寒中見舞い喪中の方(相手・自分)への対処の仕方は?

喪中の寒中見舞いはどう対応すればいいのか?

寒中見舞いは本来、暑中見舞いと同様に季節の挨拶として送るものでした。

しかし最近は、松の内(1月7日)までに年賀状が出せなかった時に、その代わりとして送ったり、喪中のために年賀はがきを出せない場合に送るものと考えている方も多いようです。

それでは、時候の挨拶として出す寒中見舞いと、喪中の返礼で出す寒中見舞いでは、何か違いや気を付けないといけないマナーなどはないのでしょうか。

そこで今回は、寒中見舞いについて調べてみました。

目次

寒中見舞い喪中の方(相手・自分)への対処の仕方は?


喪中に寒中見舞いを出す時や、逆に喪中に方へ寒中見舞いを送る場合にはどのようなケースがあるのでしょうか。

ここでは、「喪中の方から」出すケースと、「喪中の方へ」出すケースの2通りについて詳しくご紹介します。

喪中の方から自分へ

① 喪中はがきを受け取った場合

喪中の方から「喪中につき、新年の挨拶を控えさせて頂きます」などの喪中はがきが届いたら、それに対し必ず返事をしなくても特に失礼にあたることはありません。

しかし、より丁寧に対応したいということであれば、寒中見舞いを送るとよいでしょう。

② 喪中に年賀状が届いた

相手が年賀状を投函した後に自分の身内に不幸があり、年賀状が届いてしまうこともあります。

この場合、喪中に年賀状を受け取ること自体は特に問題がありませんので、そのまま受け取って構いません。

ただし、相手により丁寧に対応するのなら、寒中見舞いを送り喪中であることを伝えるとよいでしょう。

自分から喪中の方へ

① 年賀状を出した後に不幸があり、喪中はがきが間に合わなかった

年賀状は例年12月15日から受け付け開始となるため、年賀状を投函した後に身内に不幸があり、送り先へ年賀状が届いてしまうことはやむを得ないと言えるでしょう。

その場合、不幸があったことを伝えておいた方がよいと思う相手に対し、寒中見舞いを送って喪中であることを伝えることができます。

② 喪中とは知らずに年賀状を出してしまった

相手が喪中と知らずに(喪中はがきを受け取らなかったなど)年賀状を出しても失礼にはあたりませんが、お詫びしたい時は寒中見舞いを出すとよいでしょう。

喪中の寒中見舞いのはがきについて

はがきのマナー

寒中見舞いとして出すはがきは、何でも良いわけではなく、基本的には郵便局で取り扱っているもの(郵便はがき)を使用します。

郵便はがきの中で、切手部分が胡蝶蘭のデザインになっているものが弔事用として利用できます。

また、郵便局以外でもコンビニやスーパーなどで寒中見舞い用のはがきを取り扱っているので、何を選んだらよいかわからない場合は、そちらを選ぶとよいでしょう。

寒中見舞いのデザイン

寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に送る相手の体調を伺うものとなっているので、冬をイメージできるデザインがよいでしょう。

年賀状の代わりとして出す時も、新年をイメージさせるもの(初日の出や干支など)は使わないのがマナーです。

また、喪中をお知らせするために出す場合に、弔事をイメージするようなデザインは避けた方がよいと言われています。

これは、喪中はがきとは意味合いが異なるためです。

寒中見舞いに使える切手

寒中見舞い用の切手というのは特にないので、私製はがきを使う場合は普通切手を貼って構いません。

弔事用の切手が販売されていますが、寒中見舞いのはがきに貼るのはマナー違反となるので気を付けて下さい。

喪中の時の年賀状について


喪中の時は、年賀状を出すのも送るのも控えた方がよいでしょう。

喪中の期間に明確な基準はないのですが、一般的には一周忌が明けるまでは喪中と考えられているため、年賀状も一周忌が明けるまでは出さないようにするのがよいでしょう。

ただし、相手が喪中と知らずに年賀状を送ってしまうことや、年賀状を投函した後に喪中だと知らされることもありますよね。

そのような場合は、特に失礼にあたるわけではないので、あまり考えこまなくても大丈夫です。

しかし、身内に不幸があり喪中となっている側となった時は、年賀状を送るのは止めた方がよいでしょう。

中には、喪中に関わらず年賀状を出したり、結婚式に出る方もいますが、昔は故人を弔う期間である喪中は穢れを周囲に伝播させないことが礼儀とされていました。

つまり、自分は大丈夫だと思っていても、年賀状を受け取った方や結婚式に出席された方は複雑な気持ちを抱く可能性があるというわけです。

このようなことから、喪中の時は年賀状は出さないようにするのがよいでしょう。

寒中見舞いとは?


寒中見舞いとはそもそも、寒さが厳しくなる時期に送る相手の体調や健康などを気遣ったはがきを送るもので、夏の暑い時期に送る暑中見舞いと同じ意味を成すものとなっています。

しかし実際には、身内に不幸があり、年賀状を出せない方が年賀状の代わりとして寒中見舞いを出したり、松の内(1月7日)まで届くように年賀状を出しそびれた場合や、年賀状を出していなかった相手から年賀状が届いた時などに、代わりに寒中見舞いを出すという方も多いでしょう。

寒中見舞いを出す時期はいつ?


寒中見舞いの寒中とは、松の内の明けから立春までを指す言葉のため、松の内の明けとなる1月8日から立春の前日(例年2月3日頃)までに出すのがよいでしょう。

ただし、関西地方では松の内が1月15日までとなっていることが多いことから、関西地方に在住の方に寒中見舞いを出す時は、1月の中旬以降に届くようにするとよいかも知れません。

なお、関西と関東で松の内の期間が違うのは、松の内の明けは元々は1月15日でしたが、関東地方(江戸)は1月7日へと変わったためと言われています。

ちなみに、立春以降に時候の挨拶を送りたい時は寒中見舞いではなく、余寒見舞いになりますので注意しましょう。

寒中見舞いの例文はこちら

寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますが 皆様いかがお過ごしでしょうか
おかげさまで私どもは無事に過ごしておりますのでご安心下さい
春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが お風邪など召しませんようご自愛下さいませ
寒中お見舞い申し上げます
皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
丁寧な御年賀状を頂きながら ご挨拶が遅れて大変失礼致しました
実は昨年祖父が亡くなり 新年のご挨拶を控えてさせて頂きました
欠礼のご挨拶も申し上げず非礼を深謝致します
寒い日が続きますが 風邪など召しませぬようお体を大切にお過ごし下さい
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中と伺い 新年のご挨拶はさし控えさせて頂きました
皆様におかれましてはお淋しい毎日をお過ごしのこととお察し致します
厳寒の折 どうぞお体を大切にお過ごし下さい

まとめ

寒中見舞いは暑中見舞いと同様に、時候の挨拶として出すのが本来の使い方ですが、最近は喪中で年賀状が出せない場合にその代わりとして寒中見舞いを出す方も多くいます。

年賀状の代わりに寒中見舞いを出す時は、松の内明けから立春までの期間とします。

松の内の明けは関東と関西で日にちが異なるため、送り先の松の内の明けを調べてから、期間内に出すようにしましょう。

寒中見舞いは郵便はがき(弔事用の胡蝶蘭の切手がプリントされているものがよい)を使うか、私製はがきに通常の切手を貼って投函します。

私製はがきで寒中見舞いを出す時に、弔事用の切手を貼るのはマナー違反となるので気を付けて下さい。

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