二日酔いの症状の解消法やツボや予防法!
楽しくてつい飲み過ぎてしまった・・。
このような経験は、20才以上の方なら誰でも一度くらいはあるのではないでしょうか。
しかし、楽しかったのは飲んでいる時だけ。
翌日には、あんなに楽しかったのが嘘のように、つらく苦しい二日酔いが待っています。
では、二日酔いはどうして起こるのでしょうか。
二日酔いの原因には、アセドアルデヒドという物質が関わっています。
体内にアルコールが入ると、肝臓の解毒作用によって無毒化され、最終的には水と炭酸ガスになって尿や汗、呼気から排出されますが、その過程において中間代謝物質としてアセドアルデヒドが作られます。
お酒を飲んだ直後に酔うのは、アルコール自体にそのような作用があるためですが、二日酔いの場合は、アセドアルデヒドが上手く代謝されずにいつまでも体内に残っているのが原因です。
残ったアセドアルデヒドは、血液によって全身を巡り再び肝臓にて解毒されますが、そこに行き着くまでに強い毒性によって、いわゆる二日酔いの症状を引き起こしてしまいます。
そこで今回は、二日酔いを治す解消法や、二日酔いの症状、予防法などについて調べてみました。
二日酔いの症状
・頭痛
・吐き気
・めまい
・筋肉痛
・疲労感
・胸やけ
・喉の渇き
・脱水
・脱力感
・体のふらつき
二日酔いが起こる主な原因は、アルコールが分解される時に発生するアセドアルデヒドによるものです。
アセドアルデヒドは、元々のアルコールよりも数倍強い生体反応を起こす、有害物質です。
アルコールから分解されたアセドアルデヒドは、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)という物質によって酢酸に分解された後、炭酸ガスと水に無害化され体外へと排出されますが、日本人の約半数はALDHの働きが弱いと言われています。
まずは二日酔いにならないように予防するには?
いくら飲んでも二日酔いにならないと言う方がいる一方で、ちょっと飲み過ぎただけで翌日は二日酔いまっしぐら・・という方もいらっしゃいますよね。
二日酔いを予防するには、アルコールを摂取しないことが一番なのですが、仕事の付き合い等でなかなかそうも言っていられないという現状の方も多いと思います。
そこでここでは、二日酔いにならないための方法をご紹介したいと思います。
お酒を飲む前の対処法
お酒の飲む前には、必ず食事をしてお腹をある程度満たしておくことが大切です。
よく「すきっ腹に飲むビールがウマい」という方がいらっしゃいますが、空腹の状態でアルコールを摂取すると、小腸での吸収が早くなり、二日酔いになる原因となってしまいます。
二日酔いは、アルコールがゆっくりと体内に吸収される方が起こりにくいと言われているので、まずは食事をして吸収を遅らせるようにしましょう。
なお、その時は脂肪分を摂るのがおすすめです。
特にナッツ類は体によい脂肪が多く含まれているので、アーモンドなどを食べてからアルコールを摂るようにしてみましょう。
お酒を飲んだ後の対処法
お酒をたらふく飲んでしまった後も、そのまま何もしないよりも何か対策を行った方が二日酔いを回避できる可能性があります。
その際には、トマトや柑橘類(みかんやグレープフルーツなど)を摂るのがよいでしょう。
これらにはアルコールをの分解を促進する働きがあることから、是非試してみましょう。
それでも二日酔いになった場合の対処法や解消法!
お酒を飲む前後に対策を行っても、結果的に二日酔いになってしまった時は、症状に合わせて次のような対処法を行ってみるのがよいでしょう。
下痢の場合
二日酔いによって下痢が起こる原因は、アルコールによる胃腸などの消化器官の粘膜の損傷が考えられます。
そのため、食事をする時にはなるべく胃腸に負担かけないものを食べるようにし、場合によって食事を断って、胃腸をしっかりと休ませることが大切です。
なお、水分まで断ってしまうと脱水症状を引き起こす恐れがあるので、水分は必ず摂るようにしましょう。
頭痛がひどい場合
アルコールが体内に入ると、肝臓は他の機能を休ませてアルコールを分解、代謝することに集中しますが、その際に貯蔵していた糖質を使うため、糖質が不足してしまいます。
脳のエネルギーは糖質のみとなっているため、糖質不足によってエネルギーが足りなくなると、頭痛が起こりやすくなります。
二日酔いによる頭痛が起こるメカニズムは他にもありますが、糖質不足によるものの場合は、糖質を補うことで頭痛を緩和させる働きが期待できるのですが、アメリカの全米頭痛財団によると、はちみつに含まれる希少な糖分にはアルコールを分解する働きがあると言われており、これによってはちみつには2つの働きを持って頭痛を解消する効果が期待できると言われています。
吐き気がある場合
二日酔いによる吐き気がある時は、水分を多く摂るのがよいと言われています。
水分を摂ることでアセドアルデヒドの血中濃度を下げることができ、さらに脱水症状が原因による吐き気を抑えることもできます。
二日酔いに効果的なツボ
太衝(たいしょう)
足の甲側、親指と人差し指の骨の間のくぼみにあるツボです。
手の親指、人差し指、中指の3本で優しく持ち上げ、ゆっくりと下ろすのを5回ほど繰り返して刺激しましょう。
二日酔いを解消するおすすめの市販薬は?
二日酔いの症状がつらい時には、市販薬を使うのもよいでしょう。
ここでは、二日酔いを解消するおすすめの市販薬をご紹介します。
ハイチオールC
シミやそばかすといった肌トラブルに効果がある薬というイメージが強いですが、実は配合されているL-システインに肝機能を高める作用があり二日酔いにも効きます。
参考URL:https://www.ssp.co.jp/product/all/hc/
五苓散料
めまい、吐き気、腹痛、頭痛などの症状に効果がある漢方薬です。
二日酔いの場合にも処方されます。
参考URL:https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/019/index.html
第一三共胃腸薬
胃のもたれや胸やけ、吐き気、むかつきなどの症状を抑えてくれる薬です。
二日酔いにも効果があります。
参考URL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/brand/ds_ichoyaku/
二日酔いに効く食べ物や飲み物は?梅干しは効果的?
二日酔いを食事によって素早く解消したいという方のために、おすすめの食べ物や飲み物をご紹介します。
食べ物
二日酔いにはしじみが効くという話を聞いたことがないでしょうか。
これは、しじみに含まれるオルニチンという成分が、肝臓の機能を高めてくれることで、アルコールの分解・代謝が促進されるためだと言われています。
オルニチンを含む食べ物は他にもありますが、含有量はしじみが圧倒的に多くなっています。
飲み物
二日酔いの時におすすめの飲み物に、コーヒーがあります。
コーヒーに含まれるカフェインには、肝臓の機能を高めてくれる効果があります。
なお、胃腸に負担をかけないために、牛乳で割ったカフェオレで頂くのがよいでしょう。
梅干しは効果的か?
二日酔いの時は、さっぱりする梅干しが食べたくなる・・という人も多いと思いますが、実は梅干しを食べるのは二日酔いを解消するためには効果的と言われています。
アルコールを多く摂取すると体内が酸性に傾いているのですが、梅干しを摂ることでアルカリ性が増え、二日酔いの回復が早まると言われています。
まとめ
二日酔いの一番の予防方法は「飲み過ぎないこと」です。
しかし、飲みたいのを我慢してばっかり・・というのもつらいでしょうから、そのような時は空腹でお酒を飲まないようにして、飲んだ後はトマトやグレープフルーツを食べるようにしましょう。
また、飲んでいる最中にお酒と同量の水やスポーツドリンクを飲むことで、血中のアルコール濃度が低くなり、アセドアルデヒドの発生を減らすことができるそうです。
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