立秋とは?2024年はいつ?行事食や風習やイベントは?
秋が立つと書く立秋。
何となく、秋の気配が感じられる時期のことを指してるように思えるのですが、実際の意味はどうなのでしょうか。
季節を敏感に捉える日本人にとって、まだまだ暑い時期に秋という漢字を見ることに違和感を感じる方もいらっしゃるでしょう。
では、立秋とはそもそもどのような意味があるのでしょうか。
また、立秋の時期とはいつ頃を言うのでしょうか。
今回は、立秋について詳しく調べてみました。
立秋の意味は
立秋は、「りっしゅう」と読み、二十四節気の一つで、太陽黄径が135度の時を言います。
太陽黄径とは、地球を中心として空を見た時、太陽の見掛け上の通り道である黄道と、地球の赤道をそのまま空まで伸ばした天の赤道の交点を基準点として、そこから15度ずつ24分割に分けた特定の度のことを指します。
立秋は、この太陽黄径が135度であるという意味です。
ちなみに黄道と天の赤道が交る基準点は春分点で、春分の太陽黄径は0度となっています。
立秋は秋が立つと書く通り、初めて秋の気配が感じられる時期と言われていますが、8月7日頃と言えばまだまだ夏本場、暑い盛りといった印象ですよね。
テレビのニュースでも「本日は立秋。暦の上では秋が始まるとされる時期ですが、暑さはますます厳しくなって・・」というフレーズをよく耳にします。
とは言え、空を見上げると夏の代名詞である入道雲ではなく、秋の空に多く見掛けるいわし雲やうろこ雲が多く見られるようになります。
空から少しずつ、秋は近付いているのですね。
立秋の意味や由来について
立秋(りっしゅう)とは、こよみの上で秋のはじまりとされる日で、二十四節気の第13節目です。
「初めて秋の気立つがゆへなれば也」
という言葉が江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)にあります。
初めて秋を感じる日、という意味です。
二十四節気の中でも、特に大切な「八節」というのがあります。
夏至・冬至の「二至」と春分・秋分の「二分」、そして立春、立夏、立秋、立冬の「四立」です。
これらは二至二分四立と言われ、季節を区分する上で重要な役割を果たしてきました。
立秋は、夏至と秋分の中間で、秋の訪れを感じ始めるという意味で使われる言葉です。
しかしながら、そもそも二十四節気は中国から伝わったものなので、気候や風土が違う国の季節感がそのままぴったり日本に当てはまるものでもないと思います。
また、新旧の暦は1カ月もずれているので旧暦の9月と考えればある程度の涼しさを感じられると言えるでしょう。
一説にはこの二十四節気が誕生した中国の黄河流域では6月と7月が最も暑く8月になると気温が下がってくるという情報もあり、その場合は「立秋」という表現もぴったりと一致すると考えることができます。
日本は6月は梅雨の影響で涼しくなりやすく、7月に一気に気温が上昇して8月がピークになるというケースが多々あるので、8月が秋であると言われてもイメージできないのです。
2024年の立秋はいつ?
2024年は8月7日(水)が立秋です。
より細かく記載すると8月7日から8月21日までが立秋となります。
立秋は太陽の位置によって定められている暦の一つ二十四節気に該当しますが、これは紀元前の古代中国で作られたモノなので、あちらの気候にあわさっていますし今と2000年前では気候が全く異なる可能性もあるのです。
そのため、二十四節気と日本の気候がマッチしないことが多々あります。
また、太陽の動きによって決まる二十四節気が一体いつになるのかを日本では国立天文台が発表しておりますので、二十四節気がどうなっているのかが気になるという方はまずそちらを参考にしてください。
立秋の季語について
立冬や秋分など他の二十四節気を用いた短歌や俳句はたくさんありますので、そちらに興味があるという方は確認してみましょう。
また、立秋という言葉は「今朝の秋」とか「秋に入る」とか「秋立つ」という表現でも用いられているので、それらの俳句や短歌を見たら立秋を意味しているとお考えください。
例句として、松尾芭蕉の「はりぬきの猫もしる也今朝の秋」をピックアップします。
立秋の候の使い方
時候の挨拶として二十四節気を用いる場合は、メールや手紙が届くタイミングと二十四節気がきちんとマッチしているかどうかが課題となります。
つまり、立秋の候を使う場合は2024年だと8月7日から23日までとなるのです。
この時期がずれてしまうと間違いとなります。
立秋の候を使った例文
他の時候の挨拶であるテンプレートがそのまま使えます。
具体的には「立秋の候、貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます」が該当するでしょう。
立秋に食べる旬の食べ物
もも
桃の旬は7月から8月です。
とうもろこし
とうもろこしの旬は7月から8月です。
枝豆
枝豆の旬は6月から8月です。
そうめん
通年で食べることができるそうめんですが、日本ではやはり清涼感を求めて暑い時期に食べられます。
人によっては通年で食べられるぐらい人気の料理です。
ところてん
ところてんは暑い時期にぴったりとされ、昔から夏にぴったりな食材とされてきました。
うに
ウニの旬は5月から8月です。
なす
茄子の旬は7月から9月です。
立秋の風習
日本ではお盆が8月13日から始まりますし、社会人でもこの時期は長期休暇が割り当てられている人も多いのであらゆる人にとって関係する時期とも言えます。
2024年だと8月13日から15日までがお盆ですが、8月11日が山の日でお休みとなっているので12日に有休が取れれば5連休となります。
8月になればお盆休みを楽しみにしている人も多いと思います。
この小暑の時期と大暑の時期がいわゆる暑中見舞いを贈る時期となっており、これが終わって立秋に入ってしまうと残暑見舞いになってしまいます。
はがきを出す人は時期の境目に出すと混乱するので、きちんと二十四節気を確認してから行動しましょう。
立秋に行う行事やイベントは?
立秋は2024年だと8月7日から21日までなので、この時期にぴったり重なるイベントや行事を紹介していきます。
仙台七夕祭り
仙台七夕祭りは宮城県仙台市でかい際されるお祭りで、例年なら8月6日から8日に開催されます。
毎年200万人以上の人出が見込まれるイベントです。
みやざきグルメ「ランタンナイト」
みやざきグルメ「ランタンナイト」も毎年8月に開催されていた宮崎のイベントです。
美味しいものを大量に食べられるイベントで好評。
妙見大祭
千葉県の千葉神社で行われる妙見大祭は例年だと8月16日~22日にあるお祭りです。
一度も途切れることなく続けられているという部分を強調している祭事でもあります。
松山まつり
松山まつりは8月11日から13日までの開催。
四国四大祭りのひとつで愛媛県の代表するお祭りで非常に盛り上がります。
笛吹市夏祭り石和温泉花火大会
笛吹市夏祭り石和温泉花火大会は山梨県笛吹市で行われる花火イベントです。
立秋が時期の花は?
さるすべり
百日紅の花が咲くのは7月から10月です。
あさがお
朝顔の花が咲くのは7月から10月です。
なでしこ
なでしこの花が咲くのは6月から9月です。
ききょう
桔梗の花が咲くのは6月から9月です。
ひまわり
ひまわりの花が咲くのは7月から9月です。
ほうせんか
ホウセンカの花が咲くのは6月から9月です。
立秋のまとめ
気温や体感からすると、まだまだ秋には程遠い時期にも思えますが、いつまでも続くと思っていた暑さが一段落し始め、その暑さが恋しく感じる時期がもうすぐやって来ますよ、という意味では8月上旬の立秋も悪くないと感じるのではないでしょうか。
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