胃下垂の症状や特徴と5つの改善方法!

胃下垂は太らないというのは本当?治すにはどうしたらいいの?

胃下垂の人に太っている人はいない、という話を聞いたことはないでしょうか。

万年ダイエットに励んでいる人からすると、「食べても太れない」という胃下垂の人の悩みは羨ましさを感じるもののようです。

しかし、胃下垂はそのように憧れたり、ましてやダイエットの一つの方法として取り入れるべきものではありません。

では、胃下垂とはそもそもどのような症状や特徴のことを指すのでしょうか。

そこで今回は、胃下垂について調べてみました。

胃下垂は太らないというのは本当なの?という疑問や、今実際に胃下垂で困っている方必見の改善法などをご紹介したいと思います。

目次

胃下垂とは?

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胃下垂とは、その名の通り、胃が下に垂れ下がっている状態を言います。

胃の位置というのは、本来はみぞおちの辺りにあるのですが、胃下垂の方の場合はおへそや下腹部のところまで下がっています。

とは言え、胃の上部は食道と繋がっており、この部分の位置は変わらないため、胃下垂とは胃の下部が伸びて下がってしまっている状態と言えるでしょう。

胃下垂の症状や自己診断チェック

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胃下垂になると、次のような症状が現れると言われています。

胃もたれや食欲不振

・胃がムカムカする、不快感がある

・胃酸過多による胃痛

・ゲップが多くなる、胸やけや吐き気

・便秘や下痢

このような症状があるからと言って、必ず胃下垂であるとは限りませんが、上記のような症状が長く続いている場合は胃下垂を疑うのがよいでしょう。

また、胃下垂の程度が軽い場合などは、本人が胃下垂であることに気付かないケースもあるようです。

そこでここでは、自分が胃下垂かどうかを確認するチェックリストをご紹介しますので、是非確認してみて下さい。

  • 胃が張っているような痛みがある
  • 食後に胃もたれやムカムカ、不快感などがある
  • 食後にゲップが出やすい、吐き気がすることがある
  • 食欲不振
  • 少量の食事で満腹になる
  • 腰痛や冷え性などがある
  • 便秘や下痢になりやすい

いかがでしたか?

チェックの数が多いほど、胃下垂の可能性が高くなります。

上記の症状に加え、チェックリストでの該当が多かった場合は、念のため病院で診てもらうのがよいかも知れません。

胃下垂の特徴!どんな人がなりやすいの?

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胃下垂は、次のような特徴のある方がなりやすいと言われています。

①痩せ型の方

痩せている方が必ず胃下垂になりやすい、というわけではないのですが、脂肪や筋肉が少ないと胃を持ち上げる力が足りなくなってしまい、胃下垂になりやすいと言われています。

②猫背の方

デスクワークやスマートフォンを使用する時などに、夢中になりすぎてつい顔が前のめりになり、背中が丸くなってしまうという方は多いのではないかと思います。

いわゆる猫背と言われる姿勢ですが、猫背になると肋骨が広がらなくなるので、心臓や肺、胃などの内臓が圧迫されてしまい、胃が下に押されて胃下垂になりやすくなると言われています。

③反り腰の方

反り腰とは、猫背とは真逆に腰が反り過ぎてしまうことで、骨盤が前傾になり、お腹が前に突き出すような形となって、胃が下がりやすくなってしまうものです。

なぜ胃下垂になるの?その原因は?

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胃下垂になってしまう原因には、次のようなものが考えられます。

①暴飲暴食

胃は、食べ物や飲み物が入ると元よりも膨らむことで多くの量を受け入れます。

しかし、食べ過ぎたり飲み過ぎたりすると、胃が常に膨らんだ状態となるため、重さに耐えきれなくなってしまい下に垂れ下がってしまいます。

②早食い

短時間で食事を済ませてしまう早食いは、一度に胃に入る食べ物の量が多くなるため、重量が重くなってしまうことで胃に負担が掛かりやすくなり胃下垂になりやすいと言われています。

③ストレス

過度のストレスが掛かると、自律神経が乱れ、胃腸の働きが低下してしまいます。

胃の働きが悪くなると食べ物を消化するのに時間が掛かるようになり、結果として胃に未消化の食べ物が長く留まることで胃が下がってしまいます。

④猫背や痩せている人

これは、胃下垂になりやすい人にも通じる原因なのですが、猫背の方は背中が丸まって内臓が下に圧迫されている状態になるため、胃に負担が掛かり胃下垂になりやすいと言われています。

また、痩せている方というのは脂肪や筋肉が通常よりも少ない状態になっていますが、脂肪や筋肉には内臓を支えるという重要な役割があります。

その支える役割を果たすものが少なくなってしまうと、当然、支える力が弱くなってしまうので、胃下垂になりやすいと言われています。

胃下垂のデメリットは?

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胃下垂になると、単に胃が垂れ下がってしまうだけではなく、様々なデメリットが起こります。

胃下垂の症状には、胃もたれや胃痛など胃腸の調子が悪くなってしまうものがありますが、これは本来よりも胃の位置が下がることで消化活動が上手く行えなくなることが原因です。

胃腸で正常な消化が行われなくなると、体の各器官に必要な栄養が十分に摂れなくなったり、腸の動きが妨げられることで便秘になってしまい、老廃物が体内に滞ってしまうため、ニキビや吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなります。

また、胃腸の血流が悪くなることで、下半身が冷えやすくなったり、足のむくみなどを引き起こすこともあります。

胃下垂だと太らないというのは本当?

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胃下垂だと太らないという話をよく聞きますが、実はこれには少し誤解があります。

胃下垂になりやすい人や原因でも触れた通り、痩せ型の方というのは胃を支える脂肪や筋肉が少ないことから胃下垂になりやすいと言われています。

つまり、胃下垂だから太らないのではなく、元々痩せている方は胃下垂になりやすいのです。

そのため、胃下垂になりたいと猫背や暴飲暴食を繰り返したとしても、胃を支えるだけの脂肪や筋肉がある方は胃下垂にはなりにくいと言えます。

胃下垂を改善する5つの方法や治し方!

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胃下垂は放っておくと、胃酸過多の症状から場合によっては胃潰瘍に移行してしまうことがあるため、早めに改善しておくことが大切です。

ここでは、胃下垂を改善する5つの方法をご紹介したいと思います。

①腹式呼吸

腹式呼吸とは、肋骨を広げて行う胸式呼吸に対し、肋骨をあまり動かさずにお腹で息を吸ったり吐いたりする呼吸法になります。

横隔膜を上下させることから横隔膜呼吸とも言われます。

胃は横隔膜にぶら下がるようについてるため、横隔膜を上げることで胃も上がり、正常の位置に戻ることができます。

②腹筋

腹筋を鍛えることで、胃を支える力をアップさせ、胃下垂を改善することができます。

③食事の回数を増やす

胃下垂の方がそうではない方と同じように一日3食食べても、胃腸の働きが悪いため上手く栄養として吸収することができません。

そのため、食事の回数を増やすことで胃腸の負担を減らし、効率よく栄養を吸収して脂肪や筋肉に変えることで、胃下垂を改善できると言われています。

④正しい姿勢をする

猫背や反り腰など骨盤が下がったり中に入ってしまうと、胃下垂になりやすいと言われています。

そのため、椅子に座る時は骨盤を立てるようにして、背筋をピンと張って猫背にならないように注意してみましょう。

⑤ツボ押し

胃下垂に効くと言われているツボは多数あります。

例えば、背中の第七胸椎と第八胸椎の間に位置している「膈愈(かくゆ)」や、おへそから親指2本分上にある「下脘(げかん)」などを、普段から意識して押してみましょう。

まとめ

胃下垂の症状やデメリットを知ると、「胃下垂の人は太らなくていいよね」など軽々しく言えることではないということがわかりますよね。

また、ダイエットのために胃下垂になりたいと言うことも、間違った考え方と言えます。

胃下垂は憧れるべきものではありません。

胃下垂かな?と思われる症状がある場合は、早めに改善を心掛けるようにしましょう。

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