までの寒中に出すものとされています。
ちなみに2月4日を過ぎてから送る寒中見舞いを「余寒お見舞い」といい、こちらは2月の下旬頃まで出す事が出来ます。
まとめ
寒中見舞いは、相手への気遣いを込めたものとなります。
年賀状とは別に毎年送られている方がいる一方で、寒中見舞いそのものを知らない方もいらっしゃるようなので、是非これを機会に知って頂けたらと思います。
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